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【静岡県南伊豆町】学生主体の関係人口創出事業「ふかめる田舎留学」開催決定

2026.01.28
【静岡県南伊豆町】学生主体の関係人口創出事業「ふかめる田舎留学」開催決定

観光でも、インターンでもない。首都圏の大学生が地域の担い手となる7日間

 南伊豆町より事業委嘱を受けた学生によって構成される任意団体「田舎留学プロジェクト事務局」(所在地:静岡県南伊豆町、事務局長:三井大輝/早稲田大学政治経済学部)は、2026年2月26日(木)から3月4日(水)の7日間、南伊豆町との共催により、関係人口創出を目的とした新事業「ふかめる田舎留学」を開催いたします。

 本事業は、首都圏の大学生35名(予定)が南伊豆町に滞在し、「住まずともまちの一員」という当事者意識のもと、単なるボランティア活動にとどまらず、イベント運営や公共物制作などの実践を通じて地域課題に取り組みます。

 本取り組みは通年で町の関係人口創出を目指す取り組み「田舎留学プロジェクト」の基軸事業として実施するものであり、町の委嘱を受けた学生が、町の事業予算を用いて主体的かつ長期的に事業を推進しています。町の公式事業として学生が発案から運営までを一貫して担い、継続的に還元する、全国的にも珍しい事例です。

 

南伊豆町の現状と事業立ち上げの背景

 静岡県内でも特に過疎化・少子高齢化が顕著な南伊豆町では、通学可能な圏内に高等学校以上の教育機関が分校一校しかなく、大学進学を希望する若者に限らず、多くの高校生が進学や就職を機に町を離れざるを得ない状況にあります。その結果、町内では大学生世代が恒常的に不在となり、若者との継続的な関係が築きにくいという構造的な課題を抱えています。こうした人口減少が避けられない現状を踏まえ、本事業では定住人口の増加に固執するのではなく、物理的に離れていても町に関心を持ち、関わり続ける「関係人口」の創出を目指しています。

 

本事業の特徴

 本事業は、行政主導の関係人口創出事業や、大学・NPO法人主導の地方創生プログラムとは異なり、独自の思想と設計を有しています。以下に、その特徴を示します。

 

行政主導の関係人口創出事業

地方創生を目的とした大学・NPO法人主導事業

本事業

(ふかめる田舎留学)

運営主体

行政、広告代理店等

大学、学生団体、NPO 等

町長委嘱を受けた学生

参加者の役割

用意された就労・業務への参加(受動的)

ボランティア参加、課題解決策提案 等

課題発見から企画・実行(能動的)

活動の

ゴール

就労体験、移住促進

学習、社会経験、短期的な地域交流

「住まずともまちの一員」としてのアイデンティティ確立

関与期間

短期(数週間〜

数ヶ月)

単発、短期(学生期間)

中長期(学生期間+α)

事業後の

関与

地域への関与は個人に委ねられ、継続的な関与には能動的な訪問・情報収集が求められる

所属団体を離れると地域との関わりは大きく希薄化し、その後の関与は個人の自発性に委ねられる

定期的な訪町機会(交通費補助制度有)と都内イベントへの参加機会を設けることで、継続的な関与を制度的に支えている

財源構成

公金のみ

大学からの助成金、補助金、自己負担 等

公金 × 民間資金(クラウドファンディング等)

また本事業は、関係人口創出を目的とする運営主体自身が関係人口として地域に継続的に関わり、事業を通じて地域との関係性や当事者意識を深めている点において、他に例の少ない取り組みです。さらに、学生主体の創造性を活かしつつも町の伝統や既存コミュニティを尊重し、地域企業や町民と密接に連携しながら企画・運営を行うことで、参加者と町民の心理的な距離を縮め、「住まずともまちの一員」として受け入れられる関係性を実現しています。

 

「ふかめる田舎留学」実施概要

名称:ふかめる田舎留学

期間:2026年2月26日(木)〜3月4日(水)

