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岡山県立 矢掛高校で「世界とつながる学び」講演会を実施

2025.10.24
岡山県立 矢掛高校で「世界とつながる学び」講演会を実施

ユネスコスクールの地域探究「矢掛学」を“世界実装”へ。CoRe Loopで「地域の学びを世界へ」

 10月22日、岡山県立矢掛高校で、なかよし学園プロジェクトが「世界とつながる学びプロジェクト」講演会を実施しました。同校はユネスコスクール認定校で、地域探究「矢掛学」など地域に根差した学びが盛んです。今回は、アフリカ・中東・アジアを中心とする世界の課題を取り上げ、ニュースを自分ごと化し、“同じを見つける”平和づくりの技法とともに、地域探究から国際協働(実装)へつなぐ学びを提案しました。

 

当日の内容と反応

 講演は、現地映像や対話を交えながら「平和って何?どうやって作る?」を全員で考える構成です。対立をほどく実践として「同じを見つける(Find the Same)」を紹介し、「平和は誰でも作れる」という行動原則を提示しました。生徒からは「世界は広いけれど意外と近い」「同じを見つけることが大事」「自分にもできることがある」などの声が数多く寄せられ、戦争・災害の“遠い話”が教室での対話と実装計画へとつながりました。

 また、講演の中でなかよし学園が7月~8月に実施したシリア・プロジェクトを紹介し、“戦後0年”の現実—復興が始まった直後の教育の課題や子どもたちの暮らし—を生徒に伝えました。さらに中村雄一代表はシリア/ネパールの現地パートナーとテレビ電話で接続し、教室と世界の「現場」をリアルタイムでつなぐライブ対話を実施。生徒は直接質問を投げかけ、ニュースで見聞きする出来事が自分たちの学びと地続きであることを体感し、“受け手”から“関わる担い手”へと意識を一段押し上げる機会となりました。

シリア・アレッポのアラさんからシリアの内戦のリアルを学ぶ

最近クーデターで初の女性首相が誕生したネパールのラビンドラさんからリアルなネパールを学ぶ

個人の課題、地域の課題、国際課題は関連性があり矢掛学が世界につながることを学ぶ生徒たち

 

学校・地域の声

矢掛町地域おこし協力隊/岡山県立矢掛高校コーディネーター 伊藤 博暁 氏
「始めは生徒に緊張感がありましたが、中村さんの“生の言葉”が響き、どんどん話に引き込まれていきました。世界平和という難しいテーマに、生徒が前のめりで意見を交わす姿が印象的でした。戦争が“遠い場所の出来事”から自分に近づいたと感じ始めた生徒もおり、“違い”ではなく“同じ”を探すことから一緒に始めたいと思います。」

矢掛高校では地域の方と共に学ぶ取り組みが盛ん

外国人に日本語を教えるプログラムも実施している

これからさらに大きな「世界」を舞台に矢掛高校生たちの挑戦が始まる

 

これからの展開:地域探究 × 国際実装(CoRe Loop)

 2学期は、各生徒が地域資源を起点にしたプログラムを設計・実施します。なかよし学園は12月から世界各国で現地授業を行い、生徒の成果物を各国の教育支援活動で実装します。さらに手紙・写真・短い動画など現地からの反応を里帰りさせ、つくる→届ける→共創→還るの循環で学びを更新するCoRe Loop(Co-create & Return Loop)を矢掛高校発のモデルとして展開します。

コンゴの難民キャンプで活動するなかよし学園

南スーダンの難民キャンプと壱岐島の小学校を学ぶ

ルワンダの貧困地域と広島市特別支援学校をつなぐ

日本の生徒児童の教材が世界で平和を構築している

7月に訪れたシリア・デリゾール。戦後0年の復興に日本の教育の力を活用する

 

