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高校生レストランの企画・運営を手掛けるイタリアンレストランのオーナーシェフ伊藤瞬さん なぜ学生たちとのコミュニケーションを大切にしているのか?
福生市にあるイタリアンレストラン『イタリア亭 Rione』をはじめ数店舗のオーナーシェフとして活躍される伊藤瞬さん。自身のお店を切り盛りするとともに、GRES高等学院(通信制高校・東京都昭島市)に通う学生を対象に調理実習のボランティアを8年間続け、また、学生が運営するレストラン『青春食堂2025』のプロデュースも手掛けています。 伊藤さんはなぜ、学生たちとのコミュニケーションを大切にしているのか?その背景に迫ります。 ―GRES高等学院で調理実習を行うことになったきっかけを教えてください。 僕自身も通信制高校の出身で、僕が高校時代にお世話になった菅原先生という方が独立してGRES高等学院を設立されました。恩師でもある菅原先生が大切にされている「生徒たちの個性を否定しない」という学校の理念に多くを学びました。8年前に菅原先生から「講師として調理実習をやってみてくれないか?」とお願いされたのをきっかけに、調理実習を始めました。当時は僕自身人前で話すのが苦手で……。最初の頃は、生徒たちも全然話を聞いてくれなかったり、心を開いてくれなかったり、大変な思いをしました(笑)。 ―高校生が運営するレストラン『青春食堂』の実施に至った背景を教えてください。 「一生ものの特技を身につけて欲しい」という思いで調理実習の講師を引き受けたのですが、学生たちも2、3年調理実習でパスタを作っているとパスタ作りが本当に上手くなるんです。そこで、パスタを提供することに特化したイベントがあってもいいのではと思い、メニューはパスタのみの『青春食堂』を立ち上げました。今まで家から出られなかったような学生もいるので、そういう学生たちが「いらっしゃいませ」と言って、パスタを作っている姿を親御さんや先生方に見てもらえるとてもいい機会だと思っています。 ―『青春食堂』での伊藤さんの主な役目を教えてください。 僕のお店を会場として、提供するパスタのメニューは僕が考えていますが、料理を作って提供するという一連の仕事は高校生にやってもらいます。当日は後ろで見守っているだけです(笑)。 調理の指導をする伊藤さん ―『青春食堂』の今後の展望を教えてください。 GRES高等学院は運動会などの学校行事がないので、学校のイベントとして『青春食堂』が確立できたらいいなと思っています。『青春食堂』以外にも学生たちが職業の体験を出来る機会を作り、いろいろな経験をさせてあげたいという気持ちもあります。学生たちに「大人って楽しそう」と思ってもらえるように、自分自身が大人の代表として楽しい姿を見せることを大切にしています。これからは、もっとたくさんの学生たちの居場所となれるような活動を広げていきたいと思っています。皆さんの協力をいただきながら、一人でも多くの学生たちの未来を支える存在になりたいです。 ◆伊藤さんがオーナーシェフを務める『イタリア亭 Rione』 東京都福生市武蔵野台1-5-37 TEL 042-513-4714 HP italiateirione.com Instagram https://www.instagram.com/rione0401/?igsh=bndxbmN4dm4yN2lm# ◆伊藤瞬(いとうしゅん)プロフィール 東京都青梅市出身。高校時代からファミリーレストランなどでアルバイトを行う。高校卒業後は、立川市内にある調理師専門学校に入学。その後在学中に職業体験で行ったイタリアンレストランに就職。27歳の時に独立し、イタリアンレストラン『イタリア亭 Rione』を東京・福生にオープン。現在は『イタリア亭 Rione』と、羽村市にある居酒屋『酒亭 雅楽』でオーナーシェフを務めている。

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千葉商科大学付属高等学校が2年連続で「商業高校フードグランプリ」本選に出場!前回大会を経験した3年生の成長に迫る!
