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敦賀市長をゲストに招いて哲学対話! テーマは「海」と「未来」 「ざわザワ高校~海の未来をつなぐ哲学~」第8回授業を開催しました!

2025.12.20
敦賀市長をゲストに招いて哲学対話! テーマは「海」と「未来」 「ざわザワ高校~海の未来をつなぐ哲学~」第8回授業を開催しました!

2025年12月14日(日) 【場所】敦賀市役所(敦賀市)

 (一社)福井環境研究開発は12月14日(日)、「ざわザワ高校 ~海の未来をつなぐ哲学~」の第8回授業を開催しました。今回はヨネリンこと米澤光治をゲストに迎え高校生6人と哲学対話を行いました。前半はジャーナリストの堀潤さん(学級委員長)、哲学者の岩内章太郎さん(豊橋技術科学大学准教授)と共に哲学的な問いの立て方を確認し、市長への問いを考えました。後半はその問いを市長にぶつけ対話を通して「海」と「未来」について議論を行いました。この海洋教育プログラムは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環で行っています。

 

 イベント概要

・開催概要:「ざわザワ高校 ~海の未来をつなぐ哲学~」第8回授業

・日程:2025年12月14日(日)

・開催場所:敦賀市役所(敦賀市)

・参加者:堀潤さん(学級委員長、MC)、岩内章太郎さん(豊橋技術科学大学准教授)、米澤光治敦賀市長、高校生6人

・番組:「ざわザワ高校 ~海の未来を変える哲学~#8」

〇放送 福井テレビ 2026/2/28(土)10:55~11:25 ※予定

    TVer https://tver.jp/

 

敦賀市長にふさわしい問いとは                      

 今回の哲学対話は敦賀市長を招いて行うため、授業の前半は市長に対する問いについて語り合いました。哲学講師の岩内さんからは「問いは調べれば分かるものやすぐ答えが出るものは避け、思考が続きそうな強度のある問いを選ぶことが大切だ」と説明がありました。 高校生からは「市長がなぜ市長を選んだのか」「新幹線開業後の影響」「市長にとっての豊かさとは何か」「海とは何か」「主権者意識の推移」など、多様な問いが提示され、その中から生徒たちが選んだのは「市長にとっての海とは」という問いでした。

 敦賀市長の米澤光治さんは生徒たちから呼ばれやすいように「ヨネリン」というPネーム(Philosophy Name)をつけ対話に臨みました。問いを考えた生徒から「ヨネリンさんにとっての海とはなんですか?」と問われると市長は「港町としての敦賀の海が世界を感じさせる場所であり、個人的な原体験を通じて現在の政策・価値観に影響している」と述べました。また別の生徒から「海がもたらす豊かさ」について聞かれると、豊かさには物質的・精神的側面の双方があると言った上で「個人が何を幸せとするかが異なるため、市役所は多様な人々が自分のやりたいを実現できる環境整備を優先すべきだと考えている」と答えました。市長は豊かさや幸せは指標化が難しい点を挙げ、地域の実態に即した測り方や、生活者の視点を政策決定に組み込む必要性を示しました。 

 

市長から生徒への問い「未来」とは

 授業の後半は市長から生徒たちに「未来についてどう考えるか」という問いが投げかけられました。具体的には「地球温暖化が問題になっているが50年後の未来のために、行動をする責任があるかどうか?」と問われると生徒たちは「今できることを着実に行うべき」「科学技術の進歩で未来はこの問題が解決するのではないか」「歴史を学び教訓として活かすべき」などの意見が出ました。 市長は、未来に対する判断は常に不確かだが、責任をもって判断し続ける姿勢、失敗を許容する社会的合意の必要性を述べ、生徒らに対しても「自分で考え決断すること」「行動に移すこと」を促しました。

 生徒たちからは市長と対話したことについて「面白かった」「自分ごと化できた」との感想が相次ぎました。市長も「普段意識していなかった考えを可視化できた」と語り、学生と行政の間に対話が生じた意義が確認されました。

 授業の内容は来年2月28日放送の番組内で紹介します。

 

