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【レポート】高岡伝統産業青年会が未来の担い手育成を目指し、高校生へものづくり企業11社の見学ツアーを実施。参加者全員が「就職先として魅力を感じた」と回答

2025.11.17
【レポート】高岡伝統産業青年会が未来の担い手育成を目指し、高校生へものづくり企業11社の見学ツアーを実施。参加者全員が「就職先として魅力を感じた」と回答

職人がその場で実演、ツアーを通して商品を完成させる高岡のものづくりの特色“分業制”を体感できるツアー

高岡伝統産業青年会(所在地:富山県高岡市)は、2025年10月18日・19日に開催された「クラフトフェア ツギノテ」会場内にて、高岡工芸高校の生徒12名を対象としたものづくり企業見学ツアーを実施しました。ツアーは高岡の伝統産業の特徴でもある分業制の工程を体感できる内容となっており、ツアー後のアンケートでは参加した生徒全員が、見学した企業について「就職先として魅力を感じた」と回答しました。本ツアーを通して、伝統産業や製造業の担い手候補となる若者に、高岡が誇るものづくりのリアルな魅力を体感してもらうことを目指して企画しました。

 

◾️企業見学ツアー実施の背景と目的:未来の担い手との接点創出

高岡市は、400年の歴史を持つ高岡銅器や高岡漆器をはじめとする伝統工芸・製造業が集積する「ものづくりのまち」です。一方で、高齢化に伴う後継者不足は産業にとって深刻な課題となっています。高岡伝統産業青年会は、高岡の伝統を継承し、新しい価値を創造すべく、地場産業の持続的な発展に貢献することを目指し、52年前から活動を続けています。

高岡伝統産業青年会

今回、本ツアーは地元の高校生、特にものづくりを学ぶ高岡工芸高校の生徒たちに、全国から職人や作家が集まるクラフトフェア「ツギノテ」の熱気を感じてもらうと共に、実際に地元のものづくり企業ブースを訪問し、「仕事のやりがいや技の魅力をリアルに感じてもらうこと」を目的として企画しました。

◾️企業見学ツアーの概要

ツアーでは市内11社のものづくり企業のブースを巡りながら、高岡銅器・高岡漆器をはじめとした多様な技術を紹介。また、高岡のものづくりの特徴である“分業制”を体感できる仕掛けとして参加者に「カメの鋳物(いもの)」をプレゼントし、実際の製品が工場毎に加工を施されていくように、訪れる企業の技術を用いて職人が加飾を施し、ツアー終了とともに完成。職人から見聞きするだけでなく、技術が手元に残るツアーとしました。

分業制体験の例:高岡の伝統技術「金属着色」により色が変化したカメの鋳物

◾️イベント名:クラフトフェア「ツギノテ」内 ものづくり企業見学ツアー

◾️開催日:2025年10月18日(金)

◾️対象:高岡工芸高校 1〜3年生 (12名参加)

◾️見学先:クラフトフェア ツギノテ出展企業および高岡市内の伝統産業に携わる製造企業

◾️内容:ものづくりの現場で活躍する方々との交流、製品が生まれる分業制の工程見学、技術の解説など

<見学先 企業と技術>

和田彫金工房/彫金、(株)平和合金/鋳造、(株)能作/鋳造、(株)高田製作所/鋳造、(有)色政/着色、(株)大越仏壇/仏壇製造、(有)モメンタムファクトリー・Orii /着色、漆芸吉川/漆芸、(株)竹中銅器/企画・販売、(株)ナガエ/企画・販売・鋳造 、(有)能登作銘木店

◾️高岡伝統産業青年会が地域産業と次世代の架け橋に

高岡伝統産業青年会によるものづくり企業見学ツアー
高岡伝統産業青年会によるものづくり企業見学ツアー

今回のツアーでは、伝統工芸・産業が「過去のものではなく、進化し続ける現代の仕事である」ことを伝えることに注力しました。特に、参加した生徒全員が「就職先として魅力を感じた」と回答したことは、地元企業が持つ技術や事業、働く環境の魅力が、若者の進路選択に強く訴えかける力を持っていることを感じました。この結果は、若者の地元定着の可能性を高め、伝統産業の持続的な発展に繋がる貴重な手応えとなりました。

 

・キャリア教育への貢献: 地元での「働く」ことの具体的なイメージを提供し、生徒の進路選択に現実的な選択肢を与える機会となりました。

 

・伝統産業への関心の醸成: 若年層に地元のものづくりに対する関心と誇りを醸成し、将来的な地域産業の担い手候補を発掘する重要なステップとなりました。

 

高岡伝統産業青年会は、このような地域に根差した活動を通じて、次世代へ技術と文化を繋いでいくための環境づくりに継続して取り組みます。

◾️参加した高校生が感じた「リアルな声」

ツアー実施後のアンケートでは、参加者全員が「就職先として魅力を感じた」と回答しただけでなく、生徒たちの高岡の伝統産業に対する認識の変化も見られました。

Q.今回のツアーで「初めて知ったこと」や「びっくりしたこと」はありますか? 

