勝敗を決めるだけではない、行司の仕事

「はっきよーい」、「のこった」の声を土俵に響かせ、勝敗を判定する仕事“行司”。しかし行司の仕事は、土俵上の勝負進行だけではありません。力士の序列を記した表である番付や、行司が土俵上で行う勝負の判定や記録に関するさまざまな文書である触書、取組の記録などあらゆる書き物のほか、本場所中は、場内のアナウンスをはじめ、力士の紹介や懸賞の読み上げなども担当。また本場所初日の前日に行われる「土俵祭り」や、千秋楽後に行う「神送りの儀式」の祭事も行います。
相撲と同じく行事にも階級があり、一番下は序ノ口格行司から一番上は立行司と8つの階級に分かれます。その階級は、行司が着ている行司装束に施されている胸元や背中に縫い付けられている丸い飾り・菊綴(きくとじ)や、軍配の紐の房の色で見分けることができます。一番下の序ノ口格行司から五番目の幕下格行司までは、規定の行司装束に、房の色は黒または青で裸足です。階級が上がると、白足袋の着用や草履の着用が認められ、最高位である立行司になると房の色は総紫または紫自に、履物が白足袋に草履、短刀を身につけられるようになります。
文:岩手山かもめ
相撲に関するおすすめ商品
![]() |
【新潟県立海洋高校】 大の里 横綱昇進記念セール!相撲部開発商品記念セット 新潟県立海洋高校・相撲部出身!第75代横綱に昇進した大の里・横綱昇進記念セール!!
|