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探究の「機会格差」解消を目指す「中高生探究フォーラム」を高校生自らが企画運営、全国から162組が応募

2026.02.16
探究の「機会格差」解消を目指す「中高生探究フォーラム」を高校生自らが企画運営、全国から162組が応募

「探究に本気で取り組むほど、発表の場にたどり着けない」 - そんな現実を変えたいという高校生の想いから、このフォーラムは始まりました。

高校生が自ら企画・運営する「中高生探究フォーラム」が、2026年3月15日(日)に九州大学 伊都キャンパス椎木講堂で開催されます。

本フォーラムは、学校や地域、家庭の経済状況によって左右されがちな探究活動の「発表・学び合いの機会格差」を少しでも解消することを目的に、高校生自身の発案により立ち上げられました。

交通費補助制度の設置を発表したところ、この趣旨に共感した中高生・教員から全国160組を超える応募が寄せられています。

 

中高生探究フォーラム 開催概要

開催日時:2026年3月15日(日)10:00〜16:30

開催場所:九州大学 伊都キャンパス 椎木講堂

(〒819-0395 福岡市西区元岡744)

発表者:全国の中学校・高等学校・中等教育学校に在籍する生徒

参加者:中高生、大学生、大学院生、研究者、教育関係者

 ※参加申込み受付中(申込み締切:2026年3月13日)

  参加申込みフォームURL:https://forms.gle/nT2sjd528mG2d8qr7

発表形式:ポスターセッション、口頭発表

本フォーラムでは、成果の優劣を競うコンテスト形式ではなく、探究のプロセスや問いの立て方を重視した対話型の発表・議論を行います。

 

一次選考を通過した中高生による探究発表テーマ(一部抜粋)

「模擬国連で地域活性化・地域格差軽減(岐阜)」、「高校生が創る教育(熊本)」、「都市部の鉄道混雑緩和策(神奈川)」、「地域活性化のための観光事業(秋田)」、「文化継承と持続可能なまちづくりの両立(東京)」、「世代や立場を超えた交流による地域活性化(徳島)」、「農園内外でバイオ炭由来の脱臭炭を活用することで、耕作放棄地問題の解消と持続可能な社会の実現(愛媛)」、「子どもの人権や、いじめ対応の教育の問題点(大阪)」、「ジェンダー平等な社会(福岡)」、「インドの大気汚染問題に対する日本の環境配慮型花火技術の可能性(福岡)」「スクリーンから広がる言葉の世界 -洋楽を用いた新しい英語のアプローチ-(愛媛)」、「下関の観光と市民の生活を持続可能な形へ(山口)」「若者の力を活かした持続可能な社会課題解決の可能性(大分)」「児童を起点とした「共感」の連鎖によるフードロス削減モデルの構築(和歌山)」、「マイクロトマトによる障害のある子どもたちの栄養改善の可能性(長崎)」、「焼津市を「出汁のまち」として再活性化(静岡)」、「海でつながる世界規模での当事者意識の醸成(静岡)」、「医療を選択できない不平等~出産現場から見る地域医療の課題〜(広島)」、「小学生への予防医療教育が健康意識に与える影響(宮崎)」、「高齢化社会における移動支援のための自律走行型車椅子の研究(富山)」「高齢化する農業と若者の関わり方(山口)」「大崎上島における高校生主体の交流プログラムの実践(広島)」、「非常食と栄養の観点から考える防災食のあり方(佐賀)」「遊びを通して空き家問題を自分事化(福岡)」「食とメンタルヘルスの関係性に関する考察(佐賀)」「家庭系食品ロス削減を目的とした学校教育の実践的研究(兵庫)」「経済格差が環境問題の解決策に与える影響(大阪)」「既存の公園資源を活かした住み続けられるまちづくり(和歌山)」、「学園祭運営における会計業務のDX(福岡)」

 

フォーラム立ち上げの背景

2025年8月23日24日 日本ESD学会第8回大会(於:愛媛大学)でのポスター発表の様子

 

本フォーラムは、福岡県立香椎高等学校2年生の生徒2名が、校内塾「黒門塾」で取り組んできた探究活動をきっかけに誕生しました。

生徒たちは、2025年8月に開催された「日本ESD学会第8回大会」に参加し、ポスター発表を通じて全国の高校生や研究者、実践家と意見交換を行いました。その経験を通じて、所属校内だけでは得られない視点が探究を深める大きな力になることを実感する一方で、こうした発表機会が、学校や家庭の経済状況、地域の支援体制に大きく左右されている現実にも直面しました。