千葉商科大学付属高等学校では「千葉県産のピーナッツ」と洋菓子店のパイ生地の「端材」を使用した商品『Ps’』を開発。前回の『高校生が考えた!!千葉県産ピーナッツ入りのシューラスク』においても、「千葉県産のピーナッツ」と「端材」を使用したが、『Ps’』の開発を通して彼らが前回よりも成長したことや気づきとは? 『Ps’』 「端材は生き返る」をコンセプトに、パイ生地の「端材」を有効活用。 パイ生地の「端材」と、千葉県の名産品であるピーナッツをふんだんに使ったサクサク食感が特徴のお菓子。パイ生地の「端材」にもピーナッツペーストを塗りこんだ、ピーナッツづくしの逸品です。 「道の駅いちかわ」で販売中!価格は¥378(税込) 左から、 副リーダー:芦田千佳 リーダー:小塚翔 池田莉奈 小林彩 —2年連続での出場となりましたが、まずは本選でのプレゼンテーションで前回よりも工夫したことなどを教えてください。 芦田:今回も「食品ロス」という社会問題をテーマに洋菓子店で発生するパイ生地の「端材」と、「地産地消」をテーマに「千葉県産ピーナッツ」を使用することを前提に開発しました。そして、このテーマを前回大会よりも分かりやすく相手に伝えることを目標に、プレゼン方法にこだわりました。ホリエモンが認めたという小学6年生の、漢字ドリルをプレゼンするというYouTubeを参考に内容を考えていきました。“前回経験したのだから、今回は上手に出来るよね”といった周りからのプレッシャーもありましたが、身振り手振りのプレゼンテーションで前回よりも上手くできたと思っています。 ―今回の商品開発で最も苦労したことを教えてください。 池田:商品化までに4月から3か月間というスケジュールの中で、前回と同じく「端材」を使い、そもそもどういった商品を作るのかということを悩みました。前回はシュークリームの皮の「端材」を活用したラスクを開発しましたが、今回も千葉県松戸市にあるケーキ・焼菓子の専門店「お菓子工房ポニー」さんにご協力いただき、パイ生地の「端材」を活用することにしました。そこからピーナッツをどうやって絡めていくかなど、色々と協議を重ねました。 小林:パッケージも前回よりもさらに良くしようということになり、オシャレさにこだわりました。リーダーの小塚君のイメージを私が聞き、そのイメージをもとにパソコンでラフデザインを作成。仕上げは私が作成したラフデザインをもとに、プロのデザイナーの方に依頼をしました。デザインだけでなく商品全体の雰囲気を良くするために、パッケージもビニールではなく紙素材を採用しました。 ―商品が完成した時の周りの反応はいかがでしたか? 小塚:一度「商業高校フードグランプリ」に出場しているということで、学校からの期待もすごく高かったのですが、学校の先生に食べてもらい「美味しい!」という言葉を聞けてホッとしました。また、パッケージに関しても「前回を大きく超えてきたね」という声ももらい嬉しかったです。 小林:私の両親は洋菓子好きなのですが「今回の商品の方が前回に比べ、ピーナッツの風味が強く、また、一口サイズで食べやすくて良いね」と言ってくれました。 ―今度この経験をどう活かしたいですか? 池田:私は販売会で学んだことを大学でもっと深めていきたいと思っています。今回の商品でInstagramや道の駅の販売会の広告は私が担当し、PRや宣伝に興味を持ったので、もっと深めていきたいです。 芦田:大学で社会学を学ぶ予定なのですが、大学でのプロジェクトを通して、地域課題を解消するための商品開発に取り組みたいです。 小林:私は服飾系の専門学校に進学するのですが、ビジネスファッションという括りの中で、マーケティングを学びます。高校での商品開発を通して学んだマーケティングをファッションの分野でも活かしたいと思っています。 小塚:芦田さんと同じ大学の同じ学科に進学するので、自分も地域活性化のための商品開発などに携わり、また、地域を盛り上げるためのイベントなどに携わりたいと思っています。 ―皆さんが思う商品開発の魅力とは何ですか? 小塚:自分達の商品を地域のお客様に食べていただくことで、地域と人の繋がりが向上することです。