 参加者からの声

学級委員長・堀潤さん

 生徒たちが対話を通して聞く力と問いを深める姿勢が育っていると感じました。単なる一問一答を超え、原体験や価値観から出る「らしさ」に基づく問いが生まれてきたことがとてもうれしかったです。市長との率直な対話が高校生にとって学びと刺激になったのではないでしょうか。

 

哲学講師・岩内章太郎さん

 今回の対話を通じて「問いの強度」と共同で考えることの重要性を再確認しました。調べて分かる問いとそうでない問いを区別し、参加者自身が思考を始められる開かれた問いを立てることを知ってもらえたと思います。

 

敦賀市長・米澤光治さん

 とても貴重な機会になりました。市長として多数と少数の利害調整や政策の判断に日々向き合っている中でこのような話ができたことはありがたかったです。これからも未来への責任について若者と共に考えていきたいです。

 

高校生の皆さん

・失敗を恐れず行動することが未来へつながると思いました。

・未来はまだ考えきれていませんが「まずは今目の前のことを一生懸命やる」ことが大事と考えました。

・未来は自分で考え決断する責任が重要と感じました。

 

 「海」「未来」から「可能性」へ。探求の旅は続く                  

 「ざわザワ高校」が目指すのは、海や沿岸地域の「新しい可能性」の発見です。今回は「海」「未来」という言葉を通して哲学対話を行い、高校生の視野を広げ、地域の課題や可能性を俯瞰して考えてもらいました。今後も生徒たちは、多様な人々との対話を通じて、海の可能性を探る旅を続けていきます。

 

<団体概要>

団体名称:一般社団法人福井環境研究開発

URL  :https://fukui.uminohi.jp/

活動内容:北は東尋坊にみる奇岩断崖が続く越前海岸、南は優美なリアス式海岸の若狭湾と変化に富んだ福井県の海は、北前船などの海上交通の要衝として古くから栄えてきました。また、寒流と暖流が交わる福井県沖は越前がにや若狭ガレイなど海産物の宝庫。(一社)福井環境研究開発では、海に親しみ、大切にする心を育む運動を進めています。

日本財団「海と日本プロジェクト」

さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。

https://uminohi.jp/

ガクイチNEWS

佐賀県立唐津南高等学校の生徒が佐賀県相知町で養蜂に挑戦! “唐津ミツバチプロジェクト”を発足した生徒にインタビュー!

佐賀県立唐津南高等学校の生徒が佐賀県相知町で養蜂に挑戦...

左から:佐賀県立唐津南高等学校 食品流通科 奈切蓮華さん(3年)、野﨑宙奈さん(3年)   故郷を未来に残すために、自然を活かした魅力を創出! 佐賀県立唐津南高等学校と相知町横枕地区の住民が協力して活動している“唐津ミツバチプロジェクト”。プロジェクトの立ち上げメンバーでもある唐津南高校3年生の奈切さんと野﨑さんは、ニホンミツバチの養蜂をはじめ、横枕地区の花植えや外国人向けの農業体験ツアーなど、横枕地区の自然を活かした魅力作りに取り組んでいます。今回は養蜂に青春を捧げる、奈切さんと野﨑さんに話を聞きました。 —唐津ミツバチプロジェクトの活動内容を教えてください。 奈切:唐津ミツバチプロジェクトでは、佐賀県相知町の横枕地区でニホンミツバチの養蜂を行っています。巣箱の製作や清掃など養蜂に関することはもちろんですが、それ以外にもひまわりの種や花を植えたりなど、横枕地区の自然を活かした地域を盛り上げる活動もしています。また、昨年度は自分たちで採蜜したハチミツを使った和菓子教室を開催しました。横枕地区は、環境省の『自然共生サイト』に認定されている区域なんです。『自然共生サイト』の情報を見て来訪される外国人の方向けに、観光と農業を組み合わせたツアーなども行っています。 ▲地域住民の方たちと巣箱を設置している様子。 ▲巣箱清掃の様子。   —唐津ミツバチプロジェクト発足の経緯を教えてください。 奈切:相知町の横枕地区は、山に囲まれ、厳木川(きゅうらぎがわ)という綺麗な川が流れている自然が豊かなところです。しかし住んでいる方の多くは70歳を超えており、若い人が少なくて。10年後、20年後には横枕地区自体がなくなってしまうのではないかと思い、横枕地区を未来に残すためには新しい魅力を作ることが大事だと考えました。そこでまずは佐賀県で養蜂を行っている方が少ないというところに着目して。養蜂であれば花や植物がたくさんある地域の特徴を活かすこともできると思い、2023年にプロジェクトを発足しました。   —初めて養蜂に挑戦した感想を教えてください。 奈切:養蜂となると至近距離で蜂と接しなければいけないため、最初は怖かったです。一度間違えて巣箱を開けてしまい、巣箱から大量に蜂が出てきたことがあって。刺されるのではないかと覚悟しましたね(笑)。でも今は楽しいです! この活動を始めていろいろな方と関わることが増え、「こんな活動をしていたんだ、すごい」と言ってくれる方もいて、魅力を伝えられてよかったなと思います。 野﨑:私も最初は怖かったのですが、活動をしていくうちに“私たちがやらなきゃ”と思うようになって。横枕地区は高齢の方が多いので、私たちが先陣を切って魅力を発信していこうという責任感が生まれました。   —昨年9月に初めて採蜜を行ったそうですが、その時の感想を教えてください。...

ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」を運営するトラストバンクが 高校生と一緒にふるさと納税返礼品を開発!

ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」を運営するトラス...

  高校生の若い視点や発想は、地域の魅力を再発見する可能性を秘めている     “自立した持続可能な地域を作る”というビジョンを掲げる株式会社トラストバンクは、ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」事業をはじめ、地域外から地域内にお金を循環させる事業、地域内でお金を循環させる事業など、ビジョンに基づいたさまざまな事業を展開しています。2024年8月には高校や大学などの教育現場と民間企業が協力する産学連携の取り組みの一環として、高校生と一緒に商品開発を行う新しいプログラムを開始! このプログラムは、高校生が主体的に地域の特産品や商品開発に関わることで、地元愛や将来への関心・意欲を高めることを目指し、地域の課題解決やキャリア形成の機会づくりとして企画されました。  プログラムの第一回には、岩手県立西和賀高等学校の3年生の生徒たちが参加! 西和賀町の食や特産品・工芸などそれぞれが興味のあるものをピックアップし、新しい商品アイデアや情報発信の方法などの企画立案をしました。企画をまとめる過程では、町内事業者をはじめとする地域の人たちと関わり合いながら、内容をブラッシュアップ。企画発表会にて、選ばれたアイデアは、事業者と協働し商品化を目指します。提案のうち、西和賀町で昔から受け継がれてきたビスケットに衣をつけて揚げた郷土食「ビスケットの天ぷら」の商品化に取り組むことに。最新の冷凍技術を使ってできたてのおいしさを再現、全国にお届けできる商品として秋の発売を目標に取り組んでいます。商品化が決定した際には、「ふるさとチョイス」の西和賀町ふるさと納税返礼品として取り扱う他、ECサイト「めいぶつチョイス」で販売予定となっています。  また今年度はすでに、島根県立浜田高等学校と、北海道導津高等学校の2校で商品開発プログラムを実施。トラストバンクの地域創生エバンジェリストの伊藤健作さんは、「未来を担う高校生と一緒に商品開発に取り組むことは、トラストバンクとしても深い意義を感じている。高校生たち若い世代の視点や発想は、地域の魅力を再発見したり、私たちでは出せなかったアイデアを出す可能性を秘めている。高校生が主体的に地域に関わり、課題や魅力を見つけ出す経験を通して、将来的に地域を支える人材へ成長してもらえることを期待している」と語ります。トラストバンクでは今後も、全国の高校生と一緒に商品開発に取り組んでいく予定です。    ▲西和賀町の郷土食『ビスケットの天ぷら』   ▲実際に自分たちでビスケットの天ぷらを揚げている様子   ▲最終発表会でのプレゼンテーションの様子   ▲商品化に向けて、町内事業者の方と試作している様子     \地域創生エバンジェリスト・伊藤健作さんからメッセージ/...

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