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高校生が自分たちの「教科書」をつくる。滋賀県立守山北高校みらい共創科×紫洲書院との共創で『みらいの教科書』を刊行!

2026.07.15
高校生が自分たちの「教科書」をつくる。滋賀県立守山北高校みらい共創科×紫洲書院との共創で『みらいの教科書』を刊行!

「教室だけでは学べない」リアルな成長を描いた、地域とつながり、自分らしく生きるためのヒントが詰まったハンドブックが完成

滋賀県立守山北高等学校は、2025年4月に「みらい共創科」を新設しました。このたび、同科の1年生・2年生の生徒たちが、学校設定科目「みらい共創」で取り組んできた地域協働・キャリア教育の学びを一冊に「見える化」した学習ハンドブック『みらいの教科書 〜もりきた・みらい共創科で学ぶ地域と自分のみらい〜』を制作しました。

 

本書は、滋賀県大津市のマイクロ出版社・紫洲書院が版元となり、編集チームが約1ヶ月半にわたり生徒たちと議論を重ねながら、生徒自身の等身大の価値観や想いを反映してつくり上げた、これまでにない「共創型」の教科書です。2026年7月15日(水)に開催された滋賀県教育長の記者会見に合わせて、その制作プロセスと完成した冊子を広く公開いたします。

 

■ 既存の教科書がない新学科に、生徒と教職員でつくる「生きた教材」を

2025年4月に開設された守山北高校の新学科「みらい共創科」。その中核となる学校設定教科「みらい共創」には、既存の教科書や市販の参考書が存在しません。学校だけでなく、地域社会や企業を学びのフィールドとし、生徒が自ら動きながら試行錯誤する実践的なカリキュラムであるため、新学科開設の準備段階から今日にいたるまで、手探りでの実践と改善が重ねられてきました。

みらい共創科の新設と同時に整備された「MORIKITA BASE」にて、「共創」に特化した設備を用いた授業の様子

「みらい共創」第1回目の授業でグループワークに取り組む生徒の様子

 

カリキュラムの半分を終えた生徒たちには、リアルな失敗や成長のプロセスが蓄積されています。こうした経験を体系化し、これからの授業で活用できる「生きた教科書」として後輩たちへ還元する仕組みが必要となっていました。

 

 そこで企画されたのが、本冊子の制作です。教職員が一方的に作った教材を配布するのではなく、当事者である生徒たちが自らの歩みを振り返り、地元の出版社と共に一冊の書籍としてパッケージ化を試みました。このプロセスは、生徒たちの学びへの誇りを醸成するだけでなく、これから進路を選択する中学生や、総合的な探究の学びを推進する他校へ広く伝えるための「広報のツール」としても期待されています。

 

■ 1ヶ月半の伴走プロセス:生徒の本音やアイデアを丁寧にすくい上げる

制作期間中の約1ヶ月半、編集チームは学校現場へ何度も足を運び、生徒たちとの対話を重ねました。

 

「文字ばかりではなく、直感的に理解できるデザインにしたい」

「自分たちの言葉でリアルに伝えたい」

「インターンシップに初めて行くときの緊張感や心構えに寄り添ってほしい」

 

 など、生徒たちから出た率直な意見やアイデアを一つひとつ丁寧に抽出。 構成の修正やデザインのブラッシュアップを生徒と共に繰り返し、単なる活動記録にとどまらない、生徒と制作チームが一緒に取り組んだからこそのリアリティと温かみを備えた一冊が完成しました。

放課後の教室で行われた、編集チームと生徒たちによる熱気あふれるヒアリングの様子

対話を重ね、冊子を共につくりあげた守山北高校の生徒たち

 

■ 本冊子の主な構成:3年間の学びと地域での実践を体系化

完成した『みらいの教科書』は、単にカリキュラムの概要や活動記録を並べるのではなく、学校が設計した「カリキュラム」と「生徒たちのリアルな実感」との間にある溝を埋めることを意識して構成されています。大人の目線ではなく、当事者である生徒たちの目線から見た「共創のリアルな実際」を詰め込んだ内容として、以下の特徴が挙げられます。

「みらい共創科」特有の学びと3年間の流れを解説

本冊子は、「共創」という生徒たちにあまり馴染みのない言葉を、新たな学びの方法として再定義するところからはじまります。新たに入学した生徒たちがこれから3年間かけて何に取り組み、何を目指すのかを示し、新入生の不安を払拭し、3年間の見通しを持てる導入部としています。

