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松戸六実高校書道部が高野山競書大会 最高位『弘法大師賞』3年連続受賞!先生と生徒が一緒に切り開く“書の道”

2026.03.27
松戸六実高校書道部が高野山競書大会 最高位『弘法大師賞』3年連続受賞!先生と生徒が一緒に切り開く“書の道”

 千葉県松戸市六高台の静かな住宅街の中に校舎を構える千葉県立松戸六実高等学校(以下、「松戸六実高校」)の正門には、書道部員が書いた筆字による月間予定と「今月の言葉」が掲げられています。この正門の書から垣間見えるように、松戸六実高校の書道部が目覚ましい活躍をみせています。

 

 松戸六実高校書道部は、和歌山県高野町高野山で毎年開催される「高野山競書大会(主催:高野山 総本山金剛峯寺)」や、“書の甲子園”「国際高校生選抜書展(主催:毎日新聞社・毎日書道会)」で連続入選を果たすなど、いつからか“書道の松戸六実高校”と注目される存在になりました。

 

 とくに高野山競書大会では、その最高位「弘法大師賞」を3年連続で獲得。2023年第57回は星萌々香(ほし ももか)さん(当時2年生)、2024年第58回は安部沙羽(あべ さわ)さん(当時3年生)、そして今年度2025年 第59回は松本真緒(まつもと まお)さん(同)が弘法大師賞を受賞し、松戸六実高校書道部の躍進が続きます。

※本資料内の情報は、2026年3月27日現在のものです。

松本真緒さん

 

“松戸六実流”書道環境

 躍進をみせている理由について、生徒たちに毎日書道を教える書道部顧問・蒲倉梨南(かまくら りな)先生は「(書道が)好きな生徒ががんばってるからだと思いますが…」と前置きし、こう教えてくれました。

 

 「私が5年前に着任したときから、生徒たちは書道が上手でした。部員はやる気があって礼儀正しいという印象です。書道と向き合う環境もいいのかもしれません。賑やかな駅も遊ぶ場所も近くになく、のどかな住宅街の中に校舎がある。だからか、友達とのおしゃべりが学校生活の中での大きな楽しみになっているようです。部室ではみんなで作品についてもよく話し合っています」と、やる気と自主性、書道に集中できる環境を挙げます。

 

 黙々と半紙と向き合い、静粛な雰囲気を想像しがちな書道ですが、音楽を聴いたり、ときにはお菓子を食べたりしながら書に向き合うこともあるそう。「書道室がみんなの居場所になってくれればいいかなと思って」と蒲倉先生はにこやかに話します。

 

 松戸六実高校書道部が全国各地の大会を席巻するのには、もうひとつ勝因があります。蒲倉先生が、生徒たちと“伴走”し書道を楽しむ時間を共有することで、強みへと高めています。

顧問の蒲倉先生

「書道を楽しむためには、大会での実績も要る。私は高校の書道部時代に弘法大師賞を受賞できませんでした。だから生徒たちが受賞したときはもちろん素直にうれしいですが、悔しい!羨ましい!っていう気持ちもあったりします(笑)。生徒たちが弘法大師賞を獲ってくれたら、私も報われます(蒲倉先生)」

 そう語る蒲倉先生も、生徒たちに書道を教えながら、一緒に書道室で書いた作品を【一般部(大学生及び社会人の枠)】に提出し、2022年第56回高野山競書大会で弘法大師賞を受賞しました。そんな“伴走型の書道環境”が松戸六実高校にあることで、書道部の生徒たちは自主的に大会に向けて目標を設定し、個人技でありながらチーム力で実績を積み重ねる部として成長し続けています。

 

かっこいい字面『魏霊(ぎれい)』で弘法大師賞

 そんな松戸六実高校書道部から、2025年 第59回高野山競書大会・弘法大師賞を受賞したのが、3年生の松本真緒さんです。松戸市内の小・中学校を卒業した松本さんが同校書道部の門を叩いた理由は、「小学3年生から習字教室に通い、高校でも書道を続けたい、書道という世界で高みを極めてみたい」という想いから。

