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高校生が考える、琵琶湖の船の未来。

2026.09.05
高校生が考える、琵琶湖の船の未来。

琵琶湖の船の過去を調べ、実際に乗船を体験し、船の未来を描く。高校生による企画イベントを開催。

立命館守山高等学校の生徒たちは、2026年8月25日(火)、琵琶湖の船の歴史や文化を学び、実際に船に乗り、その体験から「これからの琵琶湖と船の未来」を考える1日を実施しました。

 

今回の取り組みは、高校生が用意されたプログラムに参加するのではなく、「未来を考えるために、まず過去を知り、今を自分たちで体験する」というイベントの流れそのものを生徒たちが考え、企画し、実施したものです。

はじめに滋賀県立琵琶湖博物館で琵琶湖と船の歴史を学び、そこから実際に杢兵衛造船所が運航する「一番丸」に乗って

湖上へ。その後、それぞれが感じたことや気づきを持ち寄りながら、これからの琵琶湖と船の可能性について考えました。

参加した学生たちは同じ体験を通しながらもそれぞれが感じたこと、描いた未来は様々。

今回の1日から、さまざまな未来のアイデアが生まれました。

 

過去を知る。― 琵琶湖と船は、人々の暮らしをどうつないできたのか

未来の船をいきなり考えるのではなく、まず「船はこれまでどんな役割を担ってきたのか」を知ることから1日がはじまりました。

 

最初に訪れたのは、滋賀県立琵琶湖博物館。

かつて琵琶湖では、どのように船が人や物を運び、湖の周囲にある地域と地域をつなぐ役割を担ってきたのか。生徒たちは博物館の中を周って、琵琶湖における船の歴史や文化、人々の暮らしとの関わりについて学びました。見学後は、チームごとに学んだことや気になったことを模造紙にまとめ、互いに発表しました。

 

今を体験する。― 船に乗って、湖の上から琵琶湖を見る

博物館で過去を学んだ後は、杢兵衛造船所が運航する「一番丸」に乗船しました。

陸から眺めるのではなく、実際に湖の上へ出てみる。

風や水、船の揺れ、湖上から見る風景など、自分の身体で琵琶湖と船を体験しました。

湖上では、「未来に残したい琵琶湖」をテーマに、それぞれが自分のスマートフォンで写真を撮影しました。

船から戻った後には、「何が印象に残ったのか」「乗る前と後で何が変わったのか」など、実際に体験したからこそ感じたことを振り返りました。

 

高校生が実際に感じたこと

「乗る前は船酔いが少し心配でしたが、実際にデッキに出てみると、向かい風の強さやスピード感、水面の近さなど、想像していたのと全然違いました。」(高校1年生)

 

「電車とは違って、船の中では自然と隣の人と話すきっかけが生まれます。移動そのものが、人との距離を縮める時間になるんだと気づきました。」(高校2年生)

 

「今日通ったのは琵琶湖のほんの一部なのに、それでも十分に時間がかかりました。あらためて琵琶湖の大きさを感じて、これからも大切にしていきたいと思いました。」(高校2年生)

 

体験したことから、それぞれの未来を考える。

1日の最後は、博物館で学んだことや乗船して感じたことを起点に、「これからの琵琶湖と船で、どんなことができるだろう?」と具体的に未来について考えました。

生徒たちはチームに分かれ、それぞれが考えたアイデアを模造紙にまとめ、お互いのアイデアを見て回りました。

その中から「実現してみたい」「もっと知りたい」と感じたものに一人ひとりが投票。最後に各チームで多くの共感を集めたアイデアについて、考案した生徒本人が発表しました。

 

出てきたアイデアは、決して一つの方向にまとまったものではありません。

たとえば、

・湖の上に泊まれる「湖上ホテル」をつくる

・船底が全面ガラスの「琵琶湖グラスボート」で、水の中をのぞく

・屋上に上がって風を感じる、アトラクションのような船

・読書、勉強、パーティーまで。「目的を持って過ごす」ための船 

など、同じ琵琶湖、同じ船を体験しても、それぞれの関心や気づきから異なる未来が描かれました。

 

高校生自身の言葉で。「それぞれが考えた琵琶湖の未来」

今回生まれた未来について、参加した高校生自身の言葉で紹介します。

 

体験して、初めて気づいたこと

今回の学習を通していかに昔では船が愛されて日常の一部だったかを知れたので、衰退しつつある今でも昔と同じような賑わいが見られたらいいなと思いました。また、日常の利用以外にも特別な目的での理由が広まればもっと楽しそうだなと思いました。

