日本フレスコボール協会(JFBA)、東北のフレスコボールの聖地「岩手県・陸前高田」生まれの新ラケットブランド『TRILL』を発表。
手掛けるのは、陸前高田市で林業・木工業に携わる「山木屋」平山夫妻。自身もフレスコボーラーとして活躍し、地元産材「気仙杉」を使ったモデルを中心に、子どもから大人までが楽しめる全5本のラインナップを展開。
東北におけるフレスコボールの聖地「岩手県・陸前高田」から、新フレスコボールブランド『TRILL』が誕生しました。読みは「トリル」で、2つの音を交互に素早く演奏する音楽記号に由来。イタリア語では「鳥のさえずり」を意味します。2つの打音が交互に素早く砂浜に響き渡るフレスコボールの特徴と、鳥のさえずりの絶えない陸前高田の豊かな自然の中で製作していることからこの名がつけられました。
ラケットの木材には、陸前高田の豊かな自然で育った地元産材「気仙杉」を主に使用。陸前高田市では、かねてより「自伐型林業」と呼ばれる小規模間伐型の森林施業を推進。良質かつ最適な太さに育った「気仙杉」が手つかずのまま放置された課題を解決するため、「地域おこし協力隊」制度を活用して林業における後継者づくりに励んでいました。
『TRILL』のつくり手である「山木屋」平山夫妻は、東京から「地域おこし協力隊」として陸前高田市の林業に従事した二人。「気仙杉」に魅せられ、地域おこし協力隊の任期終了後に完全移住。現在も林業・木工業を通じて「気仙杉」のブランド化にも取り組んでいます。フレスコボーラーとしても活躍し、「フレスコボールリクゼンタカタカップ2023」では、ベストラリー・アルブラン賞を受賞。選手目線で細部までこだわってつくられた『TRILL』のラケットには、試作過程においても多くの選手から注目が集まっていました。
JFBAでは、2022年に陸前高田で東北初となる公式戦を開催。理念である「フレスコボールを通じた地域貢献」に合致するとして、現在に至るまでJFBA公式トロフィーとして「気仙杉」を採用している経緯も。このようなご縁から、このたび『TRILL』をJFBA公式ブランドとして販売することが決定いたしました。今後も「気仙杉」をはじめとした、陸前高田の地域産材のブランド化に寄与してまいります。
▼日本フレスコボール協会公式WEBストア
■『TRILL』について
TRILLからは、Proモデル〈高反発〉、Proモデル〈軽量高反発〉、Standardモデル、Starterモデル、Juniorモデルの5種類のラケットを展開。そのうちの3モデルをご紹介します。
◆TRILL - PRO〈高反発ラケット〉:¥12,000(税込)
TRILL - Proは、「TRILL」シリーズの最高級モデル。
その優れた品質と精密な製造技術により、プレイヤーは最高のプレイ体験を届けます。
ウレタン内蔵の高反発仕様のラケットになっており、スイートスポットも大きく作られています。
◆TRILL - 気仙杉 Standard:¥7,800(税込)
TRILL - Standardは、誰でも使いこなすことができる「TRILL」シリーズの標準モデルです。
打感にも癖がなく誰がとっても満足のいく仕上がりとなっています。
何を買ったら良いかわからない方にはこのStandardモデルをお勧めします。
気仙杉のみで作られており、木目や質感がとても優しく愛着の持てるラケットです。
◆TRILL - 気仙杉 Junior〈オーダーメイド〉:¥4,200(税込)
TRILL-Juniorは、お子様用のフレスコボールラケットです。
お子様の小さな手でも掴めるようグリップテープを巻いて販売しております。
ラケットの大きさも小さめに作られており、スイートスポットも広く作られております。
■陸前高田におけるフレスコボールのあゆみ
普及が始まったのは、東京で選手活動を行っていた橋詰選手が陸前高田へ移住したことがきっかけ。以降、着実にフレスコボールの輪が広がり、地域の人々によって今日まで活動を継続。2022年より「奇跡の一本松」で知られる高田松原海水浴場で二年連続の公式戦を開催。このほか、地元産材・気仙杉を用いたフレスコボールラケット&トロフィーづくりなど、ユニークな取り組みも多数。最近では、県境を挟んだ宮城県気仙沼に「気仙沼フレスコボールクラブ」も誕生。三陸海岸は、東北におけるフレスコボールの聖地として盛り上がりを見せています。
■”コミュニケーションデザインスポーツ” フレスコボールとは?フレスコボールは、ブラジルのリオデジャネイロ発祥のビーチスポーツです。1945年にリオ・デ・ジャネイロのコパカバーナビーチで考案され、現在は世界各地のビーチで親しまれるようになっています。
フレスコボールの最大の特徴は、向かい合う2人が競い合うのではなく、協力してラリーを続ける採点競技という点。一般に競技時間は5分間、7mの距離を保って試合を行います。協力してラリーを続ける様子から「思いやりのスポーツ」とも言われ、2023年12月現在、日本全国で27のJFBA公認地域クラブと3の公認学生団体が設立され、フレスコボールを通じた地域コミュニティが形成されています。
日本フレスコボール協会は、このスポーツの魅力をより多くの人に知ってもらうために2013年に設立され、2025年までに日本全国47都道府県で地域クラブ設立を目指して積極的に活動を行っております。