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【調査レポート公開】校則以外の場面でも6~8割の生徒が「意見を伝えたい」

2026.03.22
【調査レポート公開】校則以外の場面でも6~8割の生徒が「意見を伝えたい」

-全国約3,000人の中高生に学校での意見表明の実態を調査-

認定特定非営利活動法人カタリバ(本部:東京都中野区、代表理事:今村久美、以下カタリバ)は、2019年より生徒主体の学校づくりを目指す「みんなのルールメイキング」を全国に広げる活動を続けてきました。

 

近年、「生徒指導提要」改訂や「こども基本法」施行を背景に、子どもたちの意見を取り入れ、時代に合わせて校則を見直す動きが全国で広がっています。文部科学省が2025年に発表した調査では、9割以上の学校で校則見直しが行われ、さらにそのうちの8割以上の学校が生徒・保護者の意見を聴く機会を設けていると回答しており、生徒の声を取り入れた校則見直しは全国に広がっています。(*1)

 

「みんなのルールメイキング」は、現在全国600校以上へ広がり、自治体との連携も進んでいます。その中で見えてきたのは、生徒が声を届けたいテーマは校則に限らず、授業や学校行事、学級運営、部活動など多岐にわたるということです。こうした“学校生活全般での意見表明・参画”の実態や、生徒自身が望む関わり方については、これまで十分に把握されてきませんでした。そこで今回、よりよい学校づくりに必要な機会や環境を明らかにするため、全国の中高生約3,000人を対象に大規模調査を実施しました。

このたび、2月13日にメディア向けに公開した速報値に加え、分析や専門家の考察も含め追記した詳細レポートを公開いたします。

 

*1 ⽂部科学省(通知)校則等の⾒直し状況調査結果及び今後の取組について:https://www.mext.go.jp/content/20250702-mxt_jidou01-000043523_1.pdf

 

≪この調査からわかったこと≫

◉校則・ルール以外の学校の多様な場面でも「意見を伝えたい」ニーズがある

◉意見表明のために必要なのは「安心して話せる雰囲気」や「信頼できる友達/先生がいる」こと

◉意見表明の機会がある学校の生徒ほど「自分の行動で、国や社会を変えられると思う」意識が高い

◉不登校傾向の子の意見表明ニーズは、学校のいずれの場面においても低い傾向であるが「学校行事」のみ異なる傾向

 

校則・ルール以外の学校の多様な場面でも「意見を伝えたい」ニーズがある

「クラスの決まり」「授業の進め方」「部活動」「学校行事」「施設や設備」「校則・ルール」の6つの項目において、「生徒の気持ちが聞かれたり、考えを伝えることができる機会が欲しいですか?」とたずねたところ、全ての項目において、全体の約6割〜約8割が「そう思う(とてもそう思う+ややそう思うの合計)」と回答しました。校則・ルール見直しを含む校内のさまざまな場面において、一定の「意見を伝えたい」ニーズがあるということが明らかになりました。

 

意見表明のために必要なのは「安心して話せる雰囲気」や「信頼できる友達/先生がいる」

さらに、「学校のことについて、あなたの気持ちや考えを伝えたいときに、どのような支援や条件があると伝えやすいですか?」という設問に対しては、全体の約7割が「安心して話せる雰囲気・空間」、続いて約半数以上の生徒が「信頼できる友達や先生がいる」ことや「秘密が守られる」と回答しました。

 

校則や学校行事などの場面において、意見表明の機会がある学校の生徒ほど「自分の行動で、国や社会を変えられると思う」意識が高い傾向

学校における意見表明の機会の有無と、「自尊感情」「学校所属感」「政治的有効性感覚」「共生・合意形成」「主体性」の関係について見てみると、特に学校に関する意見表明の機会がある学校の生徒ほど「自分の行動で、国や社会を変えられると思う」といった政治的有効性感覚が高いという傾向が明らかになりました。

*本設問における「学校における意見表明の機会」は、校則・学校行事・施設設備の3項目での機会のことを指す。

 

不登校傾向の子の学校の様々な場面における意見表明ニーズ、「学校行事」のみ異なる傾向

学校の様々な場面別の意見表明ニーズと、不登校・不登校傾向との関係を見てみると、不登校(30日以上欠席)及び不登校傾向(教室外登校)の生徒たちは、ほぼ全ての項目で意見表明のニーズが低い傾向にあることが分かりました。一方で、不登校傾向(教室外登校)の「学校行事」への意見表明ニーズのみ、平均値を上回っており他とは異なる傾向を示していることがわかりました。このことから、不登校傾向(教室外登校)の生徒は、学校行事においては一定の意見表明ニーズがある可能性が伺えます。

 