商品開発を通して、今問題になっている「地域との関係性の希薄化」が、少しでも良くなればいいなと思っています。 池田:私は自分から積極的に意見や行動をすることが得意ではなく、自分自身を変えるためのきっかけとして「商品開発」を学ぶことを選択しました。自身を鍛えて成長のチャンスだと思ったのです。自分達が主体となり、チームで色々なことを考え、企画していくことが魅力だと思います。 商品開発に取り組む生徒と一緒に販売会を盛り上げた、地域のバンドの方々との写真 千葉商科大学付属高等学校商業科ではITコース、会計コース、ビジネスコースの3コースがあり、1年次に得意とするコースを見極め、2年次にコースを選択していきます。このビジネスコースの授業で商品開発などの活動を行っています。今年度は3年生30名、2年生8名の計38名でプロジェクトを進めています。 今年度は『Ps'』のほかに、『のりみそ』『ただいまかろん』『ANDORA』の4商品を開発。すべて「端材」を活用し、地元企業と共に「食品ロス」の課題解決に取り組んでいます。開発商品は道の駅いちかわで常時販売中です。 「道の駅いちかわ」 千葉県市川市国分6-10-1 047-382-5211 https://www.michinoeki-ichikawa.jp/ 千葉商科大学付属高等学校 https://www.hs.cuc.ac.jp/

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「商業高校フードグランプリ」常連校の静岡県立伊豆伊東高校が開発した新商品『金目鯛の舞~金目鯛せんべいプレミアム~』・開発の経緯や開発に取り組んだ3年生の後輩達への思いとは!?
2024年11月3日(日)に開催された全国の高校生がプロデュースする“食”の商品コンテスト「第11回商業高校フードグランプリ」。全国各地から6校の高校が本選に出場し、開発した商品のプレゼンテーション、販売会が行われました。今回はその内の1校で『金目鯛の舞~金目鯛せんべいプレミアム~』を開発した静岡県立伊豆伊東高校・総合探究部フロンティア班の4名に、開発の経緯や後輩達への思いについてお話を伺いました。 まずは『金目鯛の舞~金目鯛せんべいプレミアム~』を紹介! 伊豆の特産品である金目鯛の廃棄される部分を有効活用したせんべいです。普段は食べることの少ない骨を「捨ててしまうもの」から「食べるもの」へという意識改革を行い、廃棄率ゼロを実現しました。金目鯛の旨味と「煮つけ」の風味で、味わい豊かな仕上がりです。 インタビューに応じた静岡県立伊豆伊東高校・総合探究部フロンティア班の4名。左から小野瀬麗(おのせうらら)さん・2年、中道太斗(なかみちだいと)さん・3年、山田彩乃(やまだあやの)さん・3年、中道裕哉(なかみちゆうや)さん・3年。 ―静岡県立伊豆伊東高校は4回連続で「商業高校フードグランプリ」の本選に出場していますが、今回の商品開発・出場に際して、プレッシャーなどはありましたか? 山田さん:私は1年生、2年生の時も出場させてもらっているので、プレッシャーはあまり感じませんでした。当日のプレゼンテーションを前回よりも満足いく内容にしたいという気持ちで挑みました。 中道(太)さん:僕は前回が初出場だったのですが、今回はプレッシャーというよりも「ワクワク感」の方が大きかったです。 小野瀬さん:私はとても緊張しました(笑)。先輩達が築いてきた実績があったので、プレッシャーはありました。プレゼンテーションは練習時よりも本番の方が上手く出来たので、良かったと思っています。 中道(裕)さん:1年生の頃から出場し、今年で3回目。去年、大賞(文部科学大臣賞)を獲れなかったので「今年こそは頑張ろう!」という気持ちが強かったです。残念ながら大賞は獲れませんでしたが、3年間の中で、今回が一番自信を持って挑めました。 ―今回のテーマ食材を「金目鯛」にした理由を教えてください。 中道(裕)さん:もともと地元が「金目鯛」の産地ということもあるのですが、様々な食材の廃棄率を確認した際に「金目鯛」の廃棄率が約60%と高く、気になりました。