大阪府立生野工業高校にて職業体験会を開催しました!・日本のものづくりを支える、工業高校生の進路を広げる
この授業は、ジンジブのキャリア教育プログラム支援の1つで、生徒に様々な仕事を体験してもらいます。製造・建設業の8社に参加いただきました。本授業の様子や、参加した生徒、教員、企業の感想をレポートいたします。
<開催概要>
開催日時:2023年12月13日(水)10:20~11:50
開催場所:大阪府立生野工業高等学校
〒544-0025 大阪府大阪市生野区生野東2丁目3-66
参加生徒:1・2年生 約90名 ※機械系、電気系、電気機械系
参加企業:8社
<イベントの様子>
学校内の教室や駐車場に各企業のお仕事体験スペースを設け、生徒は興味関心のある企業のブースを回りました。仕事内容や社員の「仕事をする上で大変だったこと」などの話を聞くなど、コミュニケーションを取りながら、実際の仕事を体験していただきました。
鉄道関係の電気工事を行う会社では、ハーネスを装着し高所作業車に乗り込みました。実際に現場で作業をする電柱の高さを体感していただきました。鉄製品の製造・加工を行う会社では、生野工業高校の校章の形のキーホルダー制作を行いました。図面を基に切断したステンレスの表面をグラインダーという工具で削る仕上げ作業を行っていただきました。入社1年目の高卒の先輩社員に、火花を飛ばさず綺麗に仕上げるなどのコツの手ほどきを受け、良い仕上がりになるようこだわりを持って取り組んでいました。その他にも、建物の空調や換気に使われるダクトの組み立てや、木材を使用した棚の組み立て、電線を曲げる作業や照明に電気を送る体験など、様々なお仕事体験を実施しました。
どのブースでもワクワクした表情で体験する生徒の姿が見られ、授業が終わった後も業界について質問するなど、真剣に将来について考えている生徒が多くいました。長く続いたコロナ禍の学生生活で、大人と仕事について接する機会が少ない中、実際に企業の社員から話を聞いたり、お仕事体験をすることで、将来のイメージを広げ、進路選択をはじめる第一歩となりました。
<開催の経緯>
この度の職業体験会は、2020年の新型コロナウイルス感染症の影響で、毎年実施していたインターンシップや職場見学が実施できない期間が続いていました。生徒たちに高校卒業後のイメージを持ち自身の将来の選択肢を広げてもらいたい、という先生方の想いから、今回の職業体験会の開催を企画いたしました。
ジンジブでは、進学や就職など進路決定の前に将来のことを自分で考える「きっかけ」創りのため、自己理解や社会理解、職業観の育成をするキャリア教育授業「ジョブドラフトCareer」を全国の高校に向けて提供しており、本授業もプログラムの1つです。今後も、希望する高校での同様の授業を支援してまいります。
<参加した高校生・企業コメント>
■高校生
2年生:機械科
卒業後は、今学んでいることが活かせる仕事に就きたいと思っています。まだ具体的にどんな仕事がしたいのか、どんな業界に進みたいのかは決められていなかったので、色んな仕事があることが分かって良い体験ができました。
2年生:電気科
この授業の1時間だけでも、人生で経験できるかわからないような貴重な経験ができてとても楽しかったです。色々学んだことを、今後の人生に活かしたいと思いました。
1年生:機械科
プラスチック製品の製造を行う会社の話を聞いて、プラスチックにもたくさん種類があることを知りました。まだまだ知らない世界がたくさんあると勉強になりました。
1年生:電気科
電気工事を行う会社の体験では、ケーブルに関する様々なことが学べました。配線の種類が沢山あって、電気配線やインターネット配線など、1本1本の役割が違うことも勉強になりました。
■株式会社ナカミ 管理部 人事・総務 課長 村上様
今回の職業体験会では会社説明会や会社見学では伝えきれない、弊社の大事な仕事の一部分を楽しみながら体験していただくことができたと思います。高校生のみなさんが将来の進路を検討するための経験となっていただければ嬉しく思います。
また、今回、弊社の若手社員(一年目高卒新人)も説明スタッフとして同行し、彼らのよい勉強にもなりました。良い機会をいただきありがとうございました。
■株式会社竹本設備 代表取締役 竹本様
普段は見えない場所で活躍しているダクトを渾身の力で組み立てていただきました。製品を黙々と仕上げていく高校生の姿を拝見し、技術を伝える喜びを再認識させていただきました。社会に出てから、知らないことは今よりずっと増えるはずです。今回の職業体験会を通じて知らなかったことや、初めてのことに前向きに取り組む姿勢を維持して社会で活躍されることを祈ります。
■大阪府立生野工業高等学校 進路指導主事 坂本様
