下関の地域連携 海の授業『観光ビジネス&FUKUレボ演習in下関商業高等学校』を開催しました!
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
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イベント概要
・開催概要:下関商業高等学校の生徒45名が、「下関の観光と海とふく」をテーマに、地域ブランディングで活用できるキャッチコピーの制作を行いました。キャッチコピーの制作にあたり、普段聞く機会のない「海の授業」を実施。「海の授業」は下関市内の幼児教育施設・小中高・大学と連携し、子ども達や若い世代に、下関の海の課題や海からの恩恵を受けている食文化について知ってもらい、体験し、自分ごととして捉え各々がアクションを起こしていけるような取り組みを続けています。
※下関ではふぐは、福を呼ぶ縁起の良い魚として「ふく」と呼ばれています。
・日程:2024年6月12日(水)
・開催場所:下関商業高等学校
・参加人数:55名
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オリエンテーション
FUKUレボの取り組みが本年度より高校生にも対象枠が広がり、下関商業高等学校の授業の一環として1時限の時間内でぎゅっと濃度のある海の授業を実施しました。まずは「海と日本プロジェクト」と、下関の子どもたちに向けた教育連携プログラム「FUKUレボ演習」の取り組みについて知ってもらうところからスタート。なんとなく聞いたことがあるけれど知らなかったことも、高校生ともなるとしっかり理解していただけた感触があり、オリエンテーションから熱が入ります。
今回の授業は、「下関の観光と海とふく」をテーマに、地域ブランディングで活用できるキャッチコピーの制作です。観光ビジネスについて学び、プロジェクトに落とし込んでいる商業高校ならではのテーマです。
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ふくおいちゃんとFUKUレボ代表によるふくを通した海洋学習と地域学習
「おはよう!」と元気な挨拶と共に現れた「ふくおいちゃん」こと、下関ふく連盟元会長の松村久さん。長期に渡り下関でふくの仲買人としても活躍してきた、ふくのプロフェッショナル。
海水温の上昇により下関近郊の海にいたふくが北上し、南方から様々な種類のふくがやって来ていることや、ふくの特徴、水産、経済、下関の食文化、観光資源を担っているふくと下関の関わりに加え、趣味の絵画(もちろんふくの絵)やふく料理の美味しさについても聞くことができました。特に、「ふくが近年下関近郊では捕れなくなっている」というくだりでは、真剣な表情で聞き入っており、下関の観光資源としてのふくの存在を大きく感じているようでした。
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海感360°VR体験
FUKUレボ演習の定番となったVRゴーグルを使って下関の北浦の海の様子をバーチャル体験。海の中の映像にはもちろんふくの姿も。
ダイバーとしてギネス記録をもち、水中生物とコミュニケーションを取りながら世界の海で水族表現家として活動する二木あいさんが魚と一緒に泳ぐシーンが、前後左右360°VRの映像でゴーグルを通して目の前に広がります。「え!人魚じゃない?」と二木あいさんの姿に声をあげる様子も。生徒の皆さんにはゆっくりVR体験をしていただこうと、この日、4台のゴーグルの貸し出しを行い、他のクラスの生徒のみなさんにも体験してもらうことができました。
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下関の地域ブランディングキャッチコピー制作
VR体験の順番を待っている時間を利用して4つのグループに分かれてキャッチコピーの制作を行いました。コピーの制作は各々が行います。
・GROUP1:下関のふくをPR
・GROUP2:下関の海をPR
・GROUP3:下関の観光をPR
・GROUP4:下関の食をPR
下関の海の現状とふくの現状を聞いた上で、FUKUレボ演習に欠かせないツールの1つでもある「まふくちゃんクッキー」の商品開発について、お菓子職人でクッキーの商品開発を担当した⼭⾥千尋さん(umitomori 代表)のお話を聞くことができました。下関近海の塩、下関で採れたアオサ、マフグの粉、下関の米粉を配合したオリジナルのクッキーは、改良に改良を重ね、甘すぎず、素材の旨みが詰まった優しいお味のクッキーです。小麦や卵アレルギーの方にも食べていただけるように意識して、一枚一枚、全て手作業で大切に作られています。マフグの粉をはじめとする、下関の素材で作ったクッキーの商品開発の話が下関の地域ブランディングキャッチコピーの大きなヒントになることは間違いありません。
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ふくおいちゃんの本とまふくちゃんクッキーの贈呈
FUKUレボ演習に参加した子どもたちや先生方に贈呈するのは、もちろん「まふくちゃんクッキー」。こちらのクッキーも来年度の活動で引き続き登場する予定です。
また、海のごちそう地域モデルin下関では、ふくのことを教えてくれる「ふくおいちゃん」の12ページの本を製作。こちらもFUKUレボ演習に参加する子どもたち全員にお配りしています。絵と文を制作したのは、広島県大竹市を拠点に絵画、イラスト、ぬいぐるみ、コマ撮りアニメーション、舞台美術などを幅広く制作している「はと」さん。この本の制作にあたっては、何度も下関を訪れ、ふくおいちゃんへの取材をはじめ、河豚食文化や歴史についてリサーチを行って仕上げてくれたものです。この本では、かわいらしくもカラフルで力強く描かれた絵に、ふくおいちゃんと小学生の会話形式でお話が書かれています。
下関商業高校と当プロジェクトの提携が実現したことにより、学び・体験・アウトプットまで、年度を通してサポートしながら共創していく予定です。
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参加者からの声(ヒアリング・アンケートより)
●参加者の声
・私たちが住んでいる下関の海が変わってきているということ、それに伴い、観光の在り方も変えていかなければいけないということを学びました。また、実際の声を聞くことが大切で、教科書に書いていない実情を学校外の方から教えていただける貴重な機会でした。ありがとうございました。
・VR体験で海の体験ができて、面白かったです。クッキーは海の味を感じて美味しかったです。海と日本プロジェクトの方々が、いろんなイベントを行っていると知れて機会があれば、参加したいなと思いました。
<団体概要>
団体名称:海のごちそう地域モデルin下関(一般社団法人 Minatode フォーラム)
URL:https://fuku-revolution.com/
活動内容:食文化を通じた海洋教育を提供し、海と人の関係性や海洋の恩恵・未来、課題について理解を深めるためのメディア制作、イベント出演と人材紹介、運営、人材育成・教育事業、情報配信を行っています。
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。