実際の「共創」イベントを紹介

これまでにみらい共創科の生徒が実施してきたさまざまなフィールドワーク(守山市にある中山道の歴史、琵琶湖の水環境、農業体験)や、地域と連携して実施するイベントなど、実際のプロジェクトでの試行錯誤のプロセスを詳しく掲載しています。

「インターンシップ」へのフォーカス

今夏に守山市内で実施されるインターンシップ(高校生初となる守山市役所市民協働課での受け入れを含む)に向けて、事前・事後指導で活用できる実用的なページを多く割いています。単なる就業体験にとどめず、現場での気づきから問いを立てるためのヒントや、実習当日の心構えチェックリストなどを掲載しています。

 

学校の「カリキュラム」と「生徒の実感」の溝を埋めるため、冊子の言葉遣いやビジュアル表現にも工夫を凝らしました。特に、文字を読み進めるハードルを下げるため、直感的に理解できるシンプルなビジュアル設計にこだわりました。

完成したハンドブック『みらいの教科書』の紙面抜粋。直感的に理解しやすいシンプルなイラストや、書き込み式のワークなどが並ぶ 

 

■ 今後の展望:この教科書を手に、地域という大きな教室へ

守山北高校みらい共創科では、完成したこの教科書をこれからの授業やオリエンテーション、体験入学などで幅広く活用していきます。また、学校内にとどまらず、近隣の中学校や他高校の総合的な探究学習の参考書としても配布し、地域資源を活かした学びの新しいモデルとして横のつながりを広げていく予定です。

 

 生徒たちが地域社会で多様な大人たちと出会い、対話を重ねながら自らの足で未来を切り拓いていく。そのための心強いツールとして、この一冊を活用していきます。

※本冊子の制作・印刷に係る費用の一部は、一般財団法人三菱みらい育成財団による助成事業カテゴリーⅠ「高等学校等が学校現場で実施する『心のエンジンを駆動させるプログラム』」の助成を受けて実施されています。 

 

◾️ 書籍情報

タイトル:『みらいの教科書 〜もりきた・みらい共創科で学ぶ地域と自分のみらい〜』 

制作:滋賀県立守山北高等学校 

監修:田口 真太郎(成安造形大学講師)

   上田 隼也(一般社団法人インパクトラボ代表理事)

公開日:2026年7月15日(水) 

刊行:紫洲書院 

仕様:A4判/30ページ

ISBN:978-4-909896-20-9

定価:N/A(非売品)

ガクイチNEWS

佐賀県立唐津南高等学校の生徒が佐賀県相知町で養蜂に挑戦! “唐津ミツバチプロジェクト”を発足した生徒にインタビュー!

佐賀県立唐津南高等学校の生徒が佐賀県相知町で養蜂に挑戦...