本校では、毎年8割程度の生徒が就職を希望します。従って、1年次より進路指導に関するガイダンス等を積極的に進めています。今回のイベントは各事業者様にお越しいただいて、実際の仕事の一部を生徒たちに体験させていただけるとのことで、少しでも生徒たちの気づきが増やせたらと思っていました。今回のイベント後の生徒たちの感想に目を通してみると概ね良好で、新しい気づきも多々あったようでした。生徒たちの進路決定の際に少なくともプラスの影響があるだろうと思います。ありがとうございました。
■大阪府立生野工業高等学校について
本校は、昭和15年(1940年)に大阪市立第六工業学校として創立されて以来、これまでに1万5千名を超える卒業生が巣立ち、大阪をはじめ、全国の産業界で活躍している、歴史と伝統のある工業系の高等学校です。
令和2年(2020年)に創立80周年を迎え、令和4年度より「大阪府立生野工業高等学校」として新たなスタートを切り、より一層特色ある教育活動の充実に努めています。
「誠実」を教育方針の基盤に据え、「ものづくりは人づくり」を合い言葉に、生徒一人ひとりの資質や能力を生かし、「ものづくり」を通して人間力を磨きます。
機械科、電気科、電子機械科と3つの専門学科で、基礎・基本を大切にしながらも、社会の変化に適応できる技術教育を実践することで、将来の「ものづくり人材」の育成に努めています。在学中の努力が実り、現在の厳しい社会情勢の中においても、企業からの厚い信頼を得て、就職率100%を毎年実現しています。
HP:https://www3.osaka-c.ed.jp/ikuno-t/
■ 株式会社ジンジブについて
ジンジブは「高卒」の若者のための社会課題解決企業です。
同じく「高卒社長」である佐々木が、「夢は、18才から始まる。」をスローガンに掲げて事業をはじめました。高校生のキャリア教育や、就活の情報提供、就職後の定着やスキルアップやキャリア形成、転職時の情報提供やサポートを行います。
初めて社会に出る高校生は、将来に対する漠然とした不安をいだきながら、社会に出ることを決意しています。ジンジブでは、かかわる若者や会社に対して、不安な時には真剣に向き合い、自己理解・社会理解・マインド・スキルなど社会で生き抜くための力を高めるサポートを行い、自分の意思で未来を選択できる機会をつくります。
たとえ失敗してもすぐに手を差し伸べ、その人生にずっと寄り添い、これからの生きる人の夢を増やしてまいります。
●人財育成サービス
社会人として必要となる基礎スキルやマインド、DXを始めとしたこれからの社会で必要になるスキルの学びの講座を開発し、高校生や高卒社会人が人生100年時代の中、キャリアアップを実現するためのサポートを運営しております。
Z世代の採用育成を行う企業向けには、入社後の定着のための研修「ROOKIE’S CLUB(ルーキーズクラブ)」では社外の同期もつくります。デジタルマーケティング講座「DMU」などのスキルアップ講座も提供し、企業発展を促す若手人財の育成を支援してまいります。
● 高卒就活採用支援サービス 「ジョブドラフト」
高卒新卒で就職する高校生は、限られた情報や期間の中で、社会経験や自己理解の機会や、やりたいことや向いていることを考える期間が少ない中、就職先を選んでおり、将来に対して漠然とした不安を抱えています。
情報不足、理解不足などで納得できる企業選択ができず就職し、入社後にギャップを感じてしまうことが、入社1年目の「超早期離職」の要因の一つといえます。
そこで「ジョブドラフト」では、進路決定前から将来について考えるきっかけを与えるキャリア教育支援「ジョブドラフトCareer」や、これまでは文字情報のみの求人票でしか収集できなかった求人情報を、高校生に向けた発信をする就職情報アプリ「ジョブドラフトNavi」や、1日で多くの企業に直接話を聞ける高校生のための合同企業説明会「ジョブドラフトFes」を運営し高校生が未来を自分の意思で形作るためのサービスを展開しております。
また、卒業後の生徒には、高卒第二新卒や既卒者へのリスキリングと就職・転職を支援する「ジョブドラフトSchool」「ジョブドラフトNext」を運営し、社会に出た後にも寄り添ってまいります。
ジョブドラフトNavi:https://job-draft.com/
◆株式会社ジンジブ (https://jinjib.co.jp/ )
2023年3月「大阪市女性活躍リーディングカンパニー」認証。
2023年「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」(経済産業省)に採択。
2023年12月「第13回キャリア教育アワード」(主催:経済産業省主催)にて「優秀賞」を受賞。