 

 「物心ついたときから、絵を描いたり文字を書いたりするのが好きで習字教室にも通うようになりました。書道部がある松戸六実高校に入るときも『自己表現』で、自分の書をアピールしました(松本さん)」  

第59回高野山競書大会では、厳選して提出した10枚の中から、北魏時代(5世紀)の龍門石窟(りゅうもんせっくつ)に刻まれた楷書作品「魏霊蔵造像記(ぎれいぞうぞうぞうき)」から2文字を取って作品にした『魏霊』で弘法大師賞を受賞しました。

『魏霊』を書いた理由を「『魏霊』はまず字面がかっこいい!」と目を輝かせて言う松本さん。弘法大師賞について聞くと、「1年前に金剛峯寺(こんごうぶじ)賞を受賞した時に、最高位への思いが強まった」と言います。1・2年時に先輩たちの弘法大師賞受賞を目の当たりにし「私たちも3年生になったら獲らなきゃって思って」と振り返りつつ、「弘法大師賞だけ、賞状が額に収まった状態で授与されるんです。それもかっこいいと思った」と高校生らしい答えも返ってきました。

 

 そして「書くスピードや線の太さ、濃淡やかすれを1年前からブラッシュアップして、直前には1日で50枚を超える半紙に書いて挑んだ(松本さん)」という今回、見事思い通りの最高位を掴みました。

「彼女は、『なんとかなる』という心の余裕と自信がある」と蒲倉先生が言う、松本さんの精神的な強さをさらに後押しするのが、松戸六実高校書道部のチーム力です。

 

自主性とチーム力、多彩に動ける“成長の場”

 「書道が強い松戸六実高校」へと押し上げた蒲倉先生は「部員たちが主体性を持ってがんばってくれればうれしい。私が他の学校へ転任しても、生徒たち自身で松戸六実高校らしい書道部をつくってくれればいい」と思っています。

 

 書道部員たちも蒲倉先生のそんな想いとシンクロし、自主的に目標や練習スタイル、大会スケジュールなどを決め、“みんなの居場所”である書道室で自分らしく個人技を磨く。「話したいこと、流行りの音楽、好きなお菓子をみんなで共有しながら、みんなで決めた目標の大会で最高位をめざす」。そんな松戸六実高校書道部の“流儀”が、大会連覇へと結実しています。

 

 「先輩が獲ったあの賞を、次は私たちが獲らなきゃ」「私も獲れたから次の年も受賞できるはず」という“伝承”も加速し、ひと月に1~2回もあるという各大会に向けて部員たちが自主的に目標を決め、一人ひとりの個人技を部員全員で支えるチーム力があるのも、松戸六実高校書道部のアドバンテージです。

 

 みんなで楽しく書に向かう時間もあれば、大会が近づくと50枚を超える数の臨書をひたすら重ねる張り詰めた時間もある。松戸六実高校書道部の“みんなの居場所”書道室は、まさに書道の「とめ」「はね」「はらい」「かすれ」「にじみ」のように多彩に動ける“成長の場”としても在り続けます。

 

書道は未経験からでも挑戦できる

 書道部で練習を重ねる臨書とは、中国が起源の古典の筆跡を手本に書く練習方法で、手本を元に書きつつそこに掠れ(かすれ)、滲み(にじみ)、跳ね(はね)などで“自分らしさ”を込めていく“道”です。

未経験からでも挑戦できる書道の魅力を、松本さんは「同級生部員5人のうち、2人は『興味があった』という気持ちで入部した未経験者でしたが、2人とも高野山競書大会で金剛峯寺賞を獲って、一緒に和歌山に行きました。大会に参加するのは楽しいし、未経験からでも挑戦できる。やる気があればみんな賞を獲れる。みんなで“自分が納得する書”ができるまで没頭できる。そこが書道のいいところです。大会に向けてゾーンに入ると、無になって勝手に腕が動くんです」と教えてくれました。

