【サンシャイン水族館】豊島区内の教育機関と連携した環境学習プログラム実施中
サンシャイン水族館(東京・池袋)では、「環境教育」「体験学習」「水族館だから発信できる情報」という水族館ならではの視点や知見を活かした教育分野への還元に力を入れています。
2022年7月より、環境教育において豊島区地域のまち・人づくりに貢献すべく、豊島区内にある豊島区立駒込中学校・立教大学理学部SCOLAと連携した環境学習プログラムを始動しました。
2022年7月より、環境教育において豊島区地域のまち・人づくりに貢献すべく、豊島区内にある豊島区立駒込中学校・立教大学理学部SCOLAと連携した環境学習プログラムを始動しました。
このプログラムでは、サンゴ保全を通して環境問題を自分事として捉え解決に向けて行動を起こせる人財を育成することを目的としており、7月には駒込中学2・3年生の生徒93名を対象に、5日間で計10回の水族館見学、当館が取り組む「サンゴプロジェクト※」について学べるツアーを実施しました。また、11月にはツアーに参加した生徒に向け、【サンゴ礁を守る意味って?~SDGs目標14「海の豊かさを守ろう」から紐解く~】というテーマで、水族館の役割や海洋における環境問題、サンゴの役割と危機などについて水族館飼育スタッフが駒込中学校で出張授業を行いました。
現在は、本プロジェクトに参加している駒込中学生と立教大学生とが協働して、水族館スタッフのアドバイスの元、SDGsについて考えるためのワークシートを作成しています。
サンシャイン水族館は、今後も様々な体験学習や出張授業を通じて教育の現場を支援します。
サンシャイン水族館は、今後も様々な体験学習や出張授業を通じて教育の現場を支援します。
※サンゴプロジェクトとは
サンシャイン水族館で育て、殖やしたサンゴを海へ還す「サンゴ返還プロジェクト」と、沖縄の海でサンゴを育て、産卵によりサンゴを殖やす「サンゴ礁再生プロジェクト」の2つの活動を軸にサンゴ礁の減少を防ぐべく、 2006年より沖縄県恩納村の協力のもとサンゴを守る活動を行っています。
https://sunshinecity.jp/file/aquarium/coral_project/#jumptitle01
サンシャイン水族館で育て、殖やしたサンゴを海へ還す「サンゴ返還プロジェクト」と、沖縄の海でサンゴを育て、産卵によりサンゴを殖やす「サンゴ礁再生プロジェクト」の2つの活動を軸にサンゴ礁の減少を防ぐべく、 2006年より沖縄県恩納村の協力のもとサンゴを守る活動を行っています。
https://sunshinecity.jp/file/aquarium/coral_project/#jumptitle01
■豊島区立駒込中学校 生活指導主任 / 主幹教諭 吉田勝彦氏
地域にある博物館や上級学校と連携した、生徒の資質・能力を向上させる学習プログラムの開発を目的として、サンシャイン水族館とSDGsに関する学習を企画しました。
当初は調べ学習のみの予定でしたが、より高度な取り組みにするため、下級生向けにSDGsの理解が深まるワークシートの作成を目標としました。立教大学の学生たちにメンターとして参加していただきながら、生徒たちはグループ単位で試行錯誤しながらまとめていました。
この学習プログラムには、「各地域にある学習関連施設や上級学校と公立中学校が連携する事例のプロトタイプにしたい」という想いも込めました。今後も研究を深め、様々な取り組みを実践していこうと考えています。
■立教大学 理学部 SCOLA(共通教育推進室) 特任准教授 / サイエンスコミュニケーター
当初は調べ学習のみの予定でしたが、より高度な取り組みにするため、下級生向けにSDGsの理解が深まるワークシートの作成を目標としました。立教大学の学生たちにメンターとして参加していただきながら、生徒たちはグループ単位で試行錯誤しながらまとめていました。
この学習プログラムには、「各地域にある学習関連施設や上級学校と公立中学校が連携する事例のプロトタイプにしたい」という想いも込めました。今後も研究を深め、様々な取り組みを実践していこうと考えています。
■立教大学 理学部 SCOLA(共通教育推進室) 特任准教授 / サイエンスコミュニケーター
古澤輝由氏