場所:静岡県南伊豆町内全域

拠点:「らいずや」(静岡県賀茂郡南伊豆町湊1034)

主催:南伊豆町、田舎留学プロジェクト事務局

参加者:首都圏在学の大学生35名(予定)
(早稲田大学、東京大学、横浜国立大学、上智大学、明治大学、立教大学、成城大学、日本大学、東京都市大学 等)

 

【主な行程】

2/26(木):オリエンテーション、懇親会

2/27(金):ボランティア、高校交流、学生企画運営(夜桜☆流れ星運営等)、観光、懇親会

2/28(土):ボランティア、学生企画運営(夜桜☆流れ星運営等)、観光

3/1(日):ボランティア、学生企画運営(夜桜☆流れ星運営等)、観光

3/2(月):ボランティア、学生企画運営、小中学校交流、納会

3/3(火):ボランティア、学生企画運営、小学校交流、納会

3/4(水):振り返りワークショップ、解散

 

実施内容詳細

1. ボランティア活動

以下の多種多様なボランティア先にて、人手不足の解消に寄与すると同時に、農業や古民家のリノベーション等を通じて地域の生業への理解を深めます。

  • 一条たけのこ村(竹林整備)

  • 株式会社アグリビジネスリーディング(林業/農業)

  • 鈴木いちご農園(農業)

  • レモン農家(農業)

  • ギャラリーまじっくらんど(創作活動/生活体験)

  • 自然派美容室 杜とあお。(リノベーション)

  • GuestHouse Daja(リノベーション/宿泊業)

  • 南伊豆町立認定こども園(保育)

2025年9月に開催された「つながる田舎留学」でのボランティアの様子

 

2. 学生企画の運営

 a. 「みなみの桜と菜の花まつり」運営支援およびブース出店

 町最大級の観光イベント「みなみの桜と菜の花まつり」にて、以下の役割を担います。

  • 夜桜☆流れ星運営支援:川にLEDボール(いのり星®)を放流し、幻想的な天の川を作るイベントにおいて、学生たちが放流・回収作業や来場者誘導などを行います。

  • ブース出店:桜の花びらを使ったレジンキーホルダーを制作するワークショップを運営し、観光客と町民をつなぎます。

     

    b. 公共ベンチの制作

     田舎留学プロジェクトと南伊豆町との関係性を形ある成果として残すため、石室神社に設置するベンチを、町内企業の長田建設工業株式会社と共同で制作します。本ベンチは、町長や町民、学生が立ち会う3月3日の除幕式でお披露目される予定です。

     

    c. シニア向けスマホ教室

     町内在住のシニアを対象としたスマホ教室を主催運営し、多世代間の交流を創出します。

     

    d. 子ども向け環境学習ワークショップ

     南伊豆町の子どもと保護者を対象に、町と学生の出身地におけるごみ処理の違いを題材としたワークショップを、町民と学生が協働で企画・運営し、環境問題を身近に考えるきっかけを提供します。

     

    e. 多世代交流 餅つき大会

    「らいずや」に町民を招き、学生が中心となって多世代交流を目的とした餅つき大会を実施します。つきたての餅を活用した子ども向け料理教室も併開催し、伝統行事と食を通じて、シニアから子どもまでを繋ぐ地域コミュニティの活性化を図ります。

 

3. 学校・教育機関との連携

 町内に大学がない南伊豆町の子どもたちに対し、以下の小中学校、高校において大学生との接点を創出することで、多様な将来像や学び方を身近に感じられる機会を提供します。「勉強」や「将来」をテーマにした大学生による授業やワークショップ、交流企画を行います。

  • 南伊豆町立東小学校

  • 南伊豆町立南伊豆中学校

  • 南伊豆町立南伊豆東中学校

  • 静岡県立下田高等学校南伊豆分校

 

4. 懇親会・納会

 学生と南伊豆町民が夕食を共にする懇親の機会を設け、事業を通じて築かれた交流の総括とします。

学校連携の様子(上)、地域の方々との交流の様子(下)

