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卒業直前の3年生へ、1年間の「世界とつながる学び」をフィードバック、オイスカ浜松国際高校で講演会を実施

2026.01.26
卒業直前の3年生へ、1年間の「世界とつながる学び」をフィードバック、オイスカ浜松国際高校で講演会を実施

ユネスコスクールの探究が“紛争・避難の現場”に届いた。お茶・カルタ・お米——教室発の学びが、世界4か国の支援へつながる「新しいグローバル探究モデル」

 特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクト(代表:中村雄一/本部:千葉県松戸市)は、静岡県浜松市のオイスカ浜松国際高等学校にて、卒業を控えた3年生を対象に「世界とつながる学び」講演会を実施し、同校がこの1年間取り組んできた国際実装型の探究活動を総括・フィードバックしました。

オイスカ浜松国際高校はユネスコスクール(ASPnet)として、国際理解・環境学習・地域協働等を柱に教育を展開し、留学生も多く国際色豊かな学習環境を有しています。
 一方で今回の取り組みは、日常的な国際交流の枠を超え、これまで直接つながることが難しかった紛争・避難の現場
へ「質の高い教育(SDG4)」を届ける実装へと踏み込みました。

 

実施概要

・日時:2026年1月23日(金)

・会場:オイスカ浜松国際高等学校

・対象:3年生(卒業学年)

・内容:

 ・1年間の活動の成果共有(教材・支援物資の現地活用/反響)

 ・「学びが世界で使われる」プロセスの整理(つくる→届ける→反響が還る)

 ・卒業後につながる“次のアクション”設計(探究の継続と社会実装)

※本講演会は、同校で進行してきた「世界とつながる学び」年間実践のフィードバック回として実施。

自分たちが作った「カルタ」が実際に使われている様子を見る生徒たち

 

1年間の成果:オイスカの探究が“世界4か国”の支援へ

 オイスカ浜松国際高校は、この1年間で、授業・地域学習・環境学習で得た知見を、なかよし学園の国際実装プログラムに接続し、ケニア/ルワンダ/シリア/カンボジアといった複数地域の支援活動に参加しました(現地では教育支援・文化理解・食料支援など、文脈に応じた形で実装)。
同校はすでにPR TIMESでも、全校講演を起点に「SDGsカルタ」制作や「オイスカ茶」の海外活用が進んだ事例が報告されています。

 今回のフィードバック講演では、生徒だけでなく先生方、教育関係者が注目すべき「教材化・実装・還流」の3点を、次の具体例で整理しました。

昨年9月に世界のリアルな姿を学ぶ講演会 PHASE1・Global Context & Communication Lab (GCC Lab)

 

詳細報告(1)「オイスカ茶」——国境を越えて“日本理解教材”に

オイスカの環境学習・地域実践の象徴でもある茶摘み等の営みは、“地域の学び”で終わらず、海外の学びの場で「日本を知る教材」として活用されました。
PR TIMESでも、オイスカ茶がケニア・シリアで“日本理解”の教材として用いられた経緯が紹介されています。

 本事例が示すのは、国際交流の「紹介」に留まらない点です。
子どもたちは、茶という具体物を手がかりに、言語・文化・暮らし・地域資源を“説明可能な教材”へと再編集し、異文化の学び手に届く形へ落とし込みました。

苦味のある日本茶に砂糖を入れて飲む子どもたち

ケニアの子どもたちの異文化体験としてオイスカ茶が活用される

なかよし学園は世界中で「世界」を教える万博授業を行っている

 

詳細報告(2)「SDGsカルタ」——“考える教材”が、海外の授業へ

 3年生を中心に制作された「SDGsカルタ」は、作品発表で終わらず、海外授業での活用を前提に設計された教材です。
 同校の全校講演では、SDGsカルタの制作と、今後の海外実装方針が報告されています。

カルタは、言語・文化差がある現場でも、遊びと学びを同時に成立させる強い形式です。
“相手の文脈で使える教材”を意識して設計することで、探究は「国内発表型」から「国際実装型」へ質的転換します。

ケニアでカルタ実装

カンボジアでカルタ実装

シリアでカルタ実装

 

詳細報告(3)「お米」——カンボジア避難民支援で“命を支える”実装へ

 2025年12月末、なかよし学園はカンボジア・シェムリアップ州の避難民収容寺院で、教育支援・食料支援を実施し、全国の学校から集まったお米等を活用して炊き出しを行いました。
 戦禍を逃れてきた難民の方々に日本のお米でおにぎりを握って食べてもらうというプロジェクトを実施。カンボジアでは珍しい「日本のお米」。そして「おにぎり」という食べ方、味は難民の方々に食糧支援という意味だけではなく、「食育」としても効果的で、難民キャンプを管理する寺院の代表から非常に大きな賞賛をいただきました。