左から:佐賀県立唐津南高等学校 食品流通科 奈切蓮華さん(3年)、野﨑宙奈さん(3年)   故郷を未来に残すために、自然を活かした魅力を創出! 佐賀県立唐津南高等学校と相知町横枕地区の住民が協力して活動している“唐津ミツバチプロジェクト”。プロジェクトの立ち上げメンバーでもある唐津南高校3年生の奈切さんと野﨑さんは、ニホンミツバチの養蜂をはじめ、横枕地区の花植えや外国人向けの農業体験ツアーなど、横枕地区の自然を活かした魅力作りに取り組んでいます。今回は養蜂に青春を捧げる、奈切さんと野﨑さんに話を聞きました。 —唐津ミツバチプロジェクトの活動内容を教えてください。 奈切:唐津ミツバチプロジェクトでは、佐賀県相知町の横枕地区でニホンミツバチの養蜂を行っています。巣箱の製作や清掃など養蜂に関することはもちろんですが、それ以外にもひまわりの種や花を植えたりなど、横枕地区の自然を活かした地域を盛り上げる活動もしています。また、昨年度は自分たちで採蜜したハチミツを使った和菓子教室を開催しました。横枕地区は、環境省の『自然共生サイト』に認定されている区域なんです。『自然共生サイト』の情報を見て来訪される外国人の方向けに、観光と農業を組み合わせたツアーなども行っています。 ▲地域住民の方たちと巣箱を設置している様子。 ▲巣箱清掃の様子。   —唐津ミツバチプロジェクト発足の経緯を教えてください。 奈切:相知町の横枕地区は、山に囲まれ、厳木川(きゅうらぎがわ)という綺麗な川が流れている自然が豊かなところです。しかし住んでいる方の多くは70歳を超えており、若い人が少なくて。10年後、20年後には横枕地区自体がなくなってしまうのではないかと思い、横枕地区を未来に残すためには新しい魅力を作ることが大事だと考えました。そこでまずは佐賀県で養蜂を行っている方が少ないというところに着目して。養蜂であれば花や植物がたくさんある地域の特徴を活かすこともできると思い、2023年にプロジェクトを発足しました。   —初めて養蜂に挑戦した感想を教えてください。 奈切:養蜂となると至近距離で蜂と接しなければいけないため、最初は怖かったです。一度間違えて巣箱を開けてしまい、巣箱から大量に蜂が出てきたことがあって。刺されるのではないかと覚悟しましたね(笑)。でも今は楽しいです! この活動を始めていろいろな方と関わることが増え、「こんな活動をしていたんだ、すごい」と言ってくれる方もいて、魅力を伝えられてよかったなと思います。 野﨑:私も最初は怖かったのですが、活動をしていくうちに“私たちがやらなきゃ”と思うようになって。横枕地区は高齢の方が多いので、私たちが先陣を切って魅力を発信していこうという責任感が生まれました。   —昨年9月に初めて採蜜を行ったそうですが、その時の感想を教えてください。...

ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」を運営するトラストバンクが 高校生と一緒にふるさと納税返礼品を開発!

ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」を運営するトラス...

  高校生の若い視点や発想は、地域の魅力を再発見する可能性を秘めている     “自立した持続可能な地域を作る”というビジョンを掲げる株式会社トラストバンクは、ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」事業をはじめ、地域外から地域内にお金を循環させる事業、地域内でお金を循環させる事業など、ビジョンに基づいたさまざまな事業を展開しています。2024年8月には高校や大学などの教育現場と民間企業が協力する産学連携の取り組みの一環として、高校生と一緒に商品開発を行う新しいプログラムを開始! このプログラムは、高校生が主体的に地域の特産品や商品開発に関わることで、地元愛や将来への関心・意欲を高めることを目指し、地域の課題解決やキャリア形成の機会づくりとして企画されました。  プログラムの第一回には、岩手県立西和賀高等学校の3年生の生徒たちが参加! 西和賀町の食や特産品・工芸などそれぞれが興味のあるものをピックアップし、新しい商品アイデアや情報発信の方法などの企画立案をしました。企画をまとめる過程では、町内事業者をはじめとする地域の人たちと関わり合いながら、内容をブラッシュアップ。企画発表会にて、選ばれたアイデアは、事業者と協働し商品化を目指します。提案のうち、西和賀町で昔から受け継がれてきたビスケットに衣をつけて揚げた郷土食「ビスケットの天ぷら」の商品化に取り組むことに。最新の冷凍技術を使ってできたてのおいしさを再現、全国にお届けできる商品として秋の発売を目標に取り組んでいます。商品化が決定した際には、「ふるさとチョイス」の西和賀町ふるさと納税返礼品として取り扱う他、ECサイト「めいぶつチョイス」で販売予定となっています。  また今年度はすでに、島根県立浜田高等学校と、北海道導津高等学校の2校で商品開発プログラムを実施。トラストバンクの地域創生エバンジェリストの伊藤健作さんは、「未来を担う高校生と一緒に商品開発に取り組むことは、トラストバンクとしても深い意義を感じている。高校生たち若い世代の視点や発想は、地域の魅力を再発見したり、私たちでは出せなかったアイデアを出す可能性を秘めている。高校生が主体的に地域に関わり、課題や魅力を見つけ出す経験を通して、将来的に地域を支える人材へ成長してもらえることを期待している」と語ります。トラストバンクでは今後も、全国の高校生と一緒に商品開発に取り組んでいく予定です。    ▲西和賀町の郷土食『ビスケットの天ぷら』   ▲実際に自分たちでビスケットの天ぷらを揚げている様子   ▲最終発表会でのプレゼンテーションの様子   ▲商品化に向けて、町内事業者の方と試作している様子     \地域創生エバンジェリスト・伊藤健作さんからメッセージ/...

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