 松本さんは松戸六実高校書道部の3年間、“みんなの居場所”である書道室で過ごしてきた時間を「楽しい時間でした。集中するときは無言になるけど、部室で書を重ねるときはみんなでおしゃべりしながらとか…」と振り返り、「卒業後も、書道の時間があるといいな」と心の内を明かします。

 

 「書道は一生もの」地域住民の応援もチカラに

 蒲倉先生は、自身の師匠からの教え「書道は一生もの」という言葉を胸に、生徒たちと一緒に書道を楽しむ時間を共有し続けたいと語ります。自身も、世代を問わず参加できる“お稽古”に出席して書道と向き合い続けています。「部活を終えて、大学生や社会人になっても書道を続けたいっていう生徒がいれば、こうしたお稽古の場に来てみればって伝えたいなと思います」と話します。

 

 かつて古典の世界から生まれた文字を倣って書く臨書は、手本を模倣する一方で、書く人の個性が注目される“開かれた道”です。以前から、「書道が強い高校に行きたい」という中学生たちが松戸六実高校書道部を目指して入学してきています。また、優れた成績を収める同校書道部に注目するのは、小・中学生だけではありません。書道部員の力強い筆字による「今月の言葉」を、毎月楽しみに待つ近隣の住民たちもいます。「今月の書はよかったね」「いつも楽しみにしてます」そんな地域の人たちの応援もチカラにして、“みんなの居場所”書道室の筆はさらに走ります。

 

 そして松戸六実高校書道部員たちと5年間一緒に走ってきた蒲倉先生は、「書道をやってみたい」という人たちに向けて、こんな“道標”を付け加えて、書の道へ誘います。「既成概念にとらわれ過ぎず取り組める人にとっては、書道はおもしろいと思います。どんどん力が伸ばせる道があります」。書道界で躍進する松戸六実高校から、“松戸書道”の未来が花開く気配です。

ガクイチNEWS

佐賀県立唐津南高等学校の生徒が佐賀県相知町で養蜂に挑戦! “唐津ミツバチプロジェクト”を発足した生徒にインタビュー!

佐賀県立唐津南高等学校の生徒が佐賀県相知町で養蜂に挑戦...

左から:佐賀県立唐津南高等学校 食品流通科 奈切蓮華さん(3年)、野﨑宙奈さん(3年)   故郷を未来に残すために、自然を活かした魅力を創出! 佐賀県立唐津南高等学校と相知町横枕地区の住民が協力して活動している“唐津ミツバチプロジェクト”。プロジェクトの立ち上げメンバーでもある唐津南高校3年生の奈切さんと野﨑さんは、ニホンミツバチの養蜂をはじめ、横枕地区の花植えや外国人向けの農業体験ツアーなど、横枕地区の自然を活かした魅力作りに取り組んでいます。今回は養蜂に青春を捧げる、奈切さんと野﨑さんに話を聞きました。 —唐津ミツバチプロジェクトの活動内容を教えてください。 奈切:唐津ミツバチプロジェクトでは、佐賀県相知町の横枕地区でニホンミツバチの養蜂を行っています。巣箱の製作や清掃など養蜂に関することはもちろんですが、それ以外にもひまわりの種や花を植えたりなど、横枕地区の自然を活かした地域を盛り上げる活動もしています。また、昨年度は自分たちで採蜜したハチミツを使った和菓子教室を開催しました。横枕地区は、環境省の『自然共生サイト』に認定されている区域なんです。『自然共生サイト』の情報を見て来訪される外国人の方向けに、観光と農業を組み合わせたツアーなども行っています。 ▲地域住民の方たちと巣箱を設置している様子。 ▲巣箱清掃の様子。   —唐津ミツバチプロジェクト発足の経緯を教えてください。 奈切:相知町の横枕地区は、山に囲まれ、厳木川(きゅうらぎがわ)という綺麗な川が流れている自然が豊かなところです。しかし住んでいる方の多くは70歳を超えており、若い人が少なくて。10年後、20年後には横枕地区自体がなくなってしまうのではないかと思い、横枕地区を未来に残すためには新しい魅力を作ることが大事だと考えました。そこでまずは佐賀県で養蜂を行っている方が少ないというところに着目して。養蜂であれば花や植物がたくさんある地域の特徴を活かすこともできると思い、2023年にプロジェクトを発足しました。   —初めて養蜂に挑戦した感想を教えてください。 奈切:養蜂となると至近距離で蜂と接しなければいけないため、最初は怖かったです。一度間違えて巣箱を開けてしまい、巣箱から大量に蜂が出てきたことがあって。刺されるのではないかと覚悟しましたね(笑)。でも今は楽しいです! この活動を始めていろいろな方と関わることが増え、「こんな活動をしていたんだ、すごい」と言ってくれる方もいて、魅力を伝えられてよかったなと思います。 野﨑:私も最初は怖かったのですが、活動をしていくうちに“私たちがやらなきゃ”と思うようになって。横枕地区は高齢の方が多いので、私たちが先陣を切って魅力を発信していこうという責任感が生まれました。   —昨年9月に初めて採蜜を行ったそうですが、その時の感想を教えてください。...

ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」を運営するトラストバンクが 高校生と一緒にふるさと納税返礼品を開発!

ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」を運営するトラス...

  高校生の若い視点や発想は、地域の魅力を再発見する可能性を秘めている     “自立した持続可能な地域を作る”というビジョンを掲げる株式会社トラストバンクは、ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」事業をはじめ、地域外から地域内にお金を循環させる事業、地域内でお金を循環させる事業など、ビジョンに基づいたさまざまな事業を展開しています。2024年8月には高校や大学などの教育現場と民間企業が協力する産学連携の取り組みの一環として、高校生と一緒に商品開発を行う新しいプログラムを開始! このプログラムは、高校生が主体的に地域の特産品や商品開発に関わることで、地元愛や将来への関心・意欲を高めることを目指し、地域の課題解決やキャリア形成の機会づくりとして企画されました。  プログラムの第一回には、岩手県立西和賀高等学校の3年生の生徒たちが参加! 西和賀町の食や特産品・工芸などそれぞれが興味のあるものをピックアップし、新しい商品アイデアや情報発信の方法などの企画立案をしました。企画をまとめる過程では、町内事業者をはじめとする地域の人たちと関わり合いながら、内容をブラッシュアップ。企画発表会にて、選ばれたアイデアは、事業者と協働し商品化を目指します。提案のうち、西和賀町で昔から受け継がれてきたビスケットに衣をつけて揚げた郷土食「ビスケットの天ぷら」の商品化に取り組むことに。最新の冷凍技術を使ってできたてのおいしさを再現、全国にお届けできる商品として秋の発売を目標に取り組んでいます。商品化が決定した際には、「ふるさとチョイス」の西和賀町ふるさと納税返礼品として取り扱う他、ECサイト「めいぶつチョイス」で販売予定となっています。  また今年度はすでに、島根県立浜田高等学校と、北海道導津高等学校の2校で商品開発プログラムを実施。トラストバンクの地域創生エバンジェリストの伊藤健作さんは、「未来を担う高校生と一緒に商品開発に取り組むことは、トラストバンクとしても深い意義を感じている。高校生たち若い世代の視点や発想は、地域の魅力を再発見したり、私たちでは出せなかったアイデアを出す可能性を秘めている。高校生が主体的に地域に関わり、課題や魅力を見つけ出す経験を通して、将来的に地域を支える人材へ成長してもらえることを期待している」と語ります。トラストバンクでは今後も、全国の高校生と一緒に商品開発に取り組んでいく予定です。    ▲西和賀町の郷土食『ビスケットの天ぷら』   ▲実際に自分たちでビスケットの天ぷらを揚げている様子   ▲最終発表会でのプレゼンテーションの様子   ▲商品化に向けて、町内事業者の方と試作している様子     \地域創生エバンジェリスト・伊藤健作さんからメッセージ/...

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