 なかよし学園の活動で重要なのは、国際理解が受動的な学習による知識のインプットと「感想」で終わらず、現地の困難に対して“機能する支援”として実装されている点です。世界の情勢を知った生徒たちは「何かやりたい!」と思う。でも今の日本にはその接続先が無く、生徒たちは次第にやってみようという気持ちが薄れていきます。そこでなかよし学園は「世界とつながる学び」によって「今、できることで世界を応援しよう」とフェーズを進め、現地実装、フィードバックまでをトータルプロデュースします。国連やウィンザー城での講演実績があり、世界的評価もいただいている海外活動の専門家がプロデュースすることで、日本中の学校の先生生徒児童が世界を「自分事」として捉え、コミットする。これがなかよし学園の唯一無二の取り組みです。

全国から集まった日本のお米。オイスカのお米も

綺麗に握られたおにぎりには鹿児島竹島の豚味噌をトッピング

難民の子どもや大人に大人気だったおにぎり

 

オイスカだからこそ生まれた価値:国際色の豊かさを“平和への実装”に変えた

 オイスカ浜松国際高校は、ユネスコスクールとしての理念と実践基盤を持ち、留学生も多く、国際理解教育の土壌が整っています。しかし、国際色が豊かな学校であっても、紛争・避難の現場の当事者と「学びの関係」を結ぶのは容易ではありません。激務と言われる教育現場で先生たちに海外活動の専門性を要求するのは難しく、日本のグローバル教育は他国に遅れをとっている状況が続いています。

 なかよし学園が提供するのは、単なる交流機会ではなく、教室で生まれた成果物を現地で実際に使い、反響を還流させる循環モデルです(つくる→届ける→反響が還る)。 この循環によって、生徒は「支援する側/される側」という固定関係ではなく、学び合い・支え合う関係として世界とつながる成功体験を得ます。

戦後0年のシリアでカルタが希望を与える。その様子が生徒たちに還元される

 

日本の新しいグローバル探究学習モデル

 本取り組みは、次の点で、学校現場にとって“導入可能なモデル”になっています。

・地域学習・環境学習を、そのまま国際実装へ接続できる(新たな大掛かり教材が不要)

・成果物が「現地で使われる」前提で設計されるため、探究が深まる(説明責任・再編集力が育つ)

・複数国・複数校の連携により、単独校では難しい国際貢献が可能(ネットワーク効果)

 

関係者コメント|現場の先生が見た「生徒の変化」と、教育が世界に届く瞬間

「導入→実践→振り返り」で、生徒の表情が変わっていった——“やってよかった”が生まれる瞬間

 本プロジェクトを通して、私自身、生徒の変化をはっきりと感じました。導入から実践、そして振り返りへと学びが積み重なる中で、生徒たちは世界の現状を知り、「自分には何ができるだろうか」と真剣に考え始めました。そこから、実際に手を動かして形にしていく——その過程が、単なる知識の理解ではなく、当事者としての思考と行動に変わっていくのを感じたのです。

 何より印象的だったのは、生徒たちがつくった教材がカンボジアの現地に届き、なかよし学園の中村さんから届いた映像を通して「実際に役に立っている場面」を目の当たりにした瞬間です。そこで生徒たちは、初めて確かな実感として「やってよかった」と口にしました。回を重ねるごとに、生徒たちの表情が真剣になっていく。その変化を見ながら、こちらも「本当に導入してよかった」と心から思っています。

 そして正直に言うと、毎回の講演で一番心を揺さぶられて泣いているのは、私かもしれません。生徒の中には「自分もいつか一緒に現地に行って活動したい」と語る子もいて、キラキラした眼差しで夢を話す姿に、このプロジェクトが平和の種を確かにまいてくれていると感じます。

 日本で学んでいるだけでは、まだまだ知らない世界があり、悲しい現状もたくさんあります。だからこそ、生徒たちには世界に目を向け、「自分たちがどれほど恵まれているか」「当たり前が当たり前ではないこと」を知ってほしい。さらに、世界の人々が笑顔で幸せに暮らせるように、自らアクションを起こせる人に育っていってほしいと願っています。

鈴木 哲子 教諭(オイスカ浜松国際高等学校)

 