 

私が考えた、これからの琵琶湖

私は、船を「移動のための乗り物」ではなく、「目的を持って過ごしに行く場所」にしたいと思っています。本を読んだり、勉強したり、友達とパーティーをしたり。今はまだ船に乗るハードルは高いですが、「今日、船に乗りに行こうよ」と友達や家族を気軽に誘えるような未来があれば、琵琶湖はもっと身近な存在になると思います。

 

本当にやってみるなら

本当にやってみるなら、まずは一人でふらっと乗って、勉強したり音楽を聴いたりしてリラックスできる「サードプレイス」のような船を試してみたいです。海と違って波が静かな琵琶湖だからこそ、それができる気がします。その先には、湖上ホテルに泊まって美味しいご飯を食べたり、結婚式のような特別な日に船を使ったり。小さな一歩から、少しずつ実現していきたいです。

 

「未来を考える」から、「未来をやってみる」へ。

今回生まれたきっかけを終わらせずに、実際の琵琶湖で試していくことはできないだろうか。そんなことを、イベントを終えてDAS LABでは考え始めています。

 

たとえば月に一度、「高校生が考える琵琶湖の日」のような日をつくる。

高校生が「船でこんなことをやってみたい」と発信し、それを一緒に体験したい人を募る。必要な人数や費用が集まれば、実際に船を出してやってみる。

 

まだ具体的な計画になっているわけではありませんが、企業、地域の大人たちが、それぞれの持ち場でできることを持ち寄ることで、高校生たちから模造紙の上に生まれた未来のアイデアがいつか本当に琵琶湖の風景として実現するかもしれない。そんな可能性にあふれた琵琶湖の未来を、高校生と地域の皆さんで一緒につくっていけないだろうかと考えています。

 

開催概要

日時: 2026年8月25日(火)
場所: 滋賀県立琵琶湖博物館、琵琶湖湖上ほか
参加者: 立命館守山高等学校 生徒
企画・実施: 立命館守山高等学校 生徒
協力: 滋賀県立琵琶湖博物館、杢兵衛造船所
サポート: DAS LAB
内容: 船の歴史・文化の学習、乗船体験、未来を考えるワークショップ

 

DAS LABについて

DAS LABは、DAS(Data Art & Science)アプローチを活用し、データを起点に現在を読み解き、Artの創造性を取り入れて未来を構想し、対話を通じて社会での実践につなげる共創活動です。

大学・企業・地域など多様な主体と連携しながら、地域の未来を考え、実践につなげるプロジェクトに取り組んでいます。

本取り組みでは、高校生自身による企画・実施をDAS LABがサポートしています。

DAS LAB 公式サイト:https://daslab.jp/

ガクイチNEWS

佐賀県立唐津南高等学校の生徒が佐賀県相知町で養蜂に挑戦! “唐津ミツバチプロジェクト”を発足した生徒にインタビュー!

佐賀県立唐津南高等学校の生徒が佐賀県相知町で養蜂に挑戦...