骨や頭など、その部分を有効活用できないのか?と思ったことがきっかけです。今までは「オレンジ」をテーマ食材として、ゼリーやお菓子を開発してきましたが、今回は新しいものをという意味で海産物でいこうという思いもありました。 ―商品を開発するにあたり、一番苦労したことを教えてください。 山田さん:醤油の量です。水分が多いと、せんべい自体が湿気やすくなってしまうんです。醤油の量を調整するために何度も試食会を行いました。 中道(太)さん:自分も同じく、醤油の量の調整でしたね。一番難しかったです。 小野瀬さん:私はパッケージ(箱)の種類を2種類としたことです。物流面を考慮して、大・小の2種類のパッケージを準備することになったのですが、デザイン案などを皆で何回も検討しました。 ―ネーミングやパッケージのこだわりを教えてください。 中道(裕)さん:ネーミングに関しては、金目鯛を釣り上げた時の跳ねる様子を「舞っている」と感じ、また、せんべいを食べた時に生地が弾ける触感を「舞っている」というニュアンスで捉えました。そして、高級感という意味で「プレミアム」というワードを使い、『金目鯛の舞~金目鯛せんべいプレミアム~』と名付けました。 山田さん:パッケージは高級感を意識し「金色」にこだわりました。地元のお土産では「赤」のパッケージが目立っていたので、差別化を図りました。 ―商品が完成した時の友人・家族・協力いただいた地元の方々の反応はどうでしたか? 山田さん:伊東駅で販売会をしたのですが、大人の方からは「お酒に合う」という感想をいただきました。またパッケージデザインも「高級感があり、目立つ」などの意見をたくさんいただき嬉しかったです。 中道(太)さん:友人や先生からは「金目鯛の煮つけの味を感じられる」という意見と「パッケージの高級感が、お土産として渡しやすい」という意見をもらいました。 小野瀬さん:地元では「金目鯛の煮つけ」に唐辛子を入れて「ピリ辛」に仕上げることが多いのですが、親に食べてもらった時「ピリッ」とした辛さが美味しいと言ってもらい「ピリ辛」が再現出来て良かったです。 中道(裕)さん:似たような味のせんべいが多い中で「金目鯛の煮つけの味がしっかりしている」と協力してくれた飲食店の方々も喜んでくれました。 ―今後、商品をどのように広げていこうと考えていますか? 小野瀬さん:まだ詳しくはお話できないのですが、某有名スーパーで80店舗中、76店舗で販売いただけることになりました。また、地元の駅など、地域での販売会も積極的に実施していく予定です。 伊東駅での販売会 ―3年生の3名は今年度で高校を卒業しますが、後輩達へのメッセージと商品開発の経験をどう活かしていきたいかを教えてください。 山田さん:自分達も先輩達の思いを引き継いでやってきたので、先輩達から教わってきた「ノウハウ」を強みに頑張って欲しいと思います。私は商業系の短大に進学する予定なのですが、そこでより深く商品開発・商品流通のことを勉強して、将来は地元の企業に就職し、地域活性などの仕事をしたいと考えています。 中道(太)さん:卒業した先輩達に協力してもらいながらやってきたので、自分達が卒業後も、何かしらの形で協力出来れば良いなと思っています。自分は将来、理学療法士になりたいと思っているのですが、商品開発を通じて学んだコミュニケーション力を活かしたいです。 中道(裕)さん:3年間を通じて、いろいろな商品を開発出来て楽しかったので、後輩達も同じように楽しんでくれれば言いなと思っています。大学は経営学部に進学するのですが、商品開発で培った経験を活かせる活動をしたいなと思っています。 <静岡県立伊豆伊東高校・総合探究部フロンティア班> 主な活動は地域活性化につながるボランティア活動や商品開発です。活動日は月~金。商品開発として『金目鯛の舞~金目鯛せんべいプレミアム~』の他に『伊豆ニューサマーオレンジラングドシャ』『伊豆ニューサマーオレンジゼリー』があり、現在も地元のお土産店やホテルの売店などで販売されています。 ・静岡県立伊豆伊東高校ホームページ https://www.edu.pref.shizuoka.jp/izuito-h/ <第 11 回商業高校フードグランプリ・概要> ・主 催 伊藤忠食品株式会社 ・公式サイト https://foodgrandprix.com/