この「機会格差」を少しでも減らしたいという思いから、生徒自身が中心となって「中高生探究フォーラム」の開催を企画しました。

 

「機会格差をなくしたい」という想いに、全国から共感の声

交通費補助制度の設置を発表したところ、探究活動の機会格差という課題に共感した中高生・教員の方々から、全国より予想を超える160組以上の応募が寄せられました。

地域は東北から九州まで幅広く、多くの中高生が発表、学び合いの場を求めている現状が明らかになっています。

 

交通費補助拡充のためクラウドファンディングを実施

遠方から参加する中高生にも発表の機会を届けるため、交通費補助制度を設けたところ、企画に共感した方々から全国各地より予想を上回る反響をいただいております。現在も多くのご支援が寄せられており、開催日まで残された期間のなかで、1人でも多くの中高生にこの学びの機会を届けるため、当初予定していた予算を上回る資金調達を目指しています。

クラウドファンディングページ:https://for-good.net/project/1003052

 

発起人である高校生2人からの一言コメント

髙島 花奈

このフォーラムを立ち上げようと思ったのは、探究に本気で取り組む中高生ほど、発表や交流の機会に届きにくい現実を目の当たりにしたからです。日本ESD学会で外の世界と対話した経験は私たちの探究を大きく変え、同時に、この貴重な機会が一部の人にしか開かれていないことに強い悔しさを抱きました。だからこそ、誰かが変えるのを待つのではなく、自分たちがこの状況を変えたい。その思いがこの企画の原動力です。このフォーラムは、中高生の問いや挑戦が社会と出会い、多様な視点や仲間とつながるための場です。私たちはこの場を通して、中高生の探究が社会とつながり、一人ひとりの挑戦が未来を切り拓く力になると信じています。

 

松木 楓夏

近年、中学校・高等学校では、生徒一人ひとりの興味・関心に基づいた、幅広い分野での探究活動が実施されています。私は将来にわたり日本の教育に携わっていきたいと考えており、こうした探究活動が、生徒自身の将来を切り開くきっかけとなるとともに、年代や地域を越えた人々との交流を生み出す場になってほしいと願っています。

一方で、探究活動が受験に直接結びつきにくい点から、「やらされている探究」になってしまっているケースがあることも実感しています。

そこで私は、中高生探究フォーラムへの発表・参加を通して、全国の中高生が自らの関心に基づき、主体的に探究へ取り組める環境をつくりたいと考えています。

 

今後の展望

本フォーラムを起点として、今後はオンライン開催や探究学習支援プログラムの展開などを通じて、学校・地域・家庭・国境を越えた学びの場づくりを進めていく予定です。

 

主催・お問い合わせ先

主催:一般社団法人 進路指導・キャリア教育支援機構

後援:九州大学 共創学部

運営事務局:中高生探究フォーラム運営事務局(OCES内)

メール:info@oces.jp

公式サイト:https://sites.google.com/oces.jp/tankyuforum/

校内塾参考動画:現代の志士を育てる

ポスター発表イメージ

口頭発表イメージ写真1

口頭発表イメージ写真2

ガクイチNEWS

佐賀県立唐津南高等学校の生徒が佐賀県相知町で養蜂に挑戦! “唐津ミツバチプロジェクト”を発足した生徒にインタビュー!

佐賀県立唐津南高等学校の生徒が佐賀県相知町で養蜂に挑戦...