左から:佐賀県立唐津南高等学校 食品流通科 奈切蓮華さん(3年)、野﨑宙奈さん(3年)   故郷を未来に残すために、自然を活かした魅力を創出! 佐賀県立唐津南高等学校と相知町横枕地区の住民が協力して活動している“唐津ミツバチプロジェクト”。プロジェクトの立ち上げメンバーでもある唐津南高校3年生の奈切さんと野﨑さんは、ニホンミツバチの養蜂をはじめ、横枕地区の花植えや外国人向けの農業体験ツアーなど、横枕地区の自然を活かした魅力作りに取り組んでいます。今回は養蜂に青春を捧げる、奈切さんと野﨑さんに話を聞きました。 —唐津ミツバチプロジェクトの活動内容を教えてください。 奈切:唐津ミツバチプロジェクトでは、佐賀県相知町の横枕地区でニホンミツバチの養蜂を行っています。巣箱の製作や清掃など養蜂に関することはもちろんですが、それ以外にもひまわりの種や花を植えたりなど、横枕地区の自然を活かした地域を盛り上げる活動もしています。また、昨年度は自分たちで採蜜したハチミツを使った和菓子教室を開催しました。横枕地区は、環境省の『自然共生サイト』に認定されている区域なんです。『自然共生サイト』の情報を見て来訪される外国人の方向けに、観光と農業を組み合わせたツアーなども行っています。 ▲地域住民の方たちと巣箱を設置している様子。 ▲巣箱清掃の様子。   —唐津ミツバチプロジェクト発足の経緯を教えてください。 奈切:相知町の横枕地区は、山に囲まれ、厳木川(きゅうらぎがわ)という綺麗な川が流れている自然が豊かなところです。しかし住んでいる方の多くは70歳を超えており、若い人が少なくて。10年後、20年後には横枕地区自体がなくなってしまうのではないかと思い、横枕地区を未来に残すためには新しい魅力を作ることが大事だと考えました。そこでまずは佐賀県で養蜂を行っている方が少ないというところに着目して。養蜂であれば花や植物がたくさんある地域の特徴を活かすこともできると思い、2023年にプロジェクトを発足しました。   —初めて養蜂に挑戦した感想を教えてください。 奈切:養蜂となると至近距離で蜂と接しなければいけないため、最初は怖かったです。一度間違えて巣箱を開けてしまい、巣箱から大量に蜂が出てきたことがあって。刺されるのではないかと覚悟しましたね(笑)。でも今は楽しいです! この活動を始めていろいろな方と関わることが増え、「こんな活動をしていたんだ、すごい」と言ってくれる方もいて、魅力を伝えられてよかったなと思います。 野﨑:私も最初は怖かったのですが、活動をしていくうちに“私たちがやらなきゃ”と思うようになって。横枕地区は高齢の方が多いので、私たちが先陣を切って魅力を発信していこうという責任感が生まれました。   —昨年9月に初めて採蜜を行ったそうですが、その時の感想を教えてください。...

ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」を運営するトラストバンクが 高校生と一緒にふるさと納税返礼品を開発!

ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」を運営するトラス...

  高校生の若い視点や発想は、地域の魅力を再発見する可能性を秘めている     “自立した持続可能な地域を作る”というビジョンを掲げる株式会社トラストバンクは、ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」事業をはじめ、地域外から地域内にお金を循環させる事業、地域内でお金を循環させる事業など、ビジョンに基づいたさまざまな事業を展開しています。2024年8月には高校や大学などの教育現場と民間企業が協力する産学連携の取り組みの一環として、高校生と一緒に商品開発を行う新しいプログラムを開始! このプログラムは、高校生が主体的に地域の特産品や商品開発に関わることで、地元愛や将来への関心・意欲を高めることを目指し、地域の課題解決やキャリア形成の機会づくりとして企画されました。  プログラムの第一回には、岩手県立西和賀高等学校の3年生の生徒たちが参加! 西和賀町の食や特産品・工芸などそれぞれが興味のあるものをピックアップし、新しい商品アイデアや情報発信の方法などの企画立案をしました。企画をまとめる過程では、町内事業者をはじめとする地域の人たちと関わり合いながら、内容をブラッシュアップ。企画発表会にて、選ばれたアイデアは、事業者と協働し商品化を目指します。提案のうち、西和賀町で昔から受け継がれてきたビスケットに衣をつけて揚げた郷土食「ビスケットの天ぷら」の商品化に取り組むことに。最新の冷凍技術を使ってできたてのおいしさを再現、全国にお届けできる商品として秋の発売を目標に取り組んでいます。商品化が決定した際には、「ふるさとチョイス」の西和賀町ふるさと納税返礼品として取り扱う他、ECサイト「めいぶつチョイス」で販売予定となっています。  また今年度はすでに、島根県立浜田高等学校と、北海道導津高等学校の2校で商品開発プログラムを実施。トラストバンクの地域創生エバンジェリストの伊藤健作さんは、「未来を担う高校生と一緒に商品開発に取り組むことは、トラストバンクとしても深い意義を感じている。高校生たち若い世代の視点や発想は、地域の魅力を再発見したり、私たちでは出せなかったアイデアを出す可能性を秘めている。高校生が主体的に地域に関わり、課題や魅力を見つけ出す経験を通して、将来的に地域を支える人材へ成長してもらえることを期待している」と語ります。トラストバンクでは今後も、全国の高校生と一緒に商品開発に取り組んでいく予定です。    ▲西和賀町の郷土食『ビスケットの天ぷら』   ▲実際に自分たちでビスケットの天ぷらを揚げている様子   ▲最終発表会でのプレゼンテーションの様子   ▲商品化に向けて、町内事業者の方と試作している様子     \地域創生エバンジェリスト・伊藤健作さんからメッセージ/...

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