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知識0からホップ作りに挑戦した高校生! 目指すのは、自分たちで育てたホップでビールを作ること【後編】
昨日に引き続き、佐賀県立唐津南高校 虹ノ松原研究班の活動を紹介! 後編は、学校の読書時間にビールの作り方の本を読んでいるほどビール作りに夢中な2年生・陣内智くんに話を聞きました。 目標は、インターンシップ先のビール醸造所でビールを作ること 陣内くんは今年7月から佐賀県呼子町にあるビール醸造所にインターンシップに行っています。インターンシップでは、業者から材料が運ばれてくるところからビールが完成するまでの全ての工程を見学。タンクの清掃なども行っているそうです。インターン以外にも、自ら本でビールの歴史や作り方、種類なども勉強している陣内くん。唐津南高校産のホップを使用したビールを作るためにさまざまなことを学んでいます。 —ビール作りに興味を持ったきっかけを教えてください。 陣内:佐賀県呼子町は朝市で有名なのですが、町に新しい建物ができることがあまりないんです。そんな中、朝市にすごくおしゃれなお店が新しくできたと聞き、調べてみたらビール醸造所でした。ちょうど唐津南高校でホップも作っていて興味があったので、インターンに行ってみることにしました。 —そもそもビールはどうやって作られているのですか? 陣内:ビールは、水と酵母とホップと麦の主に4種類の材料からできています。まず麦を水に入れ発芽させ、乾燥させて麦芽にします。麦芽を砕くと糖に変わり麦汁ができます。それにホップと酵母を加え発酵させるんです。酵母を加えることでアルコールが生まれ、それを2週間ほど熟成させるとビールになります。ホップは発酵前と風味をつけるためと2回入れるのですが、発酵前と風味をつけるために入れるホップで種類が違って。唐津南高校では、発酵後に入れる風味をつけるホップを作っています。使用する水も、海外から硬水を仕入れているんですよ。日本で流れている水はカルシウムが少ない軟水で、軟水だと麦が馴染まないんです。ビールの原産国であるドイツは硬水なのでカルシウムが多くて、カルシウムが含まれている量によってビールの出来も変わってくるため、水を仕入れるところから決めていきます。 岡本先生:こんなにビールの知識があることを始めて知りました!(笑) —タンクの中のビールはどれくらい保存されているんですか? 陣内:保存というより熟成なんですよね。熟成の期間によってビールの種類も、完成にかかる時間も変わってきます。それぞれホップの香り付けの期間が違い、僕がインターンシップで行ったところは、風味づけのホップを入れてから熟成するまで1〜2週間でした。だから同じタンクでも最初と最後に提供するビールでは熟成具合が違います。発酵が進むほどアルコールが強くなり度数が高くなるんです。それ以外にも炭酸が強くなるなど、タンクの中の熟成具合によって変化が見られます。 —インターンシップで最も印象に残っている作業を教えてください。 陣内:ビール作りは清掃がとても大事なんです。特にタンク清掃では、一度酸を入れてから温水を入れて流すというのを繰り返しやります。その温水もすごく熱くて、100度超えのものを入れるのですごく危険なんです。耐熱の長靴と肘くらいの長さの耐熱の手袋をして、作業をしました。そういう本格的な作業はYouTubeや本でも見れない場所だったので、とても印象的でした。 —ビール作りの面白いところを教えてください。 材料が4つしかないところです。地ビールでは4種類以外にも副原料とかで特産品を入れることもありますが、多くは4種類しか材料を使っていないのにたくさんの種類が作れるところがすごく面白いと思います。 —今後の活動の展望を教えてください。 陣内:今年はホップが枯れてしまったので、来年は枯らさないようにお盆期間もちゃんと水やりをしたいです。ホップを枯れさせないことが第一目標です。