 

田舎留学プロジェクトについて

【沿革】

 本プロジェクトは、2023年度早稲田大学地域連携ワークショップ(南伊豆町)に参加した学生有志が、「一過性の提案で終わらせたくない」という強い想いから発足させました。2024年10月には、企画立案した現役早大生で構成される事務局が南伊豆町より正式に委嘱を受け、「南伊豆町長特命プロジェクト」として行政と連携した活動を展開しています。

【実績】

 2025年9月に実施した第1弾企画「つながる田舎留学」では、24名の参加学生のうち約半数が、終了後わずか2ヶ月以内に自発的に再訪するという高いリピート率を記録しました。さらには、東京都内にて南伊豆町の特産品を中心とした屋台を自主的に出店、東京表参道での周辺地域産の稲わらを使ったワークショップの開催、他サークルの町内合宿や大学研究者による学術的研究のためのフィールドワークのアテンドなどを実施し、町との多角的な関わりを築いています。これらの活動のための資金を募るクラウドファンディングでは目標金額を上回る約90万円の支援を獲得したほか、伊豆新聞等各種メディアへの掲載、Tokyo Innovation Base等でのイベント登壇を通した事例提供など、町内外問わず関係人口創出の先進的事例として高い評価を得ています。

【今後の展望】

 今後は事業の継続性を高めるため、運営母体の株式会社化を視野に入れ、恒久的な組織基盤の構築を目指します。来年度は「つながる田舎留学」「ふかめる田舎留学」の定期開催を軸としつつ、空き家を利活用した「古民家拠点プロジェクト」や耕作放棄地を活用した「そば栽培プロジェクト」などの新規事業の展開を構想中であり、南伊豆町における深層的な関係人口を定着させ、10年、20年先も若者の活気が流入し続ける町を創り上げます。

 

2025年9月開催の「つながる田舎留学」の様子

ガクイチNEWS

佐賀県立唐津南高等学校の生徒が佐賀県相知町で養蜂に挑戦! “唐津ミツバチプロジェクト”を発足した生徒にインタビュー!

佐賀県立唐津南高等学校の生徒が佐賀県相知町で養蜂に挑戦...

左から:佐賀県立唐津南高等学校 食品流通科 奈切蓮華さん(3年)、野﨑宙奈さん(3年)   故郷を未来に残すために、自然を活かした魅力を創出! 佐賀県立唐津南高等学校と相知町横枕地区の住民が協力して活動している“唐津ミツバチプロジェクト”。プロジェクトの立ち上げメンバーでもある唐津南高校3年生の奈切さんと野﨑さんは、ニホンミツバチの養蜂をはじめ、横枕地区の花植えや外国人向けの農業体験ツアーなど、横枕地区の自然を活かした魅力作りに取り組んでいます。今回は養蜂に青春を捧げる、奈切さんと野﨑さんに話を聞きました。 —唐津ミツバチプロジェクトの活動内容を教えてください。 奈切:唐津ミツバチプロジェクトでは、佐賀県相知町の横枕地区でニホンミツバチの養蜂を行っています。巣箱の製作や清掃など養蜂に関することはもちろんですが、それ以外にもひまわりの種や花を植えたりなど、横枕地区の自然を活かした地域を盛り上げる活動もしています。また、昨年度は自分たちで採蜜したハチミツを使った和菓子教室を開催しました。横枕地区は、環境省の『自然共生サイト』に認定されている区域なんです。『自然共生サイト』の情報を見て来訪される外国人の方向けに、観光と農業を組み合わせたツアーなども行っています。 ▲地域住民の方たちと巣箱を設置している様子。 ▲巣箱清掃の様子。   —唐津ミツバチプロジェクト発足の経緯を教えてください。 奈切:相知町の横枕地区は、山に囲まれ、厳木川(きゅうらぎがわ)という綺麗な川が流れている自然が豊かなところです。しかし住んでいる方の多くは70歳を超えており、若い人が少なくて。10年後、20年後には横枕地区自体がなくなってしまうのではないかと思い、横枕地区を未来に残すためには新しい魅力を作ることが大事だと考えました。そこでまずは佐賀県で養蜂を行っている方が少ないというところに着目して。養蜂であれば花や植物がたくさんある地域の特徴を活かすこともできると思い、2023年にプロジェクトを発足しました。   —初めて養蜂に挑戦した感想を教えてください。 奈切:養蜂となると至近距離で蜂と接しなければいけないため、最初は怖かったです。一度間違えて巣箱を開けてしまい、巣箱から大量に蜂が出てきたことがあって。刺されるのではないかと覚悟しましたね(笑)。でも今は楽しいです! この活動を始めていろいろな方と関わることが増え、「こんな活動をしていたんだ、すごい」と言ってくれる方もいて、魅力を伝えられてよかったなと思います。 野﨑:私も最初は怖かったのですが、活動をしていくうちに“私たちがやらなきゃ”と思うようになって。横枕地区は高齢の方が多いので、私たちが先陣を切って魅力を発信していこうという責任感が生まれました。   —昨年9月に初めて採蜜を行ったそうですが、その時の感想を教えてください。...

ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」を運営するトラストバンクが 高校生と一緒にふるさと納税返礼品を開発!

ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」を運営するトラス...

  高校生の若い視点や発想は、地域の魅力を再発見する可能性を秘めている     “自立した持続可能な地域を作る”というビジョンを掲げる株式会社トラストバンクは、ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」事業をはじめ、地域外から地域内にお金を循環させる事業、地域内でお金を循環させる事業など、ビジョンに基づいたさまざまな事業を展開しています。2024年8月には高校や大学などの教育現場と民間企業が協力する産学連携の取り組みの一環として、高校生と一緒に商品開発を行う新しいプログラムを開始! このプログラムは、高校生が主体的に地域の特産品や商品開発に関わることで、地元愛や将来への関心・意欲を高めることを目指し、地域の課題解決やキャリア形成の機会づくりとして企画されました。  プログラムの第一回には、岩手県立西和賀高等学校の3年生の生徒たちが参加! 西和賀町の食や特産品・工芸などそれぞれが興味のあるものをピックアップし、新しい商品アイデアや情報発信の方法などの企画立案をしました。企画をまとめる過程では、町内事業者をはじめとする地域の人たちと関わり合いながら、内容をブラッシュアップ。企画発表会にて、選ばれたアイデアは、事業者と協働し商品化を目指します。提案のうち、西和賀町で昔から受け継がれてきたビスケットに衣をつけて揚げた郷土食「ビスケットの天ぷら」の商品化に取り組むことに。最新の冷凍技術を使ってできたてのおいしさを再現、全国にお届けできる商品として秋の発売を目標に取り組んでいます。商品化が決定した際には、「ふるさとチョイス」の西和賀町ふるさと納税返礼品として取り扱う他、ECサイト「めいぶつチョイス」で販売予定となっています。  また今年度はすでに、島根県立浜田高等学校と、北海道導津高等学校の2校で商品開発プログラムを実施。トラストバンクの地域創生エバンジェリストの伊藤健作さんは、「未来を担う高校生と一緒に商品開発に取り組むことは、トラストバンクとしても深い意義を感じている。高校生たち若い世代の視点や発想は、地域の魅力を再発見したり、私たちでは出せなかったアイデアを出す可能性を秘めている。高校生が主体的に地域に関わり、課題や魅力を見つけ出す経験を通して、将来的に地域を支える人材へ成長してもらえることを期待している」と語ります。トラストバンクでは今後も、全国の高校生と一緒に商品開発に取り組んでいく予定です。    ▲西和賀町の郷土食『ビスケットの天ぷら』   ▲実際に自分たちでビスケットの天ぷらを揚げている様子   ▲最終発表会でのプレゼンテーションの様子   ▲商品化に向けて、町内事業者の方と試作している様子     \地域創生エバンジェリスト・伊藤健作さんからメッセージ/...

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