専門家考察

本調査は、学校における子どもの意見表明・参加の現在地について、こうしたテーマの大規模調査が少ない中で、全国の中高生の視点から知ることができる、貴重な調査だと思います。

中高生の多くは、学校の様々なことについて意見があり、それを伝えたいと思っていました。大人側が子どもの意見がほしいテーマだけでなく、子どもの側が話したいことも含めて俎上にあげ、様々なことについて大人との対話の機会を作っていくことが大切だと思います。

分析からは、学校での意見表明・聴取の機会が、生徒の政治的有効性感覚とも関連しているという知見も得られました。生徒が学校のことに意見を言える場や環境の充実は、子どもの権利として重要であるとともに、民主主義社会の形成に参加していく主権者/市民を育むという教育的側面においても意義があるといえます。

ただし、単に意見を言える機会を設ければ良いというわけでは必ずしもなく、安心して思いや考えを話せる環境や、信頼できる友達や大人との関係性などが重要であることも、調査から浮かび上がってきました。

さらに、近年増えている不登校/不登校傾向の生徒は、他の生徒とは学校への意見表明に対する受け止め方やニーズに違いがあるという示唆も、注目すべき点です。生徒の声やニーズは一枚岩ではなく、その多様性に丁寧に目を向けながら、取りこぼされている声がないか、どうすれば掬い上げていくことができるか、考えていくことが求められています。今回の調査結果を見ながら、先生方で、あるいは先生と生徒とで、是非対話をしてみていただけたらと思います。

筑波大学人間系(教育学域) 助教 古田雄一氏

筑波大学人間系助教。博士(教育学)。大阪国際大学短期大学部専任講師、 同准教授を経て、 現職。認定 NPO 法人カタリバ 「みんなのルールメイキングプロジェクト」 調査研究・実施協力。 主著に『現代アメリカ貧困地域の市民性教育改革』(東信堂、2021 年)、『校則が変わる、生徒が変わる、 学校が変わる―みんなのルールメイキングプロジェクト』(学事出版、2022年、共編著)、『世界に学ぶ主権者教育の最前線』(学事出版、2023 年、共著)など。

本調査の詳細レポートはこちら:https://www.katariba.or.jp/wp-content/uploads/2026/03/0887cc1fea965473d5eb20344ee2f5ec.pdf

 

調査概要

調査期間:2025年11月20日〜11月25日

調査方法:インターネット調査

調査対象:全国の中学生・高校生約3,000人を対象に調査

有効回答数:2,986人(スクリーニング後の中学生・高校生の合計)

 

【団体紹介】認定特定非営利活動法人カタリバ

どんな環境に生まれ育った10代も、未来を自らつくりだす意欲と創造性を育める社会を目指し、2001年から活動する教育NPOです。高校への出張授業プログラムから始まり、2011年の東日本大震災以降は子どもたちに学びの場と居場所を提供するなど、社会の変化に応じてさまざまな教育活動に取り組んでいます。

設立 : 2001年11月1日

代表 : 代表理事 今村久美

本部所在地 : 東京都中野区中野5-15‐2 カタリバ中野事務所

事業内容 : 高校生へのキャリア学習・プロジェクト学習プログラム提供(全国)/被災地の放課後学校の運営(岩手県大槌町・福島県広野町)/災害緊急支援(全国)/地域に密着した教育支援(東京都文京区・島根県雲南市)/家庭の事情で居場所を求めている子どもに対する支援(東京都足立区)/外国ルーツの高校生支援(東京都)/不登校児童・生徒に対する支援(島根県雲南市・全国)/子どもの居場所立ち上げ支援(全国)

URL: https://www.katariba.or.jp/ 

ガクイチNEWS

佐賀県立唐津南高等学校の生徒が佐賀県相知町で養蜂に挑戦! “唐津ミツバチプロジェクト”を発足した生徒にインタビュー!