そして来年こそはインターンシップ先でビールを作れるように頑張りたいと思います。 <佐賀県立唐津南高等学校の虹ノ松原研究班> 日本三大名勝の一つ“虹の松原”の環境保全と啓発活動に取り組んでいます。2003年に発足され、21年目となったこの活動では主に、環境保全として松原内の清掃活動を実施。清掃活動で集めた松葉や有効活用できるゴミなどは、小学生以下の子どもを対象としたワークショップでの作品作りに活用しています。 特に最近力を入れているのが商品開発!これまで、松葉を利用したクラフトジンやサイダーなどの飲料開発や販売、松葉パウダーを利用したクッキーをイベントで配布してきました。また昨年から力を入れているのが、ビールの原料であるホップの栽培です。今年7月からは、研究班の一人が佐賀県呼子町内にあるビール醸造所でインターンシップを開始。自分たちが育てたホップでビールを作るのを目標に活動に励んでいます。 前編「ホップの知識0から栽培を始め、駆け抜けた1年」の記事はコチラ ▼ガクイチで販売中の佐賀県の高校生開発商品はコチラ 【佐賀県立佐賀商業高校】極星(きわみほし)カレー ¥864(税込) 【佐賀県立唐津青翔高校】たべTAI <焼き小鯛 小袋> 9袋入 ¥675(税込) 【佐賀県立鹿島高校】肥前かしま めぐみカレー ¥756(税込) 【佐賀県立鹿島高校】ゆず空 YUZUZORA <柚子こしょうそら豆> ¥432 【佐賀県立伊万里実業高校 商業キャンパス】伊万里焼きあご(小袋・16袋入) ¥648 【佐賀県立唐津商業高校】松ゅらる美味eat(おいしと)<ドレッシング> ¥540(税込) 【佐賀県立唐津商業高校】松ゅらる 化粧水 ¥1650 【佐賀県立唐津商業高校】松ゅらる 麗Orange <手づくり化粧石けん> ¥1,430

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『高校卒業』×『はたらく』×『地域おこし』全国初の広域通信制高校サポート校「ライトシップ高等学院」が来年4月開校!学院長にインタビュー!
ドイツ式の職業教育※1システム「デュアルシステム」※2を基盤とし、『高校卒業』『はたらく』『地域おこし』を組み合わせたカリキュラムを提供する、広域通信制高校サポート校「ライトシップ高等学院」(以下、ライトシップ)が新潟県上越市に来年4月より開校します。 「ライトシップ」の学び舎は「ラーニングベース」と呼ばれ、一般的な学校の校舎ではなく、学院生はもちろん、学院に関わる企業や地域の方、保護者などが気軽に訪れて対話できるカフェのような空間。その「ライトシップ」の拠点となる「ラーニングベース」は、直江津港佐渡汽船ターミナルに設けられます。 学院長には「ライトシップ」そのものを構想し、発起人である松本将史氏(以下、松本氏)が就任。松本氏は、新潟県立海洋高校(新潟県糸魚川市)で、生徒と共に「最後の一滴」(鮭の魚醤)を開発、2018年に高校教員を退職して株式会社能水商店(新潟県糸魚川市)を創業しました。能水商店では水産資源の有効利用、人材育成、サスティナブルな地域づくりを目標に引き続き「最後の一滴」をはじめ、数多くの水産加工品を海洋高校の生徒共に開発し、世に送り出しています。 ※1「職業教育」とは? 即戦力となる職業人としての人材を育成するため教育で、特定の職業に就くための知識・技能・能力・態度を育てます。 ※2「デュアルシステム」とは? ドイツで始まった、学校と企業が共同で生徒を育成する職業教育システムで、学校での教育と職場でのOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)を同時に受けることが出来ます。インターンシップよりも長い期間、就業訓練が行われるので、企業が必要とする実践的な技能・技術を身に付けられます。企業・生徒、双方の合意があれば、卒業後に就業訓練を行った企業に就職することも可能です。 職業意識が高いドイツでは、高校卒業者の約半数が大学ではなく職業学校で手に職をつけることを選んでいます。 今回ガクイチでは、松本氏に「ライトシップ」の特徴をはじめ、これからの時代における「職業教育」の必要性についてお聞きしました。 ◆「ライトシップ」という学校名の由来は? 「ライトシップ」は、航路を示す移動式の灯台を背負った船「灯台船」という意味で、時間や場所に捉われずに学ぶ学院生たちを導く光となる、という意味を込めました。 ◆どんな思い・考えを基に「ライトシップ」の開校を目指されたのですか? ガクイチでも「最後の一滴」(鮭の魚醤)を販売いただいていますが、海洋高校では産卵のために地元の糸魚川に帰って来た鮭を有効利⽤しようということで「最後の一滴」の製造・販売を目的としたプロジェクト型の学習を行ってきました。「最後の一滴」の製造・販売の目途が立った後は「最後の一滴」を活用した水産加工品の製造・販売にも着手しましたが、全日制過程の学校で本格的に製造・販売に取り組もうとすると、学校の制度や時間の制約などの難しさがありました。 2013年にドイツとスイスの職業教育を視察する機会があり、とても衝撃を受けました。僕が訪問したドイツのシュツットガルトは、メルセデス・ベンツやボッシュといった、世界的にも有名な工業を営む本社がある地域で、そこでは7割の高校生が「デュアルシステム」による職業教育を学んでいたのです。そして、子供たちがすごく活き活きとしていました。 それからずっと、子どもたちの多様な個性を活かせるこの仕組をどう日本の教育現場で試せるかを考えるようになりました。勉強が苦手な高校生でも、将来のことを考えたり、または自分がやってみたいことを思い描いている高校生はいて、こういった環境があれば、そのような高校生にとってはとても活き活きと出来るのではないかと。また、何をしたいかが見出せていない高校生にとっては、自分自身を知ることが出来るきっかけとなるのではないかと。そんな自分の思いに、地元の企業をはじめ、様々な方のご理解、ご協力をいただき「ライトシップ」の開校へと動き出しました。 ◆一般校と「ライトシップ」の大きな違いは? そもそもの高校の教育とは何なのか?ということに疑問を持っています。真剣に勉強して、目的意識を持って大学や専門学校に進学する高校生もいれば、就職をしたいという意思を持つ高校生もいて、今の一般校のカリキュラムがそういった高校生達に適しているのか?と思うんです。一般校で本気で職業教育をしようとすると、どうしても土日祝日も含め取り組まなくてはならなく、少し前の時代であれば、そういったことも可能でしたが、今はそういった時代ではなく、大人(社会人)も高校生も休みをしっかりと取りたい。昭和の根性論的な考えは通用しない世の中ですよね。「ライトシップ」は平日にきちんと職業教育を学ぶことが出来て、高校の卒業資格も得られるというのが最大の特徴です。 近代の学校制度は「注意深さ・ミスがないこと」「責任感・まじめさ」「信頼感・誠実さ」の育成には適していると思います。しかし「問題発見力」「的確な予測」「革新性」を育むには、十分に対応できないと考えています。「ライトシップ」は自分が向き合う職業現場の知識や技術を地道に習得し、身についた技能やその習熟プロセスを経験することで、自分自身を自覚させることを目的としています。 ◆『地域おこし』というスローガンを掲げられていますが、どういった形で地域貢献をしようとお考えですか? 地元にも優良な企業がたくさんありますが、人材はどうしても東京をはじめとした都心に流出してしまう。このままだと地方はどんどん衰退していってしまいますよね。そこで高校生のうちから地元の企業で職業教育を学び、人材の質を保証してあげることで地域に貢献できるのではないかと考えています。 ◆最後に入学対象者の方へメッセージをお願いします。 「ライトシップ」は現時点で、約50社の企業と提携を進めています。業種は製造業、飲食業、小売業、工業、工事業、観光業など様々です。経験に勝る学びはありません。経験は学ぶ目的も与えてくれます。身の回りの世界を知るための受け身の学びは中学校で終わりました。これからは、様々な経験を通じて自分の成長ビジョンを描き、これに近づく歩みを繰り返していくことになります。皆さんと一緒に私自身も成長できることを楽しみにしています。 <学院長 松本将史氏 プロフィール> 新潟県立海洋高校に「水産」の教員として赴任。水産食品の製造や衛生管理、成分分析、流通等の授業を担当する。2013年に課題解決型の授業で生徒とともに開発した鮭の魚醤「最後の一滴」を商品とした高校生の製造販売ビジネスを構築。この取組が「フード・アクション・ニッポン アワード2015」「グッドデザイン賞2016」「第3回ディスカバー農村漁村の宝(農林水産大臣賞)」等の評価を受ける。 その後、海洋高校教諭を退職して株式会社能水商店を2018年に創業。海洋高校と糸魚川市、株式会社能水商店が連携した地域水産資源の有効利用と海洋高校生へのキャリア教育の推進を図る「糸魚川市水産資源活用産学官連携事業」を企業経営者として運営している。 また、2021年からは文部科学省委託「マイスター・ハイスクール事業」において、海洋高校のカリキュラム刷新や地域・企業と連携した探究学習の充実を図るマネジメントも行っている。 ライトシップ学院 ・開校準備事務所 〒942-0004 新潟県上越市西本町1丁目13番1号 ・ラーニングベース 〒942-0011 新潟県上越市港町1-9-1 直江津港佐渡汽船ターミナル2階 TEL:050-8889-2254 公式HP https://l-ship.com/ 公式instagram lightship_joetsu

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祝!大の里・大関昇進!母校の新潟県立海洋高校相撲部の開発商品セットをセール販売!<カレー・ラーメン・海苔など>
先月の大相撲九月場所(両国国技館)で五月場所以来2場所ぶり、2度目の優勝を決め、昭和以降最速となる初土俵から所要9場所での大関昇進を果たした大の里。大の里は石川県河北郡津幡町(かほくぐん・つばたまち)出身ですが、中学より相撲留学で新潟県の糸魚川市立能生中学校に、高校は新潟県立海洋高校に進学します。 新潟県立海洋高校は高校生開発商品のパイオニア的な高校で、ガクイチでも販売中の人気商品「最後の一滴(鮭の魚醤)」をはじめ、大の里が所属していた相撲部が開発に携わる「ごっつぁんカレー(レトルトシーフドカレー)」「ごっつぁんラーメン」「ごっつぁん海苔(海苔の佃煮)」など数多くの人気商品を輩出しています。 今回、ガクイチでは大の里の大関昇進記念として、新潟県立海洋高校相撲部開発商品のセットをセール販売します!是非、この機会に数種類の相撲部開発商品をお試しください! ◆新潟県立海洋高校・相撲部出身!大の里の大関昇進を記念した、相撲部開発商品&海洋高校定番の鮭の魚醤「最後の一滴(50ml)」を含むセットをセール価格でご提供! *料金は通常¥2,116(税込)を大の里の身長192cmにちなんで、¥1,920!! *相撲部開発商品の売上の一部は、海洋高校相撲部の後援会に寄付され、遠征費や合宿所での食費として活用されています。食べて応援!がんばれ海洋高校相撲部! *セール期間は本日10/19(土)から、大相撲十一月場所(福岡)の千秋楽11/24(日)までを予定。もし、また大の里が優勝ということになったら!?改めて、ご案内します。 お買い求めはコチラ <セット内容> ごっつぁんカレー ごっつぁんラーメン ごっつぁん海苔 最後の一滴 50ml セール価格 ¥1,920(税込) 大の里の身長は192cmにちなんで お買い求めはコチラ <大の里 プロフィール> 大の里 泰輝(おおのさと だいき) ・所属部屋 二所ノ関 ・本名 中村 泰輝 ・生年月日 平成12年6月7日(24歳) ・出身地 石川県河北郡津幡町 ・身長 192.0cm ・体重 182.0kg ・得意技 突き・押し・右四つ・寄り <大相撲豆知識> Q.大関の給料(日本相撲協会から支給される基本給)はいくら? A.月額250万円 基本給の額は、最高位横綱になると300万円、大関は250万円、関脇・小結180万円、前頭140万円、十両110万円です。幕下以下は給料がなく本場所ごとに「手当」が支給されます。 ちなみに大の里は2回、幕内優勝していますが、優勝賞金は1,000万円です。