~ 幻の「不知火(しらぬい)」観測に挑む高校生を応援しませんか ~熊本県立宇土高等学校科学部地学班が「不知火」現象の調査・研究のためのクラウドファンディングを募集中
9月30日(月)まで
だれも知らない「不知火」現象を科学する。熊本県立宇土高等学校の科学部地学班は、八代海(不知火海)でしか確認されたことのない幻の「不知火」観測に挑みます。この度、調査・研究の充実と外部団体の協力調達のため、9月30日(月)までの期間、応援してくださる方からのクラウドファンディングを募集しています。
宇土高等学校 科学部地学班クラウドファンディング詳細
■クラウドファンディング募集期間:2024年9月30日(月)まで
■目標金額:50万円
■資金使途:調査・研究機器の購入、不知火現象観測にご協力いただく地域の皆様への謝礼
■支援コースおよびお礼の品について:
※今回のプロジェクトにおいては、7種類の支援コースをご準備しました。支援金額に応じて、
返礼品をお届けします。
<1,000円コース> ・生徒からのお礼状・発表要旨集
<3,000円コース> ・生徒からのお礼状・発表要旨集
<5,000円コース> ・生徒からのお礼状・発表要旨集・わだつみさま・永尾剣神社の御朱印
<10,000円コース ・生徒からのお礼状・発表要旨集・わだつみさま・永尾剣神社の御朱印
・エイパイ(宇城市不知火町 洋菓子店「亜湖の木」様製造、販売中)
<30,000円コース> ・生徒からのお礼状・発表要旨集・わだつみさま・永尾剣神社の御朱印、
お守り、絵馬・エイパイ(宇城市不知火町 洋菓子店「亜湖の木」様製造、
販売中)
<50,000円コース> ・生徒からのお礼状・発表要旨集・永尾剣神社の御朱印、お守り、絵馬
・エイパイ(宇城市不知火町 洋菓子店「亜湖の木」様製造、販売中)
<100,000円コース>・生徒からのお礼状・発表要旨集・わだつみさま・永尾剣神社の御朱印、
お守り、絵馬・エイパイ(宇城市不知火町 洋菓子店「亜湖の木」様製造、
販売中)エイパイ(宇城市不知火町 洋菓子店「亜湖の木」様製造、販売中)わだつみさま永尾剣神社 御朱印永尾剣神社 お守り永尾剣神社 絵馬
■お申し込みはこちら https://www.glocal-cf.com/project/uto-sh-shiranui
「不知火」現象の調査・研究について
科学部地学班では、謎の多い「不知火」を見てみたいという好奇心から、2018年より研究を始め、「第43回全国高等学校総合文化祭2023」の自然科学部門・文化庁長官賞など、これまで複数の学会や科学系コンテストにて高い評価を得ています。今後、さらなる調査・研究の充実と外部団体の協力を得ることで、「不知火」現象の謎に迫りたいと考えています。
■今後実現したいこと
・不知火の謎を解明
・人工的に漁火船(いさりび)を出してもらい、現代の不知火を撮影したい
・不知火の再現実験の再現性を向上させたい
<「不知火」現象とは・・>
「不知火」現象とは、不知火海で八朔の晩(旧暦の8月1日)に、暗い水平線の上に、謎の光が横方向に連なって、ゆらゆらと、ついたり消えたりする神秘的な現象です。日本書紀にも正体不明の火と書かれており、この現象が不知火と呼ばれる由来になっています。不知火が発生する原因は、科学的には未解明であり、誰もよくわかっていません。不知火の研究者は戦後2人ほどいたと言われていますが、その後40年以上研究もされず、人々の関心も低くなっています。
<これまでの研究について(わかったこと、できたこと)>
疑問1: 今、「不知火」現象は見られるのか?
回答: 6年間で計23回に及ぶ夜通しでの野外観測の結果、一度も不知火は観測できませんでした。
しかしながら、見える光源の数が、0→1→2と時間変化する不思議な現象を確認することができました。
疑問2: 観測した不思議な現象の原理は?
回答: 八朔時に観測した不思議な現象は、不知火海の大きな潮位変化によって起こる夜間の「下位蜃気楼」だと科学的に説明できました。
下位蜃気楼とは、海の上に島が浮いて見える「浮島」として知られている現象で、全国各地で観測されています。
この観測で見られた不思議な現象は不知火ではなく、不知火は光が左右に並ぶ「側方蜃気楼」という蜃気楼で、1990年代以降は観測されていません。
疑問3: 不知火の再現はできるのか?
回答: 学校で、ヒーターや扇風機などで再現実験を試みました。
ヒーターで熱すると光源が横方向に分かれる「側方蜃気楼」が見られ、さらに扇風機で微風を吹かせると、それらが伸縮する不知火の再現に成功しました。
不知火の再現に成功し、鮮明な写真や動画を撮影できたのは世界初のことです。
熊本県立宇土高等学校について
本校は、急速に進展する国際社会に対応しうる語学力を養うために、海外派遣研修プログラムを柱とした「グローバルリーダー育成プロジェクト」を2012年度にスタートさせ、毎年多くの生徒を海外へ派遣し、語学力アップに努めています。 また、2013年度からは、将来の国際的な科学技術の人材育成を柱とした「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」の指定を受け、理数分野に関して強い学習意欲を持つ生徒の意欲・能力を更に伸ばしています。 熊本県立宇土中学校・宇土高等学校は、さまざまなプロジェクトで活動を広げ、文武両道を実現できる人材、グローバルに活躍できる人材の育成を掲げ、頑張る生徒を全力で応援します!
観測の様子
観測の様子
再現実験の様子