新潟市南区との農業体験教育「AGRIREX(アグリレックス)」―ル レクチエの摘果
5月29日(水)、今シーズンよりプロサッカー選手としてのキャリアを歩み始めた森璃太選手、奥村仁選手、石山青空選手が、新潟市南区にある白根グレープガーデンを訪問し、新潟県立白根高校の生徒と一緒に、ル レクチエの栽培体験を行いました。
新潟市南区と連携した農業体験教育「AGRIREX(アグリレックス)」の一環として実施する活動ですが、Jリーグが社会人教育とブランド意識向上を目的に、新人選手を対象に実施する研修としての意味合いも込めています。
(関連ニュース:https://www.albirex.co.jp/news/65853/)
ル レクチエは、「花粉つけ」「摘果」「袋かけ」「収穫・追熟」を経て出荷・販売され、11月頃に皆さんが口にすることができます。今回体験したのは、ひとつの実に栄養分を多く入れるために、不要な実を間引く「摘果」という作業。キズがない大きな実かどうか、自分の手で触りながら確かめ、小さい実はすべて枝から地面に落としていきます。地道な作業ではありますが、今回の作業で残した実が、半年後に贈答品となるか加工品となるか、自身の判断に責任が生じています。
白根高校でサッカー同好会の主将を務めているという生徒は、「(選手たちに)聞こうと思ったことがあったけど、緊張して聞けなかった」と話していました。初めて経験する摘果について、「だんだん慣れてきました。葉っぱに触れて、青空を見ながらの作業は気持ちよかったです」と振り返っていました。最初は緊張した様子を見せる生徒が多かったものの、摘果をしながら会話を交わし、笑顔を見せていました。
農業体験を児童・生徒ならびにアルビレックス新潟の選手の人材育成に活かし、地域への理解を深め、愛着心を育むことを目的とした「AGRIREX(アグリレックス)」。今回参加した選手たちのコメントをご紹介します。
森璃太選手
Q1.初めて摘果をやってみての感想を教えてください。
A1.農作業自体が初めて。新鮮な気持ちで、心から楽しめました。今日経験した摘果は、そこまで苦ではありませんでした。今後の作業の方が大事だと思いました。
Q2.高校生と一緒に作業をしてみての感想を教えてください。
A2.みんな最初は緊張していましたが、時間が経つにつれてサッカーの話ができました。
Q3.Jリーグ新人研修としても実施しましたが、どのようにしていきたいですか?
A3.サッカー以外の活動に取り組むのは、自分自身の器を大きくするうえで大切だと思います。社会とのつながりができることも、いいことだと思っています。
奥村仁選手
Q1.初めて摘果をやってみての感想を教えてください。
A1.おいしい果物ができることに興味があります。普段はやらない姿勢での作業が大変でした。
Q2.高校生と一緒に作業をしてみての感想を教えてください。
A2.そこまで年齢が離れているわけではないので、いろいろ話せて良かったです。
Q3.Jリーグ新人研修としても実施しましたが、どのようにしていきたいですか?
A3.今回の活動を通じて、ル レクチエを知りました。日本中に広めたいです。
石山青空選手
Q1.初めて摘果をやってみての感想を教えてください。
A1.楽しくできて良かったです。
Q2.高校生と一緒に作業をしてみての感想を教えてください。
A2.みんなと同い年のようで、不思議な感じでした。
Q3.Jリーグ新人研修としても実施しましたが、どのようにしていきたいですか?
A3.(高校生のみんなは)プロサッカー選手と普段関わることはないと思うので、夢を持ってもらえる、憧れてもらえるような存在になりたいです。
次回は、ル レクチエのデリケートな表皮を保護するため、摘果で残した一つひとつの実に二重構造の紙製の袋をかぶせる「袋かけ」の作業を予定しています。