「高校生の頃の光」が、もう一度よみがえった——“本気で生きる大人”が教育を変える

 高校生の頃の私は、「世界に貢献したい」と目を輝かせていました。けれど大人になるにつれて、その光が少しずつ小さくなっていくのを感じていました。そんな中で、中村さんのお話とこの取り組みに出会い、高校生の頃の気持ちが再びよみがえりました。心がこじ開けられるような感覚で、涙が止まりませんでした。

 活動内容は、一見すると深刻で、苦しい現実と向き合うものです。けれど現場では、本気で、そして心から楽しそうに取り組んでおられる姿がありました。その姿を見た時、まさに目から鱗が落ちました。「苦しみを知ること」と「希望をつくること」は両立する。むしろ、現実を直視するからこそ、行動が生まれ、希望が立ち上がるのだと感じたのです。

 そして、このような「本気で生きている大人」と出会えることは、高校生にとって何より価値のある経験だと強く思います。生徒は言葉だけで動くのではなく、“本物”に触れたときに心が動く。教育の現場に今求められているのは、そうした出会いを、学びのプロセスとして確かな形にすることなのだと、このプロジェクトを通して改めて実感しました。

幸田 穂奈美 講師(専門学校オイスカ・アグリ・カレッジ)

これからの活動が楽しみなオイスカ高校の先生方と中村里英事務局長

 

代表コメント

「国際理解教育は、国際色が豊かであるほど“知っているつもり”で止まりやすい。しかし、紛争や避難の現場に『質の高い教育』を実際に届け、現地で使われ、声が返ってくるとき、学びは一気に当事者性を帯びます。今日本では多くの学校が「グローバル」に挑戦していますが、なかなか「当事者意識」が生まれにくい状況が続いています。
 オイスカの皆さんが、この一年で示したのは『世界とつながる』の次の段階——『世界の困難に対して、学びが機能する』という事実です。講演後クラスから何人かの生徒が僕のところへ来て「僕にもできますか?」「私も一緒に行って活動したいです!」と言ってくれました。本当に嬉しい瞬間でした。

 卒業は終わりではありません。この1年間で得た“実装の手応え”を、オイスカの生徒たちがそれぞれ次の進路で、それぞれの人生で、社会を良くする行動へ繋げてくれることを信じています。」
(特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクト 代表 中村雄一)

講演の最後には生徒たちん向けて応援歌を歌った中村雄一代表。これからもなかよし学園は日本のリーダーを育てていく

 

参考リンク

PR TIMES(なかよし学園プロジェクト リリース一覧)

https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/166170

・オイスカ浜松国際高校:全校講演「世界とつながる学び」実施報告

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000022.000166170.html

・【緊急支援】カンボジア避難民支援(教材・物資一覧にオイスカ校の提供が記載)

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000059.000166170.html

 

団体概要

特定非営利活動法人 なかよし学園プロジェクト
所在地:〒270-0021 千葉県松戸市小金原4-14-14
代表者:中村 雄一
事業内容:教育支援・平和/防災教育、探究学習の設計運用、海外(アフリカ・中東・アジア)での教育協働

ガクイチNEWS

佐賀県立唐津南高等学校の生徒が佐賀県相知町で養蜂に挑戦! “唐津ミツバチプロジェクト”を発足した生徒にインタビュー!

佐賀県立唐津南高等学校の生徒が佐賀県相知町で養蜂に挑戦...