地方発×ユネスコ校から世界へ――エージェンシーを育てる「CoRe Loop」

 なかよし学園は、矢掛高校のように地方からESD(ユネスコスクール)と地域探究を接続する学校こそ、より高い社会的評価を受けるべきだと考えます。エージェンシー学習の観点では、生徒が目的を自ら定義し、関係者を巻き込み、資源を動かし、成果に責任を持つ力が中核ですが、矢掛高校の「矢掛学」はこの要件を現場で具体化しています。地域資源を起点に構想→実装→振り返りへと進むプロセスを、私たちのCoRe Loop(Co-create & Return Loop:つくる→届ける→共創→還る)で国際協働に拡張することで、学びは“自分事化”から社会的価値の創出へと確かに跳躍します。これは「支援される側から支援する側へ」の主語転換を伴う実践であり、成果が手応え(手紙・写真・データ)として還流する点でも、学習者エージェンシーの成長が可視化されます。今後は、矢掛高校モデルをベースに**評価ルーブリック(目的設定・協働・社会実装・省察)**を整備し、教材キット化・公開授業・自治体連携でスケールさせます。地方発の学びが世界で検証され、再び地域の誇りとして戻る循環こそ、これからの学校のスタンダードになりうる——私たちはその実装と普及を全力で支援します。

早速制服のアップサイクルなどアイデアを出し始めた矢掛高校生。これから地域学習の時代が到来する予感。

テクノロジーを体感する施設が豊富な矢掛高校

矢掛高校にはビオトープが校内にある

ユネスコスクール認定を受けた同校の取り組みが楽しみだ

早速世界とつながるアイデアをデザインする生徒たち

 

団体概要

団体名:特定非営利活動法人 なかよし学園プロジェクト
所在地:〒270-0021 千葉県松戸市小金原4-14-14
事業:教育支援/平和・防災教育/探究学習設計/海外(アフリカ・中東・アジア)での教育協働
公式サイト:http://www.nakayoshigakuen.net/npo/index.html

ガクイチNEWS

佐賀県立唐津南高等学校の生徒が佐賀県相知町で養蜂に挑戦! “唐津ミツバチプロジェクト”を発足した生徒にインタビュー!

佐賀県立唐津南高等学校の生徒が佐賀県相知町で養蜂に挑戦...

左から:佐賀県立唐津南高等学校 食品流通科 奈切蓮華さん(3年)、野﨑宙奈さん(3年)   故郷を未来に残すために、自然を活かした魅力を創出! 佐賀県立唐津南高等学校と相知町横枕地区の住民が協力して活動している“唐津ミツバチプロジェクト”。プロジェクトの立ち上げメンバーでもある唐津南高校3年生の奈切さんと野﨑さんは、ニホンミツバチの養蜂をはじめ、横枕地区の花植えや外国人向けの農業体験ツアーなど、横枕地区の自然を活かした魅力作りに取り組んでいます。今回は養蜂に青春を捧げる、奈切さんと野﨑さんに話を聞きました。 —唐津ミツバチプロジェクトの活動内容を教えてください。 奈切:唐津ミツバチプロジェクトでは、佐賀県相知町の横枕地区でニホンミツバチの養蜂を行っています。巣箱の製作や清掃など養蜂に関することはもちろんですが、それ以外にもひまわりの種や花を植えたりなど、横枕地区の自然を活かした地域を盛り上げる活動もしています。また、昨年度は自分たちで採蜜したハチミツを使った和菓子教室を開催しました。横枕地区は、環境省の『自然共生サイト』に認定されている区域なんです。『自然共生サイト』の情報を見て来訪される外国人の方向けに、観光と農業を組み合わせたツアーなども行っています。 ▲地域住民の方たちと巣箱を設置している様子。 ▲巣箱清掃の様子。   —唐津ミツバチプロジェクト発足の経緯を教えてください。 奈切:相知町の横枕地区は、山に囲まれ、厳木川(きゅうらぎがわ)という綺麗な川が流れている自然が豊かなところです。しかし住んでいる方の多くは70歳を超えており、若い人が少なくて。10年後、20年後には横枕地区自体がなくなってしまうのではないかと思い、横枕地区を未来に残すためには新しい魅力を作ることが大事だと考えました。そこでまずは佐賀県で養蜂を行っている方が少ないというところに着目して。養蜂であれば花や植物がたくさんある地域の特徴を活かすこともできると思い、2023年にプロジェクトを発足しました。   —初めて養蜂に挑戦した感想を教えてください。 奈切:養蜂となると至近距離で蜂と接しなければいけないため、最初は怖かったです。一度間違えて巣箱を開けてしまい、巣箱から大量に蜂が出てきたことがあって。刺されるのではないかと覚悟しましたね(笑)。でも今は楽しいです! この活動を始めていろいろな方と関わることが増え、「こんな活動をしていたんだ、すごい」と言ってくれる方もいて、魅力を伝えられてよかったなと思います。 野﨑:私も最初は怖かったのですが、活動をしていくうちに“私たちがやらなきゃ”と思うようになって。横枕地区は高齢の方が多いので、私たちが先陣を切って魅力を発信していこうという責任感が生まれました。   —昨年9月に初めて採蜜を行ったそうですが、その時の感想を教えてください。...

ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」を運営するトラストバンクが 高校生と一緒にふるさと納税返礼品を開発!

ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」を運営するトラス...

  高校生の若い視点や発想は、地域の魅力を再発見する可能性を秘めている     “自立した持続可能な地域を作る”というビジョンを掲げる株式会社トラストバンクは、ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」事業をはじめ、地域外から地域内にお金を循環させる事業、地域内でお金を循環させる事業など、ビジョンに基づいたさまざまな事業を展開しています。2024年8月には高校や大学などの教育現場と民間企業が協力する産学連携の取り組みの一環として、高校生と一緒に商品開発を行う新しいプログラムを開始! このプログラムは、高校生が主体的に地域の特産品や商品開発に関わることで、地元愛や将来への関心・意欲を高めることを目指し、地域の課題解決やキャリア形成の機会づくりとして企画されました。  プログラムの第一回には、岩手県立西和賀高等学校の3年生の生徒たちが参加! 西和賀町の食や特産品・工芸などそれぞれが興味のあるものをピックアップし、新しい商品アイデアや情報発信の方法などの企画立案をしました。企画をまとめる過程では、町内事業者をはじめとする地域の人たちと関わり合いながら、内容をブラッシュアップ。企画発表会にて、選ばれたアイデアは、事業者と協働し商品化を目指します。提案のうち、西和賀町で昔から受け継がれてきたビスケットに衣をつけて揚げた郷土食「ビスケットの天ぷら」の商品化に取り組むことに。最新の冷凍技術を使ってできたてのおいしさを再現、全国にお届けできる商品として秋の発売を目標に取り組んでいます。商品化が決定した際には、「ふるさとチョイス」の西和賀町ふるさと納税返礼品として取り扱う他、ECサイト「めいぶつチョイス」で販売予定となっています。  また今年度はすでに、島根県立浜田高等学校と、北海道導津高等学校の2校で商品開発プログラムを実施。トラストバンクの地域創生エバンジェリストの伊藤健作さんは、「未来を担う高校生と一緒に商品開発に取り組むことは、トラストバンクとしても深い意義を感じている。高校生たち若い世代の視点や発想は、地域の魅力を再発見したり、私たちでは出せなかったアイデアを出す可能性を秘めている。高校生が主体的に地域に関わり、課題や魅力を見つけ出す経験を通して、将来的に地域を支える人材へ成長してもらえることを期待している」と語ります。トラストバンクでは今後も、全国の高校生と一緒に商品開発に取り組んでいく予定です。    ▲西和賀町の郷土食『ビスケットの天ぷら』   ▲実際に自分たちでビスケットの天ぷらを揚げている様子   ▲最終発表会でのプレゼンテーションの様子   ▲商品化に向けて、町内事業者の方と試作している様子     \地域創生エバンジェリスト・伊藤健作さんからメッセージ/...

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