立教大学と豊島区は「教育連携」の協定を締結しており、理学部では2006年より地域の小中学生に向けて、科学に触れる機会の提供や、区立小中学校教員との情報交換や連携協力を実施してきました。
「中学・大学・地元企業」と新しい学びの場を共に作れる貴重な機会と思い、本プロジェクトに一緒に挑戦することにしました。SDGsについて学びを深めると同時に、異なる世代とのグループワークを試行錯誤しながら日々学んでくれているように思います。
■立教大学 理学部 SCOLA(共通教育推進室) 教育研究コーディネーター 高橋良子氏
「中学・大学・地元企業」と新しい学びの場を共に作れる貴重な機会と思い、本プロジェクトに一緒に挑戦することにしました。SDGsについて学びを深めると同時に、異なる世代とのグループワークを試行錯誤しながら日々学んでくれているように思います。
■立教大学 理学部 SCOLA(共通教育推進室) 教育研究コーディネーター 高橋良子氏
中学校の探究学習に参加するので、大学生と中学生が同じ目的に向う仲間となって共に学びワークシートを作り上げることができるよう毎回の授業サポートをしています。
また、中学生との活動に刺激を受け大学生のみのチームを作り、異なる学部・学年の学生が共に学ぶ良い機会にもなりました。今回作成するワークシートが、小中学生のSDGs学習に実際に使ってもらえるようにできたらと思っています。
■サンシャイン水族館 飼育スタッフ 山本昭氏
また、中学生との活動に刺激を受け大学生のみのチームを作り、異なる学部・学年の学生が共に学ぶ良い機会にもなりました。今回作成するワークシートが、小中学生のSDGs学習に実際に使ってもらえるようにできたらと思っています。
■サンシャイン水族館 飼育スタッフ 山本昭氏
現役の中学生、大学生、そして教育の現場でご活躍されている先生方とともに、学習プログラムの一翼を担えてたいへんうれしく思います。また、水族館としても貴重な取り組みになっていると感じています。
「無関心」は最大の敵。この学習プログラムを通じて、環境問題や生き物について少しでもいいから関心をもち、自分たちにもできることがあるということに気づき、具体的な行動を起こす、起こしてもらうきっかけにしてほしいと思います。
「無関心」は最大の敵。この学習プログラムを通じて、環境問題や生き物について少しでもいいから関心をもち、自分たちにもできることがあるということに気づき、具体的な行動を起こす、起こしてもらうきっかけにしてほしいと思います。
プログラムに参加した駒込中学校の学生のコメント
・サンゴについて身近に感じる事がなかったが、サンゴによって海の環境が保たれたり、サンゴから医薬品のもとになる物質が見つかったりと、自分たちの生活にも関わっていると感じました。
・サンゴを守るために電気をこまめに消したり、カレーを食べたお皿を紙で拭いてからすすいだり、水筒を持つなど身の回りでできることを取り組みたいです。
・今日学んだことを周りの人にも伝えていくことがSDGsにおいて重要だと思いました。
・自分より若い世代がSDGsに真摯に向き合っていることに、感心と同時に、私も頑張らねばと危機感が出てきました。現在、大学生だけのチームで、同様のワークシートを作成しています。本プロジェクトで学んだことを取り入れたり、アイデアを出し合ったり、研究者にインタビューしたりしました。調べ物をしていく中で、今まで知らなかったことが多く、本当にこのプロジェクトは中学生だけでなく私たち大学生にとっても勉強になりました。
・学外で研究外のプロジェクトに関わってみたいと思い、本プロジェクトに参加しました。実際に参加してみて、同じ教室内であってもグループによって考え方や進め方が異なり面白いと感じました。今回の探求学習は中学生にとってとてもいい機会だと思いますし、私自身チームワークの重要性を再認識させられました。中学生にとっていい学びが出来るように、残り期間も尽力します。
▼詳細はサンシャインシティ サステナビリティサイトをご確認ください。
https://sunshinecity.jp/file/official/sustainability/
▼本取組についてのインタビューはこちら
https://note.com/ssc_sustainable/n/n93f0e4d2d894