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左から:佐賀県立唐津南高等学校 食品流通科 奈切蓮華さん(3年)、野﨑宙奈さん(3年)   故郷を未来に残すために、自然を活かした魅力を創出! 佐賀県立唐津南高等学校と相知町横枕地区の住民が協力して活動している“唐津ミツバチプロジェクト”。プロジェクトの立ち上げメンバーでもある唐津南高校3年生の奈切さんと野﨑さんは、ニホンミツバチの養蜂をはじめ、横枕地区の花植えや外国人向けの農業体験ツアーなど、横枕地区の自然を活かした魅力作りに取り組んでいます。今回は養蜂に青春を捧げる、奈切さんと野﨑さんに話を聞きました。 —唐津ミツバチプロジェクトの活動内容を教えてください。 奈切:唐津ミツバチプロジェクトでは、佐賀県相知町の横枕地区でニホンミツバチの養蜂を行っています。巣箱の製作や清掃など養蜂に関することはもちろんですが、それ以外にもひまわりの種や花を植えたりなど、横枕地区の自然を活かした地域を盛り上げる活動もしています。また、昨年度は自分たちで採蜜したハチミツを使った和菓子教室を開催しました。横枕地区は、環境省の『自然共生サイト』に認定されている区域なんです。『自然共生サイト』の情報を見て来訪される外国人の方向けに、観光と農業を組み合わせたツアーなども行っています。 ▲地域住民の方たちと巣箱を設置している様子。 ▲巣箱清掃の様子。   —唐津ミツバチプロジェクト発足の経緯を教えてください。 奈切:相知町の横枕地区は、山に囲まれ、厳木川(きゅうらぎがわ)という綺麗な川が流れている自然が豊かなところです。しかし住んでいる方の多くは70歳を超えており、若い人が少なくて。10年後、20年後には横枕地区自体がなくなってしまうのではないかと思い、横枕地区を未来に残すためには新しい魅力を作ることが大事だと考えました。そこでまずは佐賀県で養蜂を行っている方が少ないというところに着目して。養蜂であれば花や植物がたくさんある地域の特徴を活かすこともできると思い、2023年にプロジェクトを発足しました。   —初めて養蜂に挑戦した感想を教えてください。 奈切:養蜂となると至近距離で蜂と接しなければいけないため、最初は怖かったです。一度間違えて巣箱を開けてしまい、巣箱から大量に蜂が出てきたことがあって。刺されるのではないかと覚悟しましたね(笑)。でも今は楽しいです! この活動を始めていろいろな方と関わることが増え、「こんな活動をしていたんだ、すごい」と言ってくれる方もいて、魅力を伝えられてよかったなと思います。 野﨑:私も最初は怖かったのですが、活動をしていくうちに“私たちがやらなきゃ”と思うようになって。横枕地区は高齢の方が多いので、私たちが先陣を切って魅力を発信していこうという責任感が生まれました。   —昨年9月に初めて採蜜を行ったそうですが、その時の感想を教えてください。...

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  高校生の若い視点や発想は、地域の魅力を再発見する可能性を秘めている     “自立した持続可能な地域を作る”というビジョンを掲げる株式会社トラストバンクは、ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」事業をはじめ、地域外から地域内にお金を循環させる事業、地域内でお金を循環させる事業など、ビジョンに基づいたさまざまな事業を展開しています。2024年8月には高校や大学などの教育現場と民間企業が協力する産学連携の取り組みの一環として、高校生と一緒に商品開発を行う新しいプログラムを開始! このプログラムは、高校生が主体的に地域の特産品や商品開発に関わることで、地元愛や将来への関心・意欲を高めることを目指し、地域の課題解決やキャリア形成の機会づくりとして企画されました。  プログラムの第一回には、岩手県立西和賀高等学校の3年生の生徒たちが参加! 西和賀町の食や特産品・工芸などそれぞれが興味のあるものをピックアップし、新しい商品アイデアや情報発信の方法などの企画立案をしました。企画をまとめる過程では、町内事業者をはじめとする地域の人たちと関わり合いながら、内容をブラッシュアップ。企画発表会にて、選ばれたアイデアは、事業者と協働し商品化を目指します。提案のうち、西和賀町で昔から受け継がれてきたビスケットに衣をつけて揚げた郷土食「ビスケットの天ぷら」の商品化に取り組むことに。最新の冷凍技術を使ってできたてのおいしさを再現、全国にお届けできる商品として秋の発売を目標に取り組んでいます。商品化が決定した際には、「ふるさとチョイス」の西和賀町ふるさと納税返礼品として取り扱う他、ECサイト「めいぶつチョイス」で販売予定となっています。  また今年度はすでに、島根県立浜田高等学校と、北海道導津高等学校の2校で商品開発プログラムを実施。トラストバンクの地域創生エバンジェリストの伊藤健作さんは、「未来を担う高校生と一緒に商品開発に取り組むことは、トラストバンクとしても深い意義を感じている。高校生たち若い世代の視点や発想は、地域の魅力を再発見したり、私たちでは出せなかったアイデアを出す可能性を秘めている。高校生が主体的に地域に関わり、課題や魅力を見つけ出す経験を通して、将来的に地域を支える人材へ成長してもらえることを期待している」と語ります。トラストバンクでは今後も、全国の高校生と一緒に商品開発に取り組んでいく予定です。    ▲西和賀町の郷土食『ビスケットの天ぷら』   ▲実際に自分たちでビスケットの天ぷらを揚げている様子   ▲最終発表会でのプレゼンテーションの様子   ▲商品化に向けて、町内事業者の方と試作している様子     \地域創生エバンジェリスト・伊藤健作さんからメッセージ/...

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