左から:佐賀県立唐津南高等学校 食品流通科 奈切蓮華さん(3年)、野﨑宙奈さん(3年)   故郷を未来に残すために、自然を活かした魅力を創出! 佐賀県立唐津南高等学校と相知町横枕地区の住民が協力して活動している“唐津ミツバチプロジェクト”。プロジェクトの立ち上げメンバーでもある唐津南高校3年生の奈切さんと野﨑さんは、ニホンミツバチの養蜂をはじめ、横枕地区の花植えや外国人向けの農業体験ツアーなど、横枕地区の自然を活かした魅力作りに取り組んでいます。今回は養蜂に青春を捧げる、奈切さんと野﨑さんに話を聞きました。 —唐津ミツバチプロジェクトの活動内容を教えてください。 奈切:唐津ミツバチプロジェクトでは、佐賀県相知町の横枕地区でニホンミツバチの養蜂を行っています。巣箱の製作や清掃など養蜂に関することはもちろんですが、それ以外にもひまわりの種や花を植えたりなど、横枕地区の自然を活かした地域を盛り上げる活動もしています。また、昨年度は自分たちで採蜜したハチミツを使った和菓子教室を開催しました。横枕地区は、環境省の『自然共生サイト』に認定されている区域なんです。『自然共生サイト』の情報を見て来訪される外国人の方向けに、観光と農業を組み合わせたツアーなども行っています。 ▲地域住民の方たちと巣箱を設置している様子。 ▲巣箱清掃の様子。   —唐津ミツバチプロジェクト発足の経緯を教えてください。 奈切:相知町の横枕地区は、山に囲まれ、厳木川(きゅうらぎがわ)という綺麗な川が流れている自然が豊かなところです。しかし住んでいる方の多くは70歳を超えており、若い人が少なくて。10年後、20年後には横枕地区自体がなくなってしまうのではないかと思い、横枕地区を未来に残すためには新しい魅力を作ることが大事だと考えました。そこでまずは佐賀県で養蜂を行っている方が少ないというところに着目して。養蜂であれば花や植物がたくさんある地域の特徴を活かすこともできると思い、2023年にプロジェクトを発足しました。   —初めて養蜂に挑戦した感想を教えてください。 奈切:養蜂となると至近距離で蜂と接しなければいけないため、最初は怖かったです。一度間違えて巣箱を開けてしまい、巣箱から大量に蜂が出てきたことがあって。刺されるのではないかと覚悟しましたね(笑)。でも今は楽しいです! この活動を始めていろいろな方と関わることが増え、「こんな活動をしていたんだ、すごい」と言ってくれる方もいて、魅力を伝えられてよかったなと思います。 野﨑:私も最初は怖かったのですが、活動をしていくうちに“私たちがやらなきゃ”と思うようになって。横枕地区は高齢の方が多いので、私たちが先陣を切って魅力を発信していこうという責任感が生まれました。   —昨年9月に初めて採蜜を行ったそうですが、その時の感想を教えてください。...

ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」を運営するトラストバンクが 高校生と一緒にふるさと納税返礼品を開発!

ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」を運営するトラス...

  高校生の若い視点や発想は、地域の魅力を再発見する可能性を秘めている     “自立した持続可能な地域を作る”というビジョンを掲げる株式会社トラストバンクは、ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」事業をはじめ、地域外から地域内にお金を循環させる事業、地域内でお金を循環させる事業など、ビジョンに基づいたさまざまな事業を展開しています。2024年8月には高校や大学などの教育現場と民間企業が協力する産学連携の取り組みの一環として、高校生と一緒に商品開発を行う新しいプログラムを開始! このプログラムは、高校生が主体的に地域の特産品や商品開発に関わることで、地元愛や将来への関心・意欲を高めることを目指し、地域の課題解決やキャリア形成の機会づくりとして企画されました。  プログラムの第一回には、岩手県立西和賀高等学校の3年生の生徒たちが参加! 西和賀町の食や特産品・工芸などそれぞれが興味のあるものをピックアップし、新しい商品アイデアや情報発信の方法などの企画立案をしました。企画をまとめる過程では、町内事業者をはじめとする地域の人たちと関わり合いながら、内容をブラッシュアップ。企画発表会にて、選ばれたアイデアは、事業者と協働し商品化を目指します。提案のうち、西和賀町で昔から受け継がれてきたビスケットに衣をつけて揚げた郷土食「ビスケットの天ぷら」の商品化に取り組むことに。最新の冷凍技術を使ってできたてのおいしさを再現、全国にお届けできる商品として秋の発売を目標に取り組んでいます。商品化が決定した際には、「ふるさとチョイス」の西和賀町ふるさと納税返礼品として取り扱う他、ECサイト「めいぶつチョイス」で販売予定となっています。  また今年度はすでに、島根県立浜田高等学校と、北海道導津高等学校の2校で商品開発プログラムを実施。トラストバンクの地域創生エバンジェリストの伊藤健作さんは、「未来を担う高校生と一緒に商品開発に取り組むことは、トラストバンクとしても深い意義を感じている。高校生たち若い世代の視点や発想は、地域の魅力を再発見したり、私たちでは出せなかったアイデアを出す可能性を秘めている。高校生が主体的に地域に関わり、課題や魅力を見つけ出す経験を通して、将来的に地域を支える人材へ成長してもらえることを期待している」と語ります。トラストバンクでは今後も、全国の高校生と一緒に商品開発に取り組んでいく予定です。    ▲西和賀町の郷土食『ビスケットの天ぷら』   ▲実際に自分たちでビスケットの天ぷらを揚げている様子   ▲最終発表会でのプレゼンテーションの様子   ▲商品化に向けて、町内事業者の方と試作している様子     \地域創生エバンジェリスト・伊藤健作さんからメッセージ/...

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