佐賀県・鹿島市をPRして地域を活性化!人気商品『佐賀いちごさんバウム』をプロデュースした中村さんの地域愛に迫る!

佐賀県鹿島市にある観光土産品卸問屋・有限会社東津商店の中村信隆さん。
佐賀の特産品を活用したお土産品の開発を通して、地域を盛り上げるために尽力されています。人気商品『佐賀いちごさんバウム』の魅力と中村さんの地域に対する思いに迫ります。
—東津商店の主な業務内容を教えてください。
東津商店は、お土産品の卸売業を行っている会社です。現在、佐賀県のお土産品のほかにも全国各地のお土産品を70〜80品ほど取り扱っています。私の仕事は主に売店や道の駅、サービスエリア、空港などに商品の営業に行くことです。店員さんとやりとりをしながら信頼関係を築くことを大切に考えています。お土産品のターゲット層や、ウチの商品がどれくらい売れているか、そのお店の人気商品は何かなどのリサーチのためにも、取引先の方とのコミュニケーションはとても大事にしています。
—中村さんにとって地域に関わる仕事の魅力とは?
自分が生まれてから今まで関わってきた場所やもの、人に還元できるところです。昨年、東津商店として初めて高校生と共同で『佐賀いちごさんバウム』という佐賀県のブランドイチゴを使ったお土産品を開発しました。共同開発した佐賀県立鹿島高校とは別に、数年前まで鹿島実業高校という学校があったのですが、鹿島高校と合併するくらい学生が減ってしまって。私たちは『佐賀いちごさんバウム』を通して、今の鹿島高校を盛り上げたいという思いだったのですが、販売実習の時には、鹿島実業高校の卒業生の方々がたくさん応援してくれたんです。鹿島は“地元を応援したい”という想いが強い地域。だからこそ、鹿島をPRすることで地域全体が盛り上がることは嬉しいですね。
『佐賀いちごさんバウム』
『佐賀いちごさんバウム』は佐賀県立鹿島高校商業科の授業の一環で、学生の皆さんと東津商店が商品開発に取り組み、誕生した人気商品。一番の魅力は原材料の『いちごさん』。『いちごさん』は2018年秋にデビューした新しいブランドいちごで、佐賀県・JAグループ佐賀・いちご生産者が一体となり、7年もの開発期間を経て、15,000株もの中から選び抜いた自信作のいちご。
「いちごさん」をジャムにして、贅沢に練りこんだバームクーヘンは、甘酸っぱいいちごの香りとおいしさが口いっぱいに広がります。
価格:594円(税込)
—今後、鹿島市をどのように盛り上げていきたいですか?
私自身“地域を盛り上げる”という意味で、この仕事は倒れるまでやりたいという気持ちでやっています(笑)。私の場合は商品を通して鹿島市を盛り上げて、地域に貢献していきたいという想いがやはりとても強くて。地域のために頑張って商品をPRして、農家さんや漁師さん、高校生などいろいろな人が幸せになったらいいですよね。そして、全国各地の方が鹿島市で誕生したお土産を手に取り、鹿島の魅力に気がついて、「ぜひ鹿島に行ってみたい」と思ってもらえるような町にしていきたいです。
<プロフィール>
中村信隆(なかむら のぶたか)
佐賀県鹿島市出身。佐賀県立鹿島実業高等学校(現・佐賀県立鹿島高等学校)商業科卒業。高校卒業後は名古屋にある観光土産関係の会社に入社。20歳の時に佐賀県にUターンし、家業の手伝いや運送業、清掃会社、ふるさと納税業務など鹿島市でさまざまな仕事を経験。昨年8月に有限会社東津商店に入社し、営業を担当。その他、特産品を利用した商品開発にも携わっている。
■鹿島県立鹿島高校 公式ホームページ