都道府県の枠を超えて、地域の公⽴⾼校への進学を可能にする「地域みらい留学」。受け⼊れ学校数がいよいよ100校を突破し、2023年度の「地域みらい留学」説明会の受付も開始しました!
地域みらい留学を開始して6年目を迎え、とうとう受け入れ学校数が100校を突破しました。日本海にポツンと浮かぶ小さな島の県立高校から始まったこの取り組みは、小さな波から大きなうねりへと変化してきました。
北海道から沖縄までの100校以上の特色ある高校が集う、地域みらい留学の2024年4月入学生向けオンライン合同学校説明会を2023年度も開催します。その第一弾は6月10日(土)、11日(日)に開催します。
-
地域みらい留学とは
地域みらい留学は、居住する都道府県の枠を越えて、生徒が全国各地の魅力ある公立高校に進学できる仕組みです。高校進学の選択肢を広げ、子どもたちに様々な学びの環境を提供し、それと同時に過疎地域の少子高齢化、人口減少問題の解決を目的としています。2017年よりスタートし、生徒と高校、そして地域をつなぐ日本初の仕組みとして全国に活動を広げています。
2023年4月末時点で、全国33道県100校以上が留学先として登録されています。北海道から沖縄まで、その土地に密接した多種多様な教育カリキュラムを備えて生徒を受け入れています。
2023年度も地域みらい留学を希望する中学生向けオンライン合同学校説明会を開催します。
全国100校以上の高校がオンラインで集結し、留学先の高校や地域の様子について、現地の先生・生徒・卒業生の方から直接話を聞くことができます。また、参加者がオンライン上で質問できる環境にもあり、双方向のコミュニケーションで学校や地域への理解を深めることができます。
<2023年度のオンライン合同学校説明会のスケジュール>
第一弾 : 6月 10日(土)〜 11日(日)◀︎申し込み受付を開始しました!
第二弾 : 7月 22日(土)〜 23日(日)
第三弾 : 8月 26日(土)〜 27日(日)
対 面 : 9月 23日(土)〜 24日(日)
合同学校説明会は参加費無料、事前登録制です。
開催日程詳細・登録はこちら https://c-mirai.jp/
主催:一般財団法人地域・教育魅力化プラットフォーム、地域みらい留学推進協議会
後援:総務省、文部科学省
ビジョンパートナー:パーソルホールディングス株式会社
-
地域みらい留学 卒業生の声
2023年3月に高校を卒業した地域みらい留学生をご紹介します。
一歩を踏み出すきっかけ。
人間関係を築くことが苦手で自信が持てなかった私は、今までとは違う環境で様々なことにチャレンジしたいという思いから、県外進学を決意しました。瀬戸内のハワイと言われる周防大島での3年間は、学校・寮生活で人との出会いに恵まれ、フラガールズ甲子園やハワイ語学研修などの貴重な体験をし、とても充実していました。「島じゅうキャンパス」というフィールドワークでは、地域の企業の方と話す機会もあり、地方創生に携わりたいという夢を見つけました。一歩を踏み出すきっかけを与えてくれた島に感謝し、これからもいろいろな景色を見ていきたいと思います。
自分自身が輝けることが大事。
私が礼文高校への入学を希望した理由としては地元から離れ自立したかったのと礼文島の雄大な自然、優しい島民の方々に惹かれたためです。礼文島では、様々な体験をさせていただきました。例えば、寒さで泣いたこと、町の放送を担当させていただいたこと、町の祭りに参加したこと、ここに書ききれないほど千葉ではできない胸が躍るような出来事がたくさんありました。
中学生のみなさん、私は自分自身が輝けることが高校生活で大事なことだと思っています。みなさんの中には地元の高校に進学するだけではなく、地域みらい留学という選択肢もあるんだということを知っておいてください!
-
地域みらい留学 学校の一例
長野県白馬高等学校
「国際観光科」という特色ある学科を有し、豊かな白馬・北アルプスの自然環境を活かし観光を軸とした地域づくりを進めている高校です。学校敷地内に公営塾を整備し、学生寮や下宿環境も整えており、学習面と生活面から留学生をサポートしています。
愛媛県立長浜高等学校
国内初の水族館を有する高校です。水族館の管理をするのは水族館部の部員の高校生。月一の水族館一般公開の日は運営の全てを高校生が行います。1人1つの水槽を管理しながら海や生き物について学ぶ授業や、海洋生物の繁殖に挑戦する授業など、独自の環境を生かした授業も行います。
北海道大空高等学校
2021年に開校した新しい高校です。
自分の学びたい科目を自分で選択し、自分で時間割を作ることが特長です。主体的に学ぶ力を育むため、定期テストは実施していません。
-
地域みらい留学の地域社会における影響
2022年3月には、三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社と弊団体の共同調査を公表いたしました。その中で、「地域みらい留学」が地域社会へ及ぼす可能性のある影響として、以下のようなものがありました。代表的なものをピックアップいたします。
●人口動態への影響
高校生の転入だけを誘発するものではなく、中学生以下のいる世帯の転出抑制や転入増加といった形で人口動態に影響を及ぼす可能性がある。
●地元の生徒にも及ぶ影響
県外生割合の高い学校の方が、学習環境に対する肯定的回答割合の伸びがみられた。生徒が多様であることが県内生の生徒に良い影響を与えることが示唆された。
※調査結果についてはこちら https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000035136.html
地域みらい留学を選択する生徒、高校、そして説明会への参加者は年々増加しています。
そのような中で以上のような調査結果もふまえ、地域から社会を変えていく事を目指していきます。
-
一般財団法人地域・教育魅力化プラットフォームについて
「意志ある若者にあふれる持続可能な地域・社会をつくる」というビジョンを掲げ、2017年3月に島根県に設立した教育事業団体。島根県教育魅力化特命官を務める代表理事の岩本悠は、隠岐島前高校の魅力化を推進し、地域みらい留学のモデルケースを作りました。教育格差をなくし全国の学校に多様な出会いと学びの機会を届け活動を続ける認定NPO法人カタリバ代表理事・今村久美、人材育成分野のトップランナーであるリクルートキャリア初代社長・水谷智之、地域みらい留学の立ち上げから活動を続けている尾田洋平も専務理事として、各分野での経験と実績を活用しながら、地域の教育から社会を変えることを目指しています。
(公式サイト:http://c-platform.or.jp/)