・高岡のものづくりが分業だと知らなかった。問屋も、ものづくりに含まれることに驚いた。

 

・金属の酸化や錆びで色を表現する時に、黒や青だけでなく、青や赤も表現出来るということにびっくりしました。

 

・ロストワックス製法を利用すると細かなものも鋳造できると知り、今まで鋳造は大きなものに向いているというイメージを持っていたため驚きました。

 

・うるしに溶液などを混ぜて色々な色を作ったり、溶液と一緒に墨などを混ぜて着色することにびっくりしました。

Q. ツアー前と比べて高岡の伝統産業に対するイメージはどのように変わりましたか? 

・個々の企業が独立している感じがしていたのですが、いろいろな企業が一緒に仕事をしていることが知れて、企業が協力しあいながら仕事しているのだとわかりました。

 

・高岡の伝統産業には大仏や鐘のイメージが大きかったですが、小さく細かなものも多くあり、近年はより身近なものに変化しているのだと学ぶことができました。

 

・分業制についてしっかりと理解することができました。作業を分けていて、それぞれの職人のこだわりが詰められているため、質の良い高岡ならではのものができているのだと感じました。

 

・伝統産業に不可能はない!! 

◾️主催者コメント

高岡伝統産業青年会 クラフツーリズモ委員会 委員長 宮津 駿一郎

高岡伝統産業青年会 クラフツーリズモ委員会 委員長 宮津 駿一郎

ものづくり企業が同じフロアに集まり、実際の技や仕事の様子を間近で見ることで、高校生の皆さんが地元の産業をより身近に感じ、進路として考えるきっかけになったことをうれしく思います。今回の経験を通して、高岡のものづくりの力と、その魅力を次の世代へつなげる大切さを改めて実感しました。今後も地域の魅力を伝える取り組みに積極的に挑戦し、高岡のものづくりをより多くの人に知ってもらえるよう努めていきたいと思います。

 

◾️高岡伝統産業青年会について

高岡伝統産業青年会は、富山県高岡市で400年以上続く伝統産業を引き継ぐ40歳以下の若手職人・問屋の団体です。独立した伝統産業の青年会の数は全国の産地でも年々減少していき、現在は石川県と高岡市の2団体のみとなっており、全国でも珍しい専門団体です。1973年から高岡が誇る伝統技術、職人の仕事を展示会や鋳物体験、工場見学ツアーなどを通して県内外へ発信してきました。また、分業制である高岡のものづくりにおいて、専門分野が自分と違う仲間との交流の機会を設けることで、自己の技の研鑽や応用を続けてきました。近年では、活動を通して新たな仕事が生まれたり、20代・30代の移住者が増えるなど、高岡伝産の活動を通して地域に変化が生まれています。

・公式インスタグラム

https://www.instagram.com/takaokadensan/

ガクイチNEWS

佐賀県立唐津南高等学校の生徒が佐賀県相知町で養蜂に挑戦! “唐津ミツバチプロジェクト”を発足した生徒にインタビュー!

佐賀県立唐津南高等学校の生徒が佐賀県相知町で養蜂に挑戦...