左から:佐賀県立唐津南高等学校 食品流通科 奈切蓮華さん(3年)、野﨑宙奈さん(3年)   故郷を未来に残すために、自然を活かした魅力を創出! 佐賀県立唐津南高等学校と相知町横枕地区の住民が協力して活動している“唐津ミツバチプロジェクト”。プロジェクトの立ち上げメンバーでもある唐津南高校3年生の奈切さんと野﨑さんは、ニホンミツバチの養蜂をはじめ、横枕地区の花植えや外国人向けの農業体験ツアーなど、横枕地区の自然を活かした魅力作りに取り組んでいます。今回は養蜂に青春を捧げる、奈切さんと野﨑さんに話を聞きました。 —唐津ミツバチプロジェクトの活動内容を教えてください。 奈切:唐津ミツバチプロジェクトでは、佐賀県相知町の横枕地区でニホンミツバチの養蜂を行っています。巣箱の製作や清掃など養蜂に関することはもちろんですが、それ以外にもひまわりの種や花を植えたりなど、横枕地区の自然を活かした地域を盛り上げる活動もしています。また、昨年度は自分たちで採蜜したハチミツを使った和菓子教室を開催しました。横枕地区は、環境省の『自然共生サイト』に認定されている区域なんです。『自然共生サイト』の情報を見て来訪される外国人の方向けに、観光と農業を組み合わせたツアーなども行っています。 ▲地域住民の方たちと巣箱を設置している様子。 ▲巣箱清掃の様子。   —唐津ミツバチプロジェクト発足の経緯を教えてください。 奈切:相知町の横枕地区は、山に囲まれ、厳木川(きゅうらぎがわ)という綺麗な川が流れている自然が豊かなところです。しかし住んでいる方の多くは70歳を超えており、若い人が少なくて。10年後、20年後には横枕地区自体がなくなってしまうのではないかと思い、横枕地区を未来に残すためには新しい魅力を作ることが大事だと考えました。そこでまずは佐賀県で養蜂を行っている方が少ないというところに着目して。養蜂であれば花や植物がたくさんある地域の特徴を活かすこともできると思い、2023年にプロジェクトを発足しました。   —初めて養蜂に挑戦した感想を教えてください。 奈切:養蜂となると至近距離で蜂と接しなければいけないため、最初は怖かったです。一度間違えて巣箱を開けてしまい、巣箱から大量に蜂が出てきたことがあって。刺されるのではないかと覚悟しましたね(笑)。でも今は楽しいです! この活動を始めていろいろな方と関わることが増え、「こんな活動をしていたんだ、すごい」と言ってくれる方もいて、魅力を伝えられてよかったなと思います。 野﨑:私も最初は怖かったのですが、活動をしていくうちに“私たちがやらなきゃ”と思うようになって。横枕地区は高齢の方が多いので、私たちが先陣を切って魅力を発信していこうという責任感が生まれました。   —昨年9月に初めて採蜜を行ったそうですが、その時の感想を教えてください。...

ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」を運営するトラストバンクが 高校生と一緒にふるさと納税返礼品を開発!

ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」を運営するトラス...

  高校生の若い視点や発想は、地域の魅力を再発見する可能性を秘めている     “自立した持続可能な地域を作る”というビジョンを掲げる株式会社トラストバンクは、ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」事業をはじめ、地域外から地域内にお金を循環させる事業、地域内でお金を循環させる事業など、ビジョンに基づいたさまざまな事業を展開しています。2024年8月には高校や大学などの教育現場と民間企業が協力する産学連携の取り組みの一環として、高校生と一緒に商品開発を行う新しいプログラムを開始! このプログラムは、高校生が主体的に地域の特産品や商品開発に関わることで、地元愛や将来への関心・意欲を高めることを目指し、地域の課題解決やキャリア形成の機会づくりとして企画されました。  プログラムの第一回には、岩手県立西和賀高等学校の3年生の生徒たちが参加! 西和賀町の食や特産品・工芸などそれぞれが興味のあるものをピックアップし、新しい商品アイデアや情報発信の方法などの企画立案をしました。企画をまとめる過程では、町内事業者をはじめとする地域の人たちと関わり合いながら、内容をブラッシュアップ。企画発表会にて、選ばれたアイデアは、事業者と協働し商品化を目指します。提案のうち、西和賀町で昔から受け継がれてきたビスケットに衣をつけて揚げた郷土食「ビスケットの天ぷら」の商品化に取り組むことに。最新の冷凍技術を使ってできたてのおいしさを再現、全国にお届けできる商品として秋の発売を目標に取り組んでいます。商品化が決定した際には、「ふるさとチョイス」の西和賀町ふるさと納税返礼品として取り扱う他、ECサイト「めいぶつチョイス」で販売予定となっています。  また今年度はすでに、島根県立浜田高等学校と、北海道導津高等学校の2校で商品開発プログラムを実施。トラストバンクの地域創生エバンジェリストの伊藤健作さんは、「未来を担う高校生と一緒に商品開発に取り組むことは、トラストバンクとしても深い意義を感じている。高校生たち若い世代の視点や発想は、地域の魅力を再発見したり、私たちでは出せなかったアイデアを出す可能性を秘めている。高校生が主体的に地域に関わり、課題や魅力を見つけ出す経験を通して、将来的に地域を支える人材へ成長してもらえることを期待している」と語ります。トラストバンクでは今後も、全国の高校生と一緒に商品開発に取り組んでいく予定です。    ▲西和賀町の郷土食『ビスケットの天ぷら』   ▲実際に自分たちでビスケットの天ぷらを揚げている様子   ▲最終発表会でのプレゼンテーションの様子   ▲商品化に向けて、町内事業者の方と試作している様子     \地域創生エバンジェリスト・伊藤健作さんからメッセージ/...

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