高校生対象の成層圏到達実践型プロジェクト『そらLab』開催・次世代の研究者たちが集結!夢とアイディアで宇宙に挑む実践プログラム
このプロジェクトは「事業性」「独創性」「実現性」の3つの観点から選出された高校生のアイデアを専門チーム(shuttleD)のサポートのもと高校生が実装し、成層圏到達を目指します。
高度30,000m、最低気温-70℃、約1/100気圧という極限環境の「成層圏」に次世代の研究者達のアイディアを送り込む実践型宇宙開発プロジェクトです。
■ KICKOFF説明会:夢とアイデアが交差する、成層圏到達プロジェクトの幕開け
2023年5月27日に名古屋大学東山キャンパスNIC館1階Idea stoaで行われたキックオフ説明会では、プロジェクトの概要、成層圏環境の特異性などの説明を行い、本プロジェクトで参加者に求めることについ、過去実績の紹介を交えつつ実践的なノウハウを共有を行いました。
ゲストには環境に配慮した人工土壌「高機能バイオ炭」を活用した次世代の作物栽培システムを開発・販売する名古屋大学発スタートアップの株式会社TOWINGの代表取締役の西田宏平さんや、名古屋大学宇宙開発チームNAFTの2023年度代表・中村涼真さん、電子工作の面白さを広める活動を行っているギャル電さんなど、さまざまな分野で活躍するゲストが登壇し、実践的な説明のほか宇宙や電子工作の面白さについて語られました。参加した高校生達も普段の学校生活の中では学べない知識に目を輝かせながら興味深く聞く様子が印象的でした。
■ KICKOFF WORKSHOP:「考えて、つくってみる」
ワークショップでは、「宇宙に何飛ばそう」のテーマに沿ってアイデア出しとモック作りに取り組みました。
今回の重要な3つの観点「事業性」「独創性」「実現性」を念頭に置きつつも、夢が広がるユニークな案やSNSを活用したプロモーション性の高い案など、各テーブルが学生ならではの多様な発想で溢れていました。
アイデアを一つに絞ることに苦戦するチームもありましたが、それぞれ選り抜いたアイデアをもとにモック作りに取り組み、講評の時間には全チーム個性溢れる見事なモックを発表。未知の世界への挑戦する好奇心と宇宙への期待が高まり、キックオフイベントは幕を閉じました。
■ 公開審査会:成層圏に挑戦するチームを発表
KICKOFFイベントから7週間後の2023年7月17日に実施された公開審査会では、16チーム(60人程度)が参加し、チームごとに企画案のプレゼンテーションを行いました。審査会では独創性・事業性・実現性の3つのバランスを評価軸とし、上位入賞企画を決定。選ば れた上位入賞チームの企画をshuttleDのスタッフと共同で制作し成層圏へ送り出します。
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【上位入賞チーム】
■ チーム名「しおこんぶ」(名古屋大学教育学部付属高等学校2年)
テーマ『宇宙に悩みを打ち明ける』
悩みの解決方法に新たな選択肢を!!皆さんの抱えている悩みを宇宙に飛ばした先に見える、新しい景色を一緒に見に行きませんか?
「しおこんぶ」 フライト映像(ダイジェスト)
■ チーム名「モーニングセットエッグハムマフィン」(名古屋大学教育学部付属高等学校2年)
テーマ『成層圏でポップコーンを作ろう!』
雲やエベレスト、飛行機すらも追い越して、はるか上空30000m。気温は最低-70℃にもなる成層圏で私たちはポップコーンを作れるのか?!
「モーニングセットエッグマフィン」 フライト映像(ダイジェスト)
■ チーム名「電気電子研究会」(岐阜県立岐南工業高等学校3年)
テーマ『宇宙に、野菜・植物の種を送るー!』
種の遺伝子が、高い放射線や紫外線などの影響を受けて突然変異を起こすことで、新たな品種改良ができるのか?
「電気電子研究会」 フライト映像(ダイジェスト)
■ TAKEOFF:成層圏を目指して打ち上げ&回収。そして アフターミーティング
綿密なフライトシュミレーションを行い、気象条件が整った2023年9月29日 鳥羽(三重県)→ 浜松(静岡)の航路で打ち上げを実施。打ち上げ場所から直線距離で約50km、浜名湖沖合約20kmの海上に着水した機体を無事に回収しました。
回収した機体にダメージはなく取得データを解析後、名古屋大学(Idea stoa)で行われたアフターミーティングにおいて参加者全員に今回のプロジェクトの成果物を共有しました。
参加者は短い制作期間の中、試行錯誤を繰り返し形にした機体が上空約30,000mで地球を背景に浮遊する映像を目の当たりにし、普段の生活では味わうことのできない稀有な経験と感動を共有することができました。
宇宙開発というと突拍子もない企画だとしても、実現させるために情熱を注げば実現することができます。小さな一歩かもしれませんが、我々はこれからも学生たち、研究者の方々の新しいチャレンジを応援します。
また同時期に進行していたそらLab vol.2 (主催:岐阜県 商工労働部 航空宇宙産業化)の成果発表会が2024年1月21日(日)に岐阜大学(岐阜市柳戸1-1)工学部棟2階 204教室にて開催されます。
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「shuttleD(シャトルド)」について
気象観測用バルーン(スペースバルーン)を使って小型モジュールを上空30,000mの成層圏へ送り込み回収する、株式会社GOCCO.が運営する成層圏への往復便サービス。
成層圏における各種科学実験、海洋上での回収を数多く成功させてきたチームが主導し、成層圏における実験環境を提供いたします。“shuttleD”は、様々な研究活動に別角度から貢献することができます。
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「shuttleD」PRtimesバックナンバー
上空30,000mの成層圏、宇宙に近い環境での科学実験をより身近なものに。バルーンを使った成層圏への小型往復便「shuttleD」がスタート!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000054080.html
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関連URL
■ shuttleD公式サイト
<アーカイブス>
https://www.youtube.com/playlist?list=PLZcF4fyF22gY2YvK434gmiUsBdM2lrTS3
■ IdeaStoa名古屋大学共創スタジオ
https://ideastoa.aip.nagoya-u.ac.jp/
■ 株式会社GOCCO.
■ 株式会社ドングルズ