左から:佐賀県立唐津南高等学校 食品流通科 奈切蓮華さん(3年)、野﨑宙奈さん(3年)   故郷を未来に残すために、自然を活かした魅力を創出! 佐賀県立唐津南高等学校と相知町横枕地区の住民が協力して活動している“唐津ミツバチプロジェクト”。プロジェクトの立ち上げメンバーでもある唐津南高校3年生の奈切さんと野﨑さんは、ニホンミツバチの養蜂をはじめ、横枕地区の花植えや外国人向けの農業体験ツアーなど、横枕地区の自然を活かした魅力作りに取り組んでいます。今回は養蜂に青春を捧げる、奈切さんと野﨑さんに話を聞きました。 —唐津ミツバチプロジェクトの活動内容を教えてください。 奈切:唐津ミツバチプロジェクトでは、佐賀県相知町の横枕地区でニホンミツバチの養蜂を行っています。巣箱の製作や清掃など養蜂に関することはもちろんですが、それ以外にもひまわりの種や花を植えたりなど、横枕地区の自然を活かした地域を盛り上げる活動もしています。また、昨年度は自分たちで採蜜したハチミツを使った和菓子教室を開催しました。横枕地区は、環境省の『自然共生サイト』に認定されている区域なんです。『自然共生サイト』の情報を見て来訪される外国人の方向けに、観光と農業を組み合わせたツアーなども行っています。 ▲地域住民の方たちと巣箱を設置している様子。 ▲巣箱清掃の様子。   —唐津ミツバチプロジェクト発足の経緯を教えてください。 奈切:相知町の横枕地区は、山に囲まれ、厳木川(きゅうらぎがわ)という綺麗な川が流れている自然が豊かなところです。しかし住んでいる方の多くは70歳を超えており、若い人が少なくて。10年後、20年後には横枕地区自体がなくなってしまうのではないかと思い、横枕地区を未来に残すためには新しい魅力を作ることが大事だと考えました。そこでまずは佐賀県で養蜂を行っている方が少ないというところに着目して。養蜂であれば花や植物がたくさんある地域の特徴を活かすこともできると思い、2023年にプロジェクトを発足しました。   —初めて養蜂に挑戦した感想を教えてください。 奈切:養蜂となると至近距離で蜂と接しなければいけないため、最初は怖かったです。一度間違えて巣箱を開けてしまい、巣箱から大量に蜂が出てきたことがあって。刺されるのではないかと覚悟しましたね(笑)。でも今は楽しいです! この活動を始めていろいろな方と関わることが増え、「こんな活動をしていたんだ、すごい」と言ってくれる方もいて、魅力を伝えられてよかったなと思います。 野﨑:私も最初は怖かったのですが、活動をしていくうちに“私たちがやらなきゃ”と思うようになって。横枕地区は高齢の方が多いので、私たちが先陣を切って魅力を発信していこうという責任感が生まれました。   —昨年9月に初めて採蜜を行ったそうですが、その時の感想を教えてください。...

ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」を運営するトラストバンクが 高校生と一緒にふるさと納税返礼品を開発!

ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」を運営するトラス...

  高校生の若い視点や発想は、地域の魅力を再発見する可能性を秘めている     “自立した持続可能な地域を作る”というビジョンを掲げる株式会社トラストバンクは、ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」事業をはじめ、地域外から地域内にお金を循環させる事業、地域内でお金を循環させる事業など、ビジョンに基づいたさまざまな事業を展開しています。2024年8月には高校や大学などの教育現場と民間企業が協力する産学連携の取り組みの一環として、高校生と一緒に商品開発を行う新しいプログラムを開始! このプログラムは、高校生が主体的に地域の特産品や商品開発に関わることで、地元愛や将来への関心・意欲を高めることを目指し、地域の課題解決やキャリア形成の機会づくりとして企画されました。  プログラムの第一回には、岩手県立西和賀高等学校の3年生の生徒たちが参加! 西和賀町の食や特産品・工芸などそれぞれが興味のあるものをピックアップし、新しい商品アイデアや情報発信の方法などの企画立案をしました。企画をまとめる過程では、町内事業者をはじめとする地域の人たちと関わり合いながら、内容をブラッシュアップ。企画発表会にて、選ばれたアイデアは、事業者と協働し商品化を目指します。提案のうち、西和賀町で昔から受け継がれてきたビスケットに衣をつけて揚げた郷土食「ビスケットの天ぷら」の商品化に取り組むことに。最新の冷凍技術を使ってできたてのおいしさを再現、全国にお届けできる商品として秋の発売を目標に取り組んでいます。商品化が決定した際には、「ふるさとチョイス」の西和賀町ふるさと納税返礼品として取り扱う他、ECサイト「めいぶつチョイス」で販売予定となっています。  また今年度はすでに、島根県立浜田高等学校と、北海道導津高等学校の2校で商品開発プログラムを実施。トラストバンクの地域創生エバンジェリストの伊藤健作さんは、「未来を担う高校生と一緒に商品開発に取り組むことは、トラストバンクとしても深い意義を感じている。高校生たち若い世代の視点や発想は、地域の魅力を再発見したり、私たちでは出せなかったアイデアを出す可能性を秘めている。高校生が主体的に地域に関わり、課題や魅力を見つけ出す経験を通して、将来的に地域を支える人材へ成長してもらえることを期待している」と語ります。トラストバンクでは今後も、全国の高校生と一緒に商品開発に取り組んでいく予定です。    ▲西和賀町の郷土食『ビスケットの天ぷら』   ▲実際に自分たちでビスケットの天ぷらを揚げている様子   ▲最終発表会でのプレゼンテーションの様子   ▲商品化に向けて、町内事業者の方と試作している様子     \地域創生エバンジェリスト・伊藤